3月25日(「妻の誕生日祝い」と「万葉歌を描く展)

 3月25日という日は、私の妻の誕生日です。何かお祝いを、と思って町に出かけましたが何も妻が欲するようなものは見あたりません。尤も私が妻の心を察することが出来ないのかも知れませんが。何とか「苺のケ−キ」を買って歩いていましたら、急に思い出したことがありました。
 
 名古屋の松坂屋美術館で「万葉歌を描く−−現代日本画家50人展」が開かれてあるのです。早速その足で観に行きました。1300年の時間空間を超えて、万葉の歌人たちの大らかで繊細なこころの詩歌を、現代の日本の画家たちがロマンチックに表現しているのです。

 帰宅して妻にお誕生日のお祝いを言い、「苺のケ−キ」を渡したところ、妻は大変喜び感動して、お仏壇にケ−キをお供えして拝んでいました。

 私は今日の妻の誕生日のお祝いの感動と、万葉歌の絵を観ての感動を忘れがたく、何か自分で表現したいと思って、有名な山部赤人の歌を赤富士の上に書いて自分の心を慰めている次第です。