【資材部編】二階と一階の違い(静と動)

平成21年5月31日


 和36年12月21日、二階の輸出営業の席から一階の資材部の部屋に来て資材部長に挨拶して先輩部員に一人ひとり頭下げて挨拶して指定の席に座った。まず驚いたのは筆記用具の違いだった。青と赤のインク壷とペン軸ペン先 赤鉛筆 消しゴム インク吸い取り紙・・7年前の入社した時と全く同じ筆記用具セットだった。その青赤インクは終業時に女子社員が残りを捨てて毎朝新しいインクを補充する作業を毎日やっていた。
輸出営業部では、ボールペンを使いインクはとっくに廃止で、筆記用具セットは机の上に無かった。異動する時にボールペンを持参したので、これからはインクは不用ですでと御願いしたら、とたんに先輩から取引先への文書にボールペンで書くとは失礼千万だとどやされて、目をパチクリ!それでもペンを使わずボールペンで仕事したら、生意気だと随分睨まれた記憶がある。

次に驚いたのは前の職場では8時前から出社して、海外から来た航空便の内容チェック、テレックスの注文手配、現場との生産調整から船積みの準備、そして自分でパッキングリストをタイピングする、その間電話のベルはなりっぱなしで 一日の仕事のまとめは夕方5時からと決まっていて終わるのは8時9時は当たり前であったし 日曜日の出勤も当然のように理解されていた。だからもう朝から毎日が戦争だったが、新しい職場は8時出勤しても静かな雰囲気で皆な落ち着いて机に向かっておられた。そして4時には全員退社。驚いたのは家の女房殿だった。結婚以来帰宅は早くて7時か8時、夕食は職場で済ますか帰宅後の9時か10時、 朝は7時前に出発(この頃女房は真冬でも5時起床だった)
日曜日は出勤か自宅で仕事・・こんな日々が続いていたのだから 5時前に帰宅したら「ええ?どうされたんですか、どっか具合でも悪くて帰宅?」なんて訝しい目で 見られました。 将に動から静と極端な変化でした。


戻る