2月19日(「天皇国日本」「神の子」の質問に答えてーー2)
合掌 ありがとうございます。
先きに熱心・純粋な見知らぬ信徒さんからの「天皇国日本」「神の子」についての質問に答えましたところ、2度目の質問と意見が送信されて参りましたので、お答え致します。この2度目のメールは長文でありますので、私が要点を抜粋してお答えしたいと思います。
質問者の方、今回のお答えでも御質問に全てお答え出来たとは思えません。言い足りないところが多くあると思います。どうぞ何回でも御質問下さい。お互いに勉強致しましょう。
(1、「天皇国日本」についての御意見と質問)
私は気持ちとしては天皇を中心に据えた国のありかたを望んでいます。
「日本国実相」に具体性をもたすならば天皇を中心とした政治にいきつくのではないかと思ったからです。観念的なものであれば、特に生長の家の信徒の皆さんの心の中では天皇が中心であり帰一しているはずですから永遠にいまのままでいいはずです。それじゃまずいから政治的に天皇国を実現しようという運動につながったりするのではないでしょうか?
(1、に対するお答え)
戦後の混乱期、赤旗が充満してあたかも共産革命前夜の如き状態を呈した一時期がありましたが、その時生長の家は、政治結社「生長の家政治連合(生政連)」を結成し、日の丸の旗を掲げて激烈・崇高な愛国運動を展開しました。
生長の家のこの運動が日本の国體護持のためにどれほど大きな役割を果たしたか計り知れないものがあります。
しかし本来宗教運動というものは、その時代即応の運動を行うものでありますから、世の中が落ち行き、また社会の状況が変わり、人の心も変化して来れば、それに即応した布教活動を展開するものであります。
この生政連活動を展開しているうちに、世情が変わり落ち着いた時代になりましたら、谷口雅春先生の御意志と英断と御指導のもとに生政連は解散し、粛々として本来の宗教運動に戻ったのであります。
国の政治体制というものは現象の姿でありますから変化無常のものであります。生長の家の宗教運動は現象無常の奥にある中心帰一・永遠不滅・実相完全円満な世界を人の心に説き続けるのであります。この運動の展開によってこそ真の日本国の実相が顕現し、また世界の平和が実現するものであると信ずるのであります。
(2、「神の子」についての御意見と質問)
神は中心にましまして私たちは光源より放たれた光であるはずです。それは私たちも、天皇も同じはずです。だから天皇は神の子、私たちは人間の子といった教えのほうがよほどわかりやすい気がいたします。それは秩序とかを超えた次元の話となってまいります。人間の霊性、輪廻転生、神の子といったことはたとえ生長の家がつぶれても私は確信しております。
(2、に対するお答え)
生長の家はつぶれませんから大丈夫です。御安心下さい。
モールス信号「−・−(ワ)・・・(ラ)・−(イ)」(笑い)
生長の家大神・住吉大神は宇宙浄化・鎮護国家の大神として総本山にお祭りしてありま
す。宇宙浄化の御働きは、一つには秩序を正しくするということです。
古事記神話では、宇宙根元の神として顕われ給うた伊邪那岐大神が禊払いをなし給うた時に、底筒・中筒・上筒の「墨江の三前の大神」が顕われ給うたと記されてあります。底・中・上と在るべきものを在るべき所にあらしめる働き、これが宇宙浄化の働きの一つであります。生長の家の布教活動はこの秩序を正しくする運動でもあるわけです。
ここで「秩序」という言葉を使いましたが、秩序と共に日本民族は自然のうちに、心の現れとして「敬語」とか「丁寧語」を使うようになって来ました。最近はその敬語が次第に失われてきているのではないかと言われています。言葉を大事にしたいものですね。
合掌再拝
良本峯夫拝
