10月14日(『正法眼蔵』「見仏の巻」永遠不滅なる神の子・仏子の實相を観る)

『正法眼蔵』「見仏の巻」
釈迦牟尼佛、告大衆言、若善男子善女人、聞我説壽命長延、深心信解、則為見佛常在ギシャクッ山(霊鷲山)、共大菩薩・諸声聞衆囲繞説法。又見此娑婆世界、其地瑠璃、坦然平正。
 この深心といふは、娑婆世界なり。信解といふは、無廻避処なり。誠諦の佛語、たれか信解せざらん。この経典にあひたてまつれるは、信解すべき機縁なり。深心信解是法華、深心信解壽命長遠のために、願生此娑婆國土しきたれり。如来の神力・慈悲力・壽命長遠力、よく心を拈じて信解せしめ、身を拈じて信解せしめ、尽界を拈じて信解せしめ、佛祖を拈じて信解せしめ、諸法を拈じて信解せしめ、實相を拈じて信解せしめ、皮肉骨髄を拈じて信解せしめ、生死去来を拈じて信解せしむるなり。これらの信解、これ見佛なり。

 まことにまことに『正法眼蔵』の説かれるところ、『生命の実相』の真理の説かれるところ、其処に永遠不滅なる神の国・佛浄土が在る。誰かこの説法を聞かざらんや。

              神を観る 仏にまみゆ 實相の
                         限りなき智慧 今此處にこそ