さて,精巣について語りましょう♪。
精巣とは,他にコーガンとか,キンタマとか言われるあれですね。・・・直接表現ですいません。

概念としましては,細くて長い管がきちんと折りたたまれて袋に詰め込まれてる臓器,って感じでしょうか。
この管を,精細管,っていうんですけどね。

まずこちらの画像を見てください。

これは22歳男性の精細管をほぐしたものです。右側と左側,両方あるのわかりますか?
右側の一番長いやつで長さが約180センチあるそうです。ですから片側トータルすると少なく見積もっても,
ま,片側3メートルは楽に越えるんですね。わたしは