イギリス領・ジブラルタル

ヘラクレスの柱・エウローパ岬をかわす。
いよいよ地中海である。



ジブラルタルはスペイン南端、ジブラルタル海峡に面したイギリス領である。
ジブラルタル海峡は大西洋と地中海を結ぶ狭い海峡で、最も狭い部分は、幅20kmに満たない。

ここは、かつて「ジブラルタルを押さえた者は世界を征する」と言われたほどの要害の地であった。
この海峡さえ押さえてしまえば、地中海に入る船も出る船も、すべて監視できるわけである。
実際に現地を訪れてみると、いかにこの地が重要な場所であったかが実感できる。

ジブラルタル要塞・大砲の前にて
うっすらと見える対岸は、アフリカ大陸・モロッコである。
立て看板によると、ここはヨーロッパで唯一野性の猿が棲む場所だとか。
私が見かけた猿は日本猿に良く似た顔をしていた。


ここでは当初「マリーナベイ・ジブラルタル」に船を付けた。
桟橋の前にはオシャレな店が並び、いかにも「リゾート」といった風情であった。
しかし、船の整備には不便なので、3日後に隣の「シェパードマリーナ」に移動した。
ここは桟橋の前に修理工場が並び、長距離航海をするヨットには便利な場所であった。
リゾートを楽しむためのマリーナと、整備をするためのマリーナの両方があるあたりが、いかにもヨットが生活に根差しているようで面白かった。



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