7月15日(火)
朝6時「渡邉さ〜ん」の奥さんの声で起こされる。今日は出港出来ないと思っていたから、目覚まし時計もかけず寝ていたから
ビックリ!「天気予報が外れたから、出港出来るよ!」との事。慌てて朝飯を食べ、肥後、新森両氏に港へ送って貰い、
慌しく7時に出港。出港風景の写真は、鹿児島県霧島の新森氏撮影で広場に投稿して頂いた物です。
7月14日(月)
悪石島を6時半出港、122マイル先の指宿港へ温泉狙いで出港。天気予報では屋久島、種子島地方波浪注意報が出ていたが、
トカラ列島の真ん中でも波が高い。実際の天候は、神のみぞ知る、いや「紙の味噌汁」か?西の風で潮も連れ潮で良いのだが、
乗り心地が最悪、止〜めた!口之島は39マイルと近いし、水野氏から良い風呂と聞いた山奥のセランマ温泉へは入ってないし、
口之島は来る時2泊したがもう一度寄って温泉に入って行こう!急遽行き先を変更。途中、3回程黒い雲の下通過、
土砂降りのスコール、4〜50メートル位しか視界が無い。8時半諏訪瀬島の北西端2マイル半を東に見、平島の南東6マイルを通過。
11時中之島の北端ノボリ崎を東に見て通過、13時口之島の西の浜港へ入港。電話で知らせて有ったので、民宿「黒潮丸」の
肥後氏が待っていて、舫いロープを取って呉れる。助かりました!丁度干潮時間だったので高くて岸壁には、よじ登れないですから。
そのまま、セランマ温泉へ連れてって貰い、源泉は59度らしいので水を混ぜ入浴、水は貴重品ですから、温度を下げる為の水は
魚の棲家?は全部判っているので、「島の周りの海は俺の生簀じゃ!!」正にプロの名言!!最後の留めは「「一魚、一会」
誠心誠意の気持ちで、釣りのお客様とお付き合いするそうです!私は素晴らしい考え方の人だと思います。
泊まり客は他に一人、霧島役場の新森氏が毎年夏に一週間釣りに来られる方だそうで、今晩も彼が釣って来た島アジの刺身が
食卓に出ました。思い出しました、霧島と言えば桐野先生を、ところが桐野氏も知り合いでした、ビックリ!!黒潮丸の肥後氏との
共通の知り合いは、水野氏、肥後氏、桐野氏、KMSの櫨岩氏でした。人間ネットワークは凄い!悪い事は出来ないなあ〜!
これで商売になる?そんな素晴らしい雰囲気とサービスの宿でした。肥後氏は現在酒が飲めないが、新森氏は酒が滅法強い、
良い飲み友達が来た?何て言われて若い新森氏と焼酎を頂く、流石鹿児島県人&若いだけ有って強い。
保存してあった「天使の分け前」と言う、特別な長期熟成焼酎迄飲ませて呉れました。当然呑み過ぎです、明朝大丈夫かなあ〜?
フライングの水野氏が3日前に、肥後氏に渡邉は「アル中ハイマー」と宣伝して言ったらしい。
お陰で楽しい晩餐になる。くしゃみ3回ルル3錠が、くしゃみ3回、うわさ散状。
明日も今日の様な海象らしい、と言う肥後氏のご宣託にもう一日泊まるんだから、呑め飲め!でお休み〜!
後から判ったのですが、北東から東の風、西の浜は名前の通り西に面していて、島影で風と波が無かっただけ。
「語るも涙、聞くも涙」口泳良部島を過ぎたら26〜30ノットの東の風、今まで九州を過ぎてから南西の風以外吹いたことが無い。
途中豪雨で視界は50メートル以下、しかも凄い稲妻&雷鳴!万一に備えて慌ててレーダー、GPS、オートパイロットの電源や、
アンテナ接続コネクターを抜く。北東から東の風とはビックリ!しかも大隈海峡は西から東へ潮が流れるのです
日本の夏!緊張の夏!キンチョウールの夏、!オマケに錦糸町の夏。だはあ〜!潮と風が逆です、当然グチャグチャの波!
マイッタ参った、マイルドセブンです。目的地の山川港を止め、手前の硫黄島へ逃げ込む事に決定。
口泳良部島の東端、野埼灯台を真西2マイルに見て12時半通過、やっと16時硫黄島港に逃げ込む、53マイルでした。
ところが丁度、最干潮時岸壁に手が届かない!慌てたネ!たまたま鹿児島からのフェリー「三島」の職員がいて、
舫いロープを取って呉れたから良かったけど、危うし鞍馬天狗!でした。
運が悪い時は続くもので、手拭いを持って村の温泉センターへ行ったら月水金が温泉の日、今日は休みだって!?!?
