3月31日(永遠の花見)
今日3月31日は所謂年度末である。年度末だから云うのではないが 昨年4月1日から教化部で毎朝 早朝神想観を続けている 今日はその1年の終わりの日。
振り返ってみると あっという間の1年であった 過ぎてみると 月日の経つのは 早いものである 本当に早い 一体 時間というものは 何なんだろう 目にも見えず 耳にも聞こえない 肌にも感じない。
それでも 時間は過ぎて行く 人の姿は変わっている 子供は大きくなるし 大人は次第に老けてゆく 社会も1年前とは違う 政治も経済も変わり行くのである。
地球上の自然も 移り変わって行く 人の心も変わる 一体何故だろう 過去にあったものは 今はもう無いのである これが 諸行無常 というものか。
人生75歳 あっという間の年であったような 感じである 赤ん坊で生まれた子も 今は大人になっている 一体自分は このままの人生を 今後も続けて行くのか。
思えば 朝の神想観で 念ずることは 五感も六感も超越しである 五官を超え 六官も超えるならば 一体何処に行くぞ。
今の季節 桜の花の 満開である 今夜は 一同で鶴舞公園に 花見に行くのだ 桜の花は 春に咲く そして 風と共に散りゆく “散る桜 残る桜も 散る桜”とは 何処かで聞いた哀歌である。
しかし 考えてみると 今年散った桜も 来年の春には また咲くのである そして同じように また散りゆく そして翌年には またまた花開く その生命の繰り返しは 果てしもなく続く。
人のいのちは どうだろう 此の世限りで 終わるのか いやいや そうではあるまい また次の世が ある筈だ そして次の次もある筈だ 人生の芸術作品は 一度や二度では 完成しない 永遠の向上だ 次第に 美しい人生の 花を開き 佳き実を結ぶ それで終わりではない。
