ディラックの海より
小説編・その2
怪傑・エヴァンゲリオン
装甲騎兵エヴァンゲリオン
「なるほど、『加粒子砲のラミエル』、噂通りの破壊力だな。しかし、日本じゃあ、2番だ」
「なにぃ、じゃあ日本一は、誰だ!」
「チッチッチッ」
シンジは顔の前で2本の指を振った。そしてその指でかぶっていたテンガロン・ハットのつばを持ち上げ不敵な笑みを浮かべると、親指で自分を指さした。
「フッ、面白い。貴様の陽電子砲と俺の加粒子砲、どっちが日本一か勝負だ!」
<中略>
「惣流・アスカ・ラングレーをいじめたのは貴様だな!」
「し、知らん!」
「貴様だな!!!」
「ほ、本当に知らないんだ。俺はあの日、N2爆雷の直撃を受けて第3芦ノ湖の真ん中で自己修復にいそがしかった!」
<中略>
「アスカ…ここにも君をいじめた使徒はいなかった…」
とりあえずnaryさんが書いてくれそーだったんで、上記のネタをメールで送りつけて放り出す。
迷惑な話だ。(^^;
謎の宇宙戦艦に拉致され、謎の秘密結社・ゼーレの攻撃を受けていたシンジとレイは、惑星サンサにたどり着いた。
「そうだ…思い出した。僕は知っていた、この惑星を…そして逃げ出したんだ! 父さんと母さんから!」
その生命の絶えた忌まわしき光景は、シンジの封印していた記憶を呼び覚ました。
そこへ襲いかかるゼーレ刺客、5人目の適格者・フィフスチルドレン、渚カヲル。
追いつめられたシンジは、カヲルと一対一で闘うことを強要される。
適格者であるカヲルと、一兵士にすぎないシンジ。結果はわかりきったことだと誰もが考えていた。しかし…
「見える…カヲル君の動きが、完璧に追える…」
最初は押されていたものの、シンジは次第にカヲルを圧倒し始める。
爆炎にまぎれ、シンジの初号機はカヲルの操る弐号機を行動不能にまで追いやった。しかし止めを刺そうとする初号機の足下に弾着の煙があがる。
振り返ると、そこにはパレットガンを構えた零号機の姿があった。
「レイ!どういうつもりだ!」
「碇くん、もうやめて! カヲルは…もう闘えないわ!」
「邪魔をするな!」
「やめて碇くん…あなたも…適格者なのよ!」
「!!」
「あなたも適格者なの…」
シンジはコクピットからエントリープラグを抜き出した。それはうっすらと煙をあげていた。
〈エトリープラグが焼き付くまで耐えられた…いったい…〉
シンジは、常識を超えた能力を発した自分に愕然とした。
「たしかに、君も適格者だ…」
崩れ落ちた弐号機の足下に横たえられたカヲルは、シンジにそう告げた。
「違う!」
「適格者だ! でなければ、死んでゆく僕のプライドは保てない…僕が、普通の人間に…負けるはずが…無い」
それがカヲルの最後の言葉だった。
勝利したシンジの前に、秘密結社ゼーレの碇ゲンドウが現れる。
「シンジ、お前も適格者だ」
「僕にはLCLは必要無い!」
「LCLは適格者の必須条件では無い。問題となるのは能力だ」
「…」
「ターミナルドグマへ行け。そしてアダムと会うのだ。そこに全ての答えがある」
補完計画の真実を求め、シンジとレイはターミナルドグマへと向かう。
シンジってこんなキャラじゃないよなあ…
没だな。
[ディラックの海より]
(c)1998 Takahiro Hayashi
Last Updated:Sunday, 09-Sep-2007 18:43:00 JST