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算数好きになるtomoyanトランプ遊び・・足していくつ?・・ から足して真剣衰弱へ(2023年1月14日)
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■足して10になると出せるババ抜き






  ツーパワートランプ遊び
                 トランプ遊びは冬の室内遊びにはうまく使おう
 トランプは室内遊びによく使われます。セブンブリッジ・神経衰弱・七並べ・ポーカー・七五三などで遊んでいます。みんなが仲良く遊べるように一人でやるところをツーパワー・スリーパワーで仲間作りをして遊ぶように声かけしています。最初に児童厚生員が仲間になってルールーをよくわからない子どもをツーパワーにして教えておき、子ども同士で遊べるようになったら、ゲームから抜けてもう一グループトランプゲームをするように働きかけながら全体をみるようにすることも大事です。
 個別援助活動と集団援助活動は児童館・児童クラブで同時並行で行うことが大切と思います。ツーパワー・スリーパワーの手法等を取り入れて、日常的なトランプ遊びなどでも意図的な取り組みが必要と思います。
tomoyanトランプ遊び・・足していくつ?・・
 『足していくつ?』のトランプ遊びは私オリジナルのトランプ遊びである。トランプ遊びで算数好きになる効果がある。ぜひやってみてください。保育園の年長児童から小学校2年生くらいまで子どもに最適である。
ルール トランプの神経衰弱と同じ要領で行う。トランプをみんな伏せ、1枚カードを表に開く。もう1枚同じカードを開いたらそのカード2枚が取れる。そしてもう一回同じことを繰り返す。カード2枚が違ったらまたもとに伏せて次の人がやるというのは神経衰弱と一緒である。
 『足していくつ?』が神経衰弱と違うのは、カードが同じカードではなく足して10になるカードがもらえるのである。1と9・2と8・3と7・4と6・5と5・6と4・7と3・8と2・9と1の2枚のカードを開けばもらえるのである。
 トランプは1〜9以外に10・J・Q・Kの4枚がある。10・J・Q・Kのカードを開いた場合は「ラッキー」で1枚単位でカードをもらえる。最初に2を開き、次にQを開いたらQをもらってさらに開き続ける。次に10を開いたら、また「ラッキー」で10をもらう。次に2が出たら、2枚の2を伏せて次の人がやる。
 トランプが全部開かれたらそこでゲームが終了する。1〜Kまでのカードの数が一番多いものが勝ちとなる。
 補記 (令和5年1月14日)
 新潟医療福祉大学の学生ンさんたちの実習支援案の中で足して神経衰弱の神経を真剣と表現してきた人がいました。授業中もみんな真剣に足していくつ?をやっていたので真剣衰弱が神経衰弱より良いなあと感じました。そこで名称変更することにしました。
 


                  足していくつ?の効果
 足していくつの?のトランプ遊びをすると10の数の分解と合成が容易になる。10までの数の分解と合成は算数の基礎であるのでとても大切なのである。また神経衰弱では他の人がカードを開いても興味をあまり示さないが、足していくつ?では2を1枚開くと「8だ。8だ。」と話したり、心の中で思ったりする。自分以外の人がやっているときでも常に数のことを考えるのも算数を好きになるきっかけとなる。
 10・J・Q・Kをラッキーでとれるのも小さい子でも勝てるチャンスを与えるので遊びとして大切である。群れ遊びを好む年長児童から小学校低学年の遊びには偶然性を取り入れることが大事である。偶然性が勝負に影響を与えることによって負けることをあまり嫌がらなくなる。ゲームを継続してやるために効果がある。

                  足していくつ?の応用
 
小学校の2年生くらいからは足して10ではなく、足して11・足して12・足して13・足して14と難しくすることができる。足して15になると1がラッキーで1枚でとれることになる。

                  算数好きな子どもにするために
 インドでは19×19までを暗算で学習しているという。数のことをしっかり理解しておくことはとても大事なことである。児童館・児童クラブでもちょっとした工夫をすることで、算数好きな子どもにしたいと私は思っている。また児童館・児童クラブでの遊びが家庭での遊びにつながっていけばと思っている。
 足していくつ?以外にもバックギャモン・スーチャン(マージャンパイを使った数遊び)なども小学校低学年の子どもから遊べて算数好きな子どもになるのに効果がある。スーチャンについてはまたホームページの中で紹介していきたいと思います。

                  努力しても報われるとは限らない
 努力すればいつかは報われるという考えは私はあまり好きではない。努力すればいつかは報われるというのは努力しなければ報われない。報われるているのは努力をしているからだ。報われていないのは努力をしていないからだ。と発展するからだ。世の中には努力をしていても報われていない人は多いのである。いくら努力しても突然会社が倒産してリストラされることもある。
 「努力しても報われるとは限らない。でもやってみようか」くらいでいいのではないかと思う。足していくつ?・バックギャモン・スーチャンなどには偶然性がずいぶんあるので、努力だけではないのが子ども達に喜ばれる所以のようだ。


                 
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