4月4日(地下鉄で席を譲られて)

金山駅から 地下鉄鶴舞線に乗った 車内は混んでいる程ではないが 立っている人も居る  僕はリュックを背負って つり革に掴まって 立っていた すると 目の前に座っていた中年の男性が “どうぞ” と言って 座席を立って 僕に座席を譲ってくれた 僕は “どうもすみません”と言って 座らせてもらった 彼は 僕の目を見て うなずいて すうっと 向こうの方へ 移動した

僕は考えた 僕の姿は 年寄りに 見えるのだろうか 僕は 年寄りではないのに 僕は若いのだ 先の戦争では 飛行機の操縦で 特攻訓練に従事していたのだ 戦後は 北海道の 牧場で 牛飼いをやっていたのだ そして 生長の家の 青年会で 張り切って 光明化運動をやった その続きで 今も 光明化運動を やっているのだ 年寄りに見える筈はない あの席を譲ってくれた 中年の男性は 僕が年寄りに見えたから 席を譲ったのではない 彼は 次の駅で下車するので 席を立ったのだ 僕は年寄りではない 若い雰囲気が満ち満ちている筈だ

僕は 帰宅して 風呂に入り 鏡を見た 別に変わってはいない そのままだ 顔は 年をとったような顔ではない 元気そのものではないか 峯夫よ 汝は若い 青年だ 溌剌としているぞ 毎朝 教化部で 神想観をしているのだ 神の無限の生命に 生かされている 生命力無限だ 世界を変える 光明化運動を 連日やっているのだ 地球世界を変える 全人類の心を変える その運動を やっているのだ こんな偉大な運動が どうして 年寄りなどに 出来るものか  汝 峯夫よ 汝は若いのだ