2・内之浦〜鹿児島

7月10日(日)
5時半内之浦港出港、梅雨時だと言うのに今日も曇り空で雨は降っていない、運が良い。風は南西から30ノット前後で相変わらず強い。
反流を利用しようと大隈半島岸よりに半マイルを航行。11時佐多岬真南0・5マイルまで近寄り錦江湾の方角の北へ転舵、
凄い波が次から次ぎへ押し寄せる。5メーター以上も在る三角波も!地獄の?釜茹で沸騰状態。横地、平子両氏はおおハシャギ!

13時過ぎ指宿港手前2マイル弱の山川港青ブイに来た、後23〜24マイル、4時間位で鹿児島新港のレース用臨時ポンツーン迄行けるが、
「日にちも沢山有る事だし温泉巡りをしよう」で13時半山川港へ入港。湾奥の漁業指導船のポンツーン(樋渡歯科前)に舫いました。
内之浦港〜山川51マイルを8時間でした。係留し終わって海面を見たら、クラゲの大群丁度池で鯉に餌の「ふ」を投げた時みたいに
クラゲが重なり合っています、ヤバイなっ!火力発電所でもクラゲが給水口に詰まって運転中止、何て事、昔有った様な記憶が有ります。
後でこの予感が大当たり!!早速ソーメンを茹で昼食です。氷でしめて有るので麺が非常に美味い。

係留場所から歩いて1〜2分の鹿児島タクシー(099−334−1044)で町営温泉へ行く。ここの露天風呂は景色が最高です、
右に開聞岳、左に佐多岬目の前180度パノラマ状態の大海原。これで500円は、めちゃ安いです。帰りに晩飯の材料の足らない物を買い、
電気炊飯器で飯炊き。エアコンの効いた涼しい船内でTVを見ながら、今楽しい晩酌&晩餐の真っ最中です。
台風避難用の予備日を使って無いんで、日にちはタップリ有るし明日は逆戻りで屋久島へ行こうか?何て話しています。

711日(月)
夕べ四方山話に花を咲かせ上機嫌で呑んでいる途中、突然発電機が止まる。暗闇の中懐中電灯片手に点検、
エキゾーストから水が出ていない。やはり予感が当たったっ!給水口にクラゲが詰まったのだっ!暗いから明日にしようって事で、
エアコンの無い非常に蒸し暑い夜でした、蚊がいないだけ多少良かったですが。トホホ!11日朝あまり熟睡出来ず寝ぼけ眼で、
再点検やはり潜って給水口からクラゲを取り除こうの結論。潜ってOK!しかし12分経つと排水口から又水が出なくなる、
海水フィルターの蓋を外しテンダーの空気入れで押し出そうとガンガン空気を送り込むが排水口から空気が出ない。
こりああ〜「クラシアン」じゃないが先にタワシの小さいのを付けてワイヤーで管を掃除しなけりゃ駄目だ!の結論。
エアーベンドからの給油不具合修理も有るし、ホームセンターが近くに有る鹿児島本港(火山巡りレース会場)へ行こうと、
屋久島行きは即中止9時半出港、左手に指宿港をちらチラ見ながら一直線鹿児島へ。
12時半鹿児島臨時ポンツーンに舫う、26マイルを3時間でした上出来!早速修理に取り掛かろうと、ホームセンターへ行こうとしたら
臨時ハーバーマスターの今井氏が「専門家がいるから頼んであげる」有難〜いお言葉、Fマリンからも修理屋が行くから少々待て、
じゃあ〜待つべえ〜で30度を越す灼熱地獄の中、忍の一字でじっと待つ。結局夕方近く「さち」のオーナー肥後氏が鹿児島にいる間
使ってくれと車を焼酎六升と共に持ってきてくれ、汗でビタビタの我々を見て何だ〜??発電機が使えなくてエアコンが使えない、
修理屋を待っていると聞くと、自分の船の機関長のT氏を直ぐ呼んで呉れ、直ぐ直して貰う。海水フィルターから呼び水を一杯に入れ、
発電機を回したらOK!!給水口からフィルターまでにエアーが噛んで冷却水を汲まないらしい。
普通エンジンの付近にあるキングストンバルブや海水フィルターは喫水の下に有るのでOK!発電機は喫水線上1メーター以上に
有るので、エアーを噛むと駄目らしい。恥ずかしながら?!勉強になりましたっ!!エアコンを入れたらスーッと汗が引きます、天国です。
ふと気が付くと晩飯の時間で腹が減っているのに気が付き、谷山の駅前に有る海鮮ダイニング「海まる」*099−269−6677*へ
ひまわりタクシー」*0120−873930*を呼び焼酎だ!刺身だ!で今井氏を誘い出かける。そんな訳で結局今日は、
温泉に行けませんでした。残念っ!しかし発電機が使える様になって万歳!!雨が降らなくて又、万歳!バンザ〜イ!!

