4月3日(特攻も殉教も超えて)

      散るさくら
            残る桜も
                 散るさくら (詠み人を吾れ知らず)

 これは大東亜戦争末期、特攻訓練中に、私もよく口ずさんだ。お国のために死ぬことは光栄この上なきことだと、本当にそう思っていた。
 今、アメリカ軍に攻め立てられているイラク軍の兵士もこのような精神で戦っているだろうか。自爆テロの青年の心中はよくわかるような気がする。
しかしそれでは本当の神の国は到来しない。特攻も殉教も、それを超えなければならないのだ。犠牲を超えたところに実は神の国はあるのだ。
 特攻も尊い、殉教も尊い、本当に尊いことだ。しかしそれを超えよ。対立を超えたところに神の国は在るのだ。超えよ、越えよ。今此処が神の国だ。