1月8日(駅の便所掃除 気分良し 浄心行)
1月8日 豊橋練成会に出講しました。練成会の「浄心行」についての説明講話をするためです。名鉄金山駅から特急に乗車、車内では谷口清超先生著の『正法眼蔵を読む』下巻「他心通の巻」の勉強、五神通・六神通(天耳通・天眼通・神足通・他心通・宿命通・漏尽通)などというものを身につけて、神通力を得たと思い、これが悟りだ等と言っているようなことでは駄目だ、そんなものは仏道ではない。それは我が国の農家の人が畑の草を刈り、田圃を耕して田植えをするにも及ばないことである。人の家には塀や壁も必要であるが、五通や六通などというものは塀や壁ほどの値打ちもない。真の仏道ではないのだと。
このような道元禅師の教えです。
この『正法眼蔵』を説かれる道元禅師、そしてそれを解りやすく解釈される生長の家総裁谷口清超先生、以上のようなことを勉強しながら、自分が今日の豊橋練成会で「浄心行」の説明するには、一体どのような講話をすればよいのか、「浄心行」「浄心行」心を浄める「行」とは何か、このような思案をしているうちに電車は豊橋駅に到着しました。
下車してトイレに行きました。トイレは寒さの故か人の行列です。ふと見ますと一つだけ大便所の扉が開いていました。私はその中に入りました。あっと驚きました。便器が糞便で大汚れ、匂いも大。ああっ、これはどうしたことか。私はそれでも用を達して。それから、ああこれは便所掃除だ、これが浄心行だと思って、トイレの巻紙をとって、ごしごし拭きました。便がへばりついていて、拭いてもなかなか取れません、巻紙を溜まりの水に浸して更にごしごしと、手に便がくっついて匂いも多少します。それでも何回もごしごしやっているうちに、糞便はきれいさっぱりと取れて、便器は美しく白く輝きました。
トイレを出て手洗所へ行き、ごしごしと手を洗いました。手の匂いが無くなりました。ああこれできれいさっぱりです。これで練成会の浄心行の講話も出来るだろうと、生まれて初めて駅の便所掃除をした満足感で、タクシーに乗って豊橋道場へ行きました。
豊橋練成会は新春練成で百名くらいの人数です。到着して間もなく待望の「夕食」です。もう一回手を洗って美味しく夕食をいただきました。その夕食の美味しいこと、美味しいこと、天下一品でした。そしてその後「浄心行」の説明講話を致しました。
ああ今日は楽しい面白い日でした。ありがとうございます。
