8月16日(60年前の特殊飛行訓練、今、頭の中で操縦)

大東亜戦争、終戦の日を偲びて(7)

特殊飛行の操縦法ーー60年前のことを思い起こして、頭の中で飛行機を操縦、特殊飛行の訓練をやってみます。間違っているかな(笑い)。

※失速反転(進行方向を急に後ろ向きに換える)
 エンジンレバーを絞って減速しながら機体をやや上向きにして、飛行機が失速状態に近くなった時、さっと左足を踏み(つまり方向舵を左に折って)、同時に操縦桿を左前に倒して機首を下げる。そうすると機体は反転し機首は少し下向きになって少しづつ機速が増す。そうしたら操縦桿を戻して水平飛行に移る。つまり飛行機は元来た方向に帰ることになる。右向きに反転する場合には、方向舵を右に折り操縦桿を右に倒したらよい。

※横転(通常の機速のまま機体を横向き垂直に倒して回転する操縦技術)
 操縦桿を左にいっぱい倒して機体を横向き垂直にし、手前にいっぱい引くのである。そうすると機体は横転する。この場合機体の高度が下がらないようにしなければならないのである。横転し始めてからの操縦桿と方向舵の微妙な操作には訓練を要する。左から風がもの凄く吹いて来るのを感じた時には高度が下がりつつある証拠であるから操縦桿と方向舵を元に戻さねばならぬ。

※宙返り
 相当の高空で訓練すること肝要。先ず機首を下げながら或時点で操縦桿を手前にぐっと引いて機首を上げる。機体を上向き垂直するも尚操縦桿を引いたままにしていると、機体は背面になる、背面になったところでエンジンレバーを引くと機体は背面のまま機首が自然に下を向き、降下し始める。そして機体は自然に下向き垂直から上向きになる、ここでエンジンを少しづつ吹かして機体が正常姿勢になるところで操縦桿を元に復して水平飛行に移るのである。この辺は極めて微妙であるが、そんなに難しいことではない。やってみれば誰でも出来る。

※きりもみ(これは軽量小型機しか出来ないだろう?)
これも相当の高空での訓練が肝要である。先ず水平飛行を続け、エンジンレバーを静かに絞って、飛行機が失速状態になったところでぐっと左足を踏む(つまり方向舵を左に折る)、そうすると機首はぐっと下向きになって、錐もみ状態でくるくる回転しながら落下する。そこで数回錐もみしたところで、操縦桿を前に倒す。そうすると機体は下向きのまま錐もみ状態の回転を停止して降下し始める。ここで操縦桿を引いて静かに機首を水平に戻して水平飛行に戻るのである。ここで注意すべきは、錐もみ状態を5回以上も放置していると、元に戻らなくなる恐れがあるから、練習中にはせいぜい錐もみは3回程度までで元に復するようにした方がいいですよ。
ああ面白かった。でも間違っているかも知れませんよ。