7月12日(火)
昼前起きたら2人共散歩?誰もいない、腹が減ったなあ〜と思ったらタイミング良く帰って来た。
目の前歩いて1〜2分のドルフィンポート内に在る「ラグーン」*099−227−1400*に、ステーキ定食を食べに行く。
2000円でお釣りが来る安さとは思えない旨さ!ここドルフィンポートは今年出来たらしい、ショッピングモール?
カラオケからコンビニ(ファミリーマート)迄在るウオーターフロント。床は木が張って有り、ブーゲンビリアが咲き乱れ素晴らしい所です。
1〜2週間此処に停泊しても、何にも不便を感じない位置に船はいます。今年は天文館(東京で云う銀座)へは行く必要は、
殆どないでしょう。但し、お嬢さんがお酌をしてくれる様な店は有りません。腹も膨れたし、昨日は温泉に行っていないので
330円の竹迫温泉に行く、見た目田舎の銭湯の感じ、しかしお湯は塩化物泉で、やたら注意書きのベタベタ貼って有る温泉でした。
注意書きが面白いので写真を撮っていたら、地元の人らしいお爺さんが3人揃って写真を撮って呉れた。
鹿児島県人は非常に親切です、だって頼んだ訳じゃないんですヨ、気配りがメチャ嬉しい。時間はたっぷり有るし「ドウスル?アイフル!」
で、知覧の特攻会館へ行こうで意見一致。誰が泣く?って言いながら入館、自己中心的になり勝ちな自分自身に「献身」の精神が
ちくチク来て、若い人達の修学旅行には是非、取り入れる場所じゃないかなあ〜?そんな感じがしきりでした。北方領土、竹島も
話し合いでは中々戻って来ないけど、戦争は!殺し合いは!嫌ですネ!

夕方船に帰って来て、すぐ着替えて「ひまわりタクシー」*0120−873−930*を呼びます。
19時「さち」オーナーの肥後氏ご夫妻に夕食のご招待を受けていますから。因みに彼は、お酒は全然駄目、一滴もです。
写真でお分かりの様に豪華絢爛超デラックス料理っ!「海まる」メニュー外特別料理でしょう?!美味しかったあ〜!
有難う御座いました!夜中臨時ハーバーへ帰って来て大会事務局の組み立てハウスに行き、又深夜迄呑んでいたらしい?!
サイキ」壁谷氏より電話有り、大波の為高知の宿毛港に逃げ込んだそうで、明日の入港は無理との事。

7月13(水)
夕べ呑み過ぎ若干二日酔い気味で、起きたのは昼頃。歩いて1〜2分のドルフィンポートに在る「薩摩酒蔵」へ行き、
女房に大好物の焼酎「黒霧島」を1升ビン12本宅急便で送る、これを怠ると亭主の放し飼い状態を解除されるかも?
桜島へフェリーに乗って行き、温泉「龍神の湯」へ、古里観光ホテル*099−221−3111*の送迎バスがフェリー乗り場へ
迎えに来て呉れます。ここは海際の露天風呂で、男女混浴ですヨ。14時に「海まる」の若いスタッフ男性1人、お嬢さん2人が
船に遊びに来る。オジサン達は舞い上がり、大サービス!先ずはゴードンを使った氷&レモン輪切り入り、ジントニック。
マスクメロンの輪切りにブランデー(レミーマルタンVSOP)を入れ飲みながら食べる。
テンダー(8馬力のボート)をダビットから降ろし、沖の自衛艦見学に、但し港外は風波共に厳しく、ずぶ濡れになりそうであっけなく
Uターン、失敗!その後土砂降りの雨が夕方迄降ったり止んだりで、船内で大人しくテレビや海のDVDを見ながら、
焼酎をチビチビしかやる事が有りませんでした。

7月14日(木)
朝頭上でガチャがちゃゴトごと喧しくて目が覚めた、同時に平子氏もおはようっ!て起きて来た。5時に起きた横地氏がデッキ上で、
捨てるゴミを袋毎に仕分けをしている。外では小さな音でも締め切ったキャビンの中は音が反響し小さな音でも、
非常に大きく響くのです。お陰様?で強制起床?になりました。横地氏は漁港の市場食堂で刺身定食+生ビール
(朝っぱらからですヨ〜)を済ませたそうで、10時前二人で民宿風朝定食(ご飯、海苔、赤味噌汁、漬物、納豆、有精卵生卵、
ハムエッグ、振り掛け、岩海苔ご飯ですよ)を二人で美味しく食べました。勿論アルコールは飲んでいません、温かいお茶です。
11時頃、雨が止みガンガンと南国の太陽が照り付ける中、鹿屋の海上自衛隊の基地内に有る「鹿屋航空基地資料館」へ
桜島フェリーを使い、肥後氏にお借りしている車で快調にひた走る。一昨日行った、知覧の特攻会館は旧陸軍でしたが、
ここは旧海軍の特攻です。不謹慎?の様ですが、資料館の男性用トイレ(女性用は知らない)には以下の張り紙がして有りました。
スマートで、目先が利いて几帳面、負けじ魂これぞ船乗り」こう云う立派な張り紙も有りました。自衛隊の名誉の為付け加えます。

帰りは霧島神宮へより、足湯「霧島」へ足だけ入浴し、鹿児島名物の黒豚を使った「黒豚カレー」を昼食に取る。
後は霧島温泉郷の「さくらさくら温泉名物「泥湯の露天風呂」へ入る、湯が濁り硫黄の匂いのする天然温泉らしい温泉でした。
最高の温泉気分が味わえました。顔面だけでは飽き足らず、入浴料は変わらないからと、全身に泥パックのオジサン!

夕方船に帰り、2年振りに天文館の「倶楽部 神田」*099−226−3030*へ今井氏を誘い4人で行く。
綺麗どころが20人程いる中々の高級倶楽部っ!久しぶりに若いお嬢さんに囲まれ、ウッシッシの時間でした。
23時少し前に船に帰って来たら、フライングの水野氏の息子さんが訪ねて来る。
鹿児島のレース艇にクルーとして乗船する為に、名古屋から来たとの事。親父に似て相当好きですネ!
ドルフィンポートの「島唄」へ行き、幻の焼酎?「魔王」と奄美大島名物モズク蕎麦を食べる。旨い!

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