8月15日ー1(大東亜戦争終戦62年目を迎えて思い出を語る)

大東亜戦争終戦62年目の今日を迎えて

合掌 ありがとうございます。
昭和20年8月15日、天皇陛下の御詔勅を拝聴して、今から62年前の今月今日、大東亜戦争は終結となりました。毎年々々、今日のこの日は巡ってきます。今日は62年目です。当時18才の愛国青年は、茨城県の霞ヶ浦海軍航空隊にて、連日、航空機特攻訓練に従事していました。お国のために命を捧げることが人生最大最高の生き甲斐であると感じていました。
 
 軍隊は上からの命令によって動くところです。終戦のたしか1週間ほど前の命令で、私の所属している分隊30名は、北海道千歳の航空隊に移動することが決まっていました。8月15日には、霞ヶ浦航空隊で終戦の御詔勅を拝聴致しましたが、それから一週間後に、命令通り分隊30名は汽車に乗って移動しました。北海道の千歳海軍航空隊へ。
 
 移動の途中では、終戦になったので軍隊を去って、荷物を背負って故郷へ帰る陸軍の兵隊さん達にたくさん出会いました。今になってその時の自分の心境を思い起こしてみれば、別に何の違和感もなかったようです。あの陸軍の兵隊さんはあれでよい、しかし自分たち特攻の航空兵はこれから最後の戦いをするのだ、それが自分の使命である、というような感じでした。

 今にして思えば、あの18才の自分が、戦いにおける死の恐れもなく、平然として任地に向かうその心境は、何に喩えようもなく美しいものに感じられるのです。自己賛嘆しますね。戦争というものはそういうものでしょうか。愛国の死。殉教の死。