6月1日(祇園精舎の鐘の声)

祇園精舎(『平家物語』より)

 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風 の前の塵に同じ。(中略)
 
 楽しみをきはめ、諫めをも思ひいれず、天下の乱れむ事をさ とらずして、民間の愁ふる所を知らざツしかば、久しからずして、亡じにし者どもなり 。