おまけに、民宿は休み&満員!観光協会は5時過ぎて電話に出ない。こうなりゃ警察だっと駐在へ行き、
民宿を紹介して呉れと頼む。時間外だから?制服を着ていなかったが親切な警察官で、色々と指名?手配してくれる。
しかし無いものは無い!最後は駐在所の向かいの「民宿 孔雀の里рO9913−2−2169」を照会して呉れる。
これなら普通の照会&紹介だが、傑作!「あの人は漁師だから、留守なら裏に両親が住んでるからそこで頼みなさい」
連れてって貰ったらやっぱり留守、お爺さん&お婆さんに頼んだらOK!人情の深〜いところ、私達の子供の頃の感じ、
田舎の良い所、嬉しかったあ〜!しかし、ここでもビックリ!去年鹿児島で台風避難で鹿児島漁港の市場の前で係留した時、
隣にいた「第二孔雀」ヤンマー460馬力の船頭でした。毎年三島カップのヨットレースをサポートしていて、
ブイ打ち等をしているんだって。三島カップレースは火山巡りレースより古く、優勝艇には牛が一頭戴けるそうです。
明日海象が悪ければ、私の漁船に横抱きすれば良いと言って下さる。有難〜い!突然の予約無しで困ったでしょうが、
そんな事も有ったのか親切にして頂き、助かりマスク。お陰で?嬉しくて夕べに引き続き焼酎を又飲み過ぎました。
NHKのTV気象情報&フライグの水野氏によると、明日も北東の風、波2メートルらしい。明日出港が無理なら私の船を
梶原氏の漁船「第二孔雀」に(7トンらしいですが)横抱きすれば良いとの事なので、嬉ひ〜ぃ!!!
私の係留した場所は明日朝9時半にフェリー「三島」が入港するので邪魔になるらしいです。
明日はで40マイル先の指宿港で温泉の予定です。
7月16日(水)
朝6時水野氏より電話有り、天気予報は北東の風、雨、波浪注意報との事、「出来たら7時に、出港したらっ!鹿児島で、
懐かしい赤味噌を飲ましてあげる」飲み物に意地汚く弱い私、早速朝飯を胃袋にぶち込み何故か?慌てて、
硫黄島を7時に出港。沖へ出たら天気予報は大外れ、ばんざ〜い!!波は穏やか、空は曇りで涼しい!極楽天国!
ボヘミアン、 トレビアン、 リポビタン!もひとつおまけに、パンビタン!しかし良い事は2つと無い。
又もオートパイロットのサボタージュ、私に恨みでも有るのかしら?海上では、舵を外して予備の部品に換える事も危険で出来ず、
結局8時間半、舵にしがみ付いていました。勿論トイレも行けずバケツに!10時佐多岬を真東7マイルに見て通過、
11時神瀬を通過、これで錦江湾に入った。素晴らし容姿で毎回で迎えて呉れる開聞岳も、残念ながら今日は上半分が
雲で隠れてる。12時半に指宿港前に来たが、「フライング」水野氏が今、温泉に行く為に垂水港へ向かっている
そうです、「じゃあ〜私も」と指宿寄港は止め北上、一時間後電話したら、あそこの港は狭くて駄目!との事、鹿児島本港へ、
又行き先変更。15時半、水野氏その他の方々の協力で、先着の「夢ひょうたん」「フライング」2艇と本船用の絶対手が
届かない高い岸壁の横を、軽業師よろしく後進で火山巡りレース用仮設ポンツーンの一番奥の指定位置に、無事係留。
有り難い事に、「さち」艇長の肥後氏のプレジデントが、「鹿児島にいる間ご自由にお使い下さい」と駐車場にもう置いて在る。
毎回本当に嬉しいです。もっともご本人は現役の社長ですから、超忙しいらしく仕事で出張中との事、電話で声をお聞きしただけ。
パソコンを開き航海記?を打ち込もうとしたが、皆さんがビールを持って来られ一口!これでもう駄目、今は翌朝の17日!!
思い出しながら&冷蔵庫の「ヤクルトタフマン」を呑みながら、キーボードに向かっています。
今井氏、駕籠六氏、宮田氏等毎回お馴染みの方々と水野氏、小粥氏6人で私の宿泊先、天然温泉付の「グリーンホテル錦生館
рO99−225−2525」斜め前の毎回行く「ほっと亭 рO99−224―0656」へ芋焼酎「島美人」を呑みに繰り出す。
2次会は、新たに市観光課の若手2名が加わり天文館(鹿児島の銀座)へ繰り出す。
素晴らしい肉感的な浴衣姿美人のマダムの店「「プチラウンジ絹子рO99−239−6698」へ案内され、歌うは呑むはで大騒ぎ、
最後はドウナッタカ知っらな〜いょ!覚えているのは次々と先客が五月蠅そうに帰って行った事と、
美人マダムが私の隣に座った事だけ。あっ!これ女房も見ているんだった?!
7月17日(木)
ホテルのレストランで温泉、朝飯後、昨日の航海記をアップロードし、又昼?寝。昼近くなってから、肥後氏に借りているプレジデント
に乗ってハーバーへご出勤?水野氏、小粥氏、「ファルコン」の萩原氏と食事&ホームセンターへ買い物に行く。
一日一件の修理や整備をする予定で、今日はメインセールの揚げ下げする為のファーリングロープが切れたので、用意して有る
新しい予備のロープに交換、名人、達人、頑張る人!オートパイロットは、メーカーに電話して部品を今日発送、明日到着予定。
鹿児島TVがインタビューに来たけど、突然だと質問には的を得た答えが出来ないね、「海、ヨットの魅力は?」「生命の故郷だから、
心が癒される」とか何とか言えば格好が付くのに、我ながら情け無く思う、出来たら放映して欲しくない内容だと思う。
多分没になるでしょう。只、私のホームページを見て呉れているって聞いた時は、多少嬉しかったけど。
暑いので、温泉に入ってから又、夕方迄お昼寝をする、晩酌時間になれば誰かが電話で起こして呉れるしょう。
ここのホテルの展望天然温泉から見る桜島は絶景ですよ!昨日からもう4回目の入浴です。丁度腹が減った時、タイミング良く
19時過ぎj水野氏から電話が有り、目の前の「ほっと亭」にいるとの事、5回目の風呂を後回しにして直ぐ行く。
居酒屋と言うよりは食堂の感じの店ですが、「れいこ」と言う、お手伝いの女性がいて(実名公表は、本人の承諾は得ていいます)
「渡邉さんの隣に座って良い?」水野、小粥氏唖然&ムウ〜!私一人良い格好!店のご主人「俺んちはスナックじゃねえ〜」
そんな顔していました。でもオジサン達はメチャ元気、しかし水野氏いわく「2次会は絶対駄目」との事、私も見習おう!!
明日は「あいま」室田氏「三河丸」芝氏が来るし、気を付けなければ!肝臓があの世へ行ってしまうかも?
いいや!本体と言うかボケ船頭の体自身が、あの世へ行ってしまうのかな?長生きしたかったら、酒と女は2号&2合まで!?
あっそうそう!今日台風7号がカロリン諸島で発生したそうです、えっえ〜誰だ?台風男は!!7月18(金)
昼少し前起きて、オートパイロットの部品が着たかハーバーへ行くも、まだ来ていない。
今後益々ハイテクの時代に入ってく様だが、壊れた時は始末が悪い。これだけ故障が続くと、
おっぱいは大好きだが、オ〜パイは大嫌いになりそう。その後黒い雲が来たと思ったら、土砂降りの豪雨、粒が大きいし、
兎に角凄い。九州地方は未だ梅雨が明けていないそうで、結果的に集中豪雨で死者13人、行方不明11人。
仕方が無いから、船内で出来る事をと、エンジンオイルの点検&約1リットル補充。汗でびしょビショになったし雨が止んだので、
昼飯、温泉&お昼寝の為ホテルへ又帰る。ビックリした、ホテルの斜め前の「ほっと亭」へ行って日替わり定食を頼んで食べた、
勘定って言ったら、なっ何と450円!メチャ安い!幾ら大都会じゃ無いと言っても凄い。オマケに調理場から私を見つけた
店のご主人、生ビールを1杯頼んでも無いのに持って来て渡邉さん好きだからね〜、で無料サービス真昼間から
飲んでしまいました。ありがとう!16時から艇長会議なので、目覚ましを15時半にセットして温泉に入って、お昼寝。
昼頃の飛行機で鹿児島へ来、同じホテルに予約をしたらしく、起きて艇長会議に行く時、今回クルー役の三河丸の芝氏が
部屋へ来る。「お〜丁度良いところへ来た、私の代わりに艇長会議に行って呉れ」と言ったら
「船に乗ったら奴隷だけど、まだ船に乗ってない、お前行って来い俺は今から風呂へ行く」だって。ヨットの大先輩だし、
奴隷で良いから乗せて呉れって言ったけど、どうも怪しい雰囲気だなあ?この業界?は体育会系の雰囲気が充満、
ぷんプンだもんなあ〜。17時退屈な説明会が終わり、18時半から開会式が桜島フェリーの船上で行われる。
まだ小1時間有るから、6回目の温泉に入って服を全部着替える。18時半開会式&歓迎パーティーが桜島フェリーの
納涼船上で始まる。例年通りパーティー船の入り口にて、ミス桜島と記念撮影。相変わらず、代理と称する方々の挨拶が
だらだらと長〜い。1年ぶりの久しぶりの方々と焼酎を飲みながら談笑、楽しい時間でした。