【資材部編】私は部品運搬担当係りか?

平成21年5月31日


 資材部に入って最初に指示された仕事の分野は「事務用品」「電気用品」「雑品」の購入と割り振られた。これ等は全て先輩から口頭で「ooはこの商社」「xxはこのメーカー」
に発注すると指示され納入価格も全て決まっていて機械的に事務処理の繰り返し。所が何故か雑品の中に「銘板」が入っていた。これは当時爆発的に国内販売されていた製品に付ける物で毎月何千枚が発注されていたが、私が異動した時、この銘板の納入状態は惨憺たるもので、納入された物は殆どが品質不良で返品の続出、当然生産計画は狂い国内販売部門からの苦情が製造部に殺到、そうなればこの原因は担当した資材部にあるとなるのは当然で、「資材部の担当者は誰だ、君か、すぐ現場に 来い」との事で行ったら製造部の現場責任者から散々絞られ、毎日合格品をxxx枚は 納入せよとの厳命、 21日に異動して右も左もさっぱり分からぬのが益々右往左往の 繰り返し、銘板のメーカーは当時郊外の三好にあった。 毎日xxx枚は納入して下さいと頼んでも言を左右にして逃げるのみ。 挙句の果ては、その数では車が出せない、そちらから取りに来てくれと居直られた。運悪く資材部には専属の車は無かった、製造部にはあってもそれを頼む事は経緯から不可能、残るのは自分の車で行く事しかない。
「仕方ねえ」とこっちも居直って、殆ど毎日自分の車で三好まで行って出来上がった銘板を貰って現場に納入、これで一件落着すれば事は簡単、そうは問屋が卸さないで納入された銘板を検査すると不良品が一杯で、絶対数が不足、それじゃもう一度だとまたまた三好に飛んで行き、今度は私自身が選別して良品とおぼしき物を現場に納入・・こんな事の繰り返しを年末ぎりぎりまで続けたか、資材部に異動して最初から「部品運搬担当」して
正月を迎えるとは思いもしなかった。


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