2月4日

小泉純一郎内閣総理大臣殿。
 御製奉唱、感動して止まず。構造改革を断行せられよ。(その2)
合掌 ありがとうございます。
平成14年2月4日の施政方針演説に於いて、その締めくくりに於いて、
昭和天皇様の御製を奉唱されましたことは、それを拝聴し、また新聞紙上にて
拝見した日本国民として、まことに感謝感動でした。感涙して涙留まらずであ
りました。
 
昭和天皇御製「松上の雪」
ふりつもる み雪にたへて いろかへぬ
      松ぞををしき 人もかくあれ
また皇后陛下の御歌「松上の雪」
よのちりを しづめてふりし しら雪を
かざしてたてる 松のけだかさ

 戦後、歴代の首相で、御製を公の場で奉唱された方がいらっしゃいましたで
しょうか。小泉首相が只1人ではないでしょうか。小泉首相に敬服します。
 この「松上の雪」の御製は昭和21年の宮中におかれましての「お歌会始め」
の折りの御製であると伝え伺っております。

 あの大東亜戦争において、原爆2つを落とされ、日本国中の町という町は爆
撃によって灰燼に帰し、数百万といわれる軍人や一般国民が戦禍の倒れ死亡し、
生き残った国民も食べ物が無く、住むに家なく、しかも歴史始まって以来の敗
戦という精神的ショックで、人間としての理想も完全に失ってしまって、一体
何を目的に生きて行けばよいのかと、多くの国民は呆然自失の状態でありまし
た。 そのような時。

 昭和天皇様は、この御製をお詠みになられたのでありました。皇居のお庭に
立つ松の木に冷たい雪が降り積もって、その雪の冷たさ重たさに松の木は枝も
たわわに、折れなんとしているけれども、松の木は常緑樹でありますから、そ
の本来の緑を失うこともなく雄々しく立っているではないか。「人もかくあれ」
自分もまた、この冷たさに耐えて生きてゆくのである。日本国民よ強くあれと。

 これが天皇陛下の大御心、御いのちの底からの御愛のほとばしり、御いのち
の底からの「御祈り」であつたのであると、不肖私は感じております。小泉首
相殿も同じ思いでありますでしょう。

 この天皇陛下の「御愛」「御祈り」の大御心が根底にあって、この「御祈り」
に支えられて、日本国民は自信を回復し、立ち上がることが出来たのでありま
す。 「誰か知らん、親の、子を思う心を」

小泉純一郎内閣総理大臣殿。
ようこそ、あなたは、この尊い御製を日本の国会という公の場で、施政方針演
説で奉唱されました。ありがとうございます。
この御製に込められた大御心を心に体して、今懸案の重大な構造改革を断行さ
れんことを切に希望し、また期待しております。どうぞ、さわやかに、明るく、
にこにこと、笑顔をもって推進して下さい。あなたは必ず成功しますよ。
期待しています。
合掌再拝 平成14年2月5日
名古屋市在住 良本峯夫拝