1月18日(15年前の阪神淡路大震災2日目の峯夫の日誌)

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一月十八日 水 晴
 朝六時 まだ夜は明けてゐなかったが、電気がついてゐるやうだから家に帰ろうと言うので、十五夜の満月に照らされ護られて、リュックを背負って帰宅した。家には電灯がつくので、早速お湯をわかしたり、電気掃除器をかけたりした。特に吾家にてゆったりと便所ウンコをした時の気分の良さは忘れられない。最高のものである。幹子も一番喜んでゐた。(二回もウンコをしに行った、幹子が)。水は風呂の残り水があったので、それで流した。あ〃気分さっぱり。
 御飯を炊いて食事、お茶漬けの味は最高。大掃除をする。
僕はPFでメールを送ろうと挑戦するのだが、つながらないのである。ワープロにだけ、「箸は折れなかった」との題で三本の地震報告を書いた。後日つながったら、おくればせながらと、送信しよう。
 午前中、本田副教化部長からも電話あり。教化部に詰めて頑張ってゐてくれてゐる。本部からも救援隊が来てくれるらしい。御愛念感謝します。
 幹子と二人で「藤棚の家」を見に行く。松の木の枝が差し出てゐる。無事である。板塀と庭石が少しゆがんでゐるだけ。「衆生劫尽きてーーーーー」である。
 光明・光世・典代・兄貴から電話あり。東京から信久君からも電話あり。みんな気付かってくれてゐる。有り難いことである。
 今夜はもう避難所へは行かず、吾が家に残ろうといふことになった。何処に行っても同じこと。吾が居るところ、其処がそのまま実相の浄土である。神さまに護られてゐるのである。
 神、吾れと吾が家族及び吾れと倶にマンションに残るという隣近所の人を護り給う。
ーーありがとうございます。合掌。
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