2月9日−2(日本の国についての質問に答えて)

合掌 ありがとうございます。
 現在の日本の国の教育では、自分たちの国「日本」のことを正しく学ぶような教育が行われていない現状ですから、やむを得ないと言えばそれまでですが、日本人ですから「日本」の国のことを正しく学び、理解し、日本人であることを誇りに思うような心境になることが大切であると思います。
 しかし愛国心ということは、決して他国と比較して自国だけを尊重する態度ではなくそれぞれの国の独特の文化・伝統を理解してこれを尊重するという態度こそ大切なことであると思います。
 これは家庭における個々人の生き方と同じことですね。自分の家庭は大切にしますが、同時に他の人の家庭も尊重するという当たり前の生き方ですね。個人も家庭も国家も根本は同じですね。「真理は一つ」です。
 最近、見知らぬ生長の家信徒さんから下記のようなメ−ルによる質問がありましたのでお答え致します。

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<質問>私は生長の家の信徒ですがよく理解できないことが二つあります。
「質問1」
天皇国日本とは具体的にどういうことですか。明治時代のように天皇が絶対的存在になることですか。それを教団も望んでいるのですか?

「お答え、1」
 それは天皇が国の中心にましまして、その御位は永続していられるという当たり前のことです。平成の御代の天皇は神武天皇以来125代であられます。そして今年は建国以来2663年となります。日本の長い歴史では明治時代は勿論、現象的には社会的にもいろいろな変化もあり内乱もありましたが、国の中心にまします天皇の御位は揺るぐことなく続いていられるのであります。生長の家はこの天皇のしろしめし給う国日本を限りなく尊重し愛するのであります。

「質問2」人間神の子といいますが、天皇も天照大御神の直系で神、私たちも神であればどこがどうちがうのですか。天皇をなぜ崇拝するのですか。

「お答え、2」
 天皇が天照大御神の直系の神であらせられるということを理解していらっしゃるあなたは大変素晴らしい日本人信仰者であると感銘致しております。また人間は神の子であるという信仰を把持していられることを尊敬致します。しかし考えてみてください。世の中に「秩序」ということがあります。この「秩序」ということがわかりませんと、例えば会社では「何故、社長が偉いんだ」といことになり、また同じ人間であるのに「何故、学校の先生が生徒より偉いんだ」等ということになり、混乱してしまって会社も学校も成り立たなくなってしまいますね。基本・根本は同じ神の子でありますが、そこに「秩序」という大切なものがあります。これは「真理の現成」とも申すべきことでありましょう。君は民を拝み給い、民は君を限りなく尊敬するのであります。これが日本の国に永続している「こころ」であります。
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 以上まことに簡単で、要をつくしたかどうかわかりませんが、一応の御返事とさせていただきます。短い言葉でありますので、尚疑問の点がありましたら、御遠慮なく質問して下さい。引き続き必ずお答え致します。
合掌再拝 平成15年2月9日
良本峯夫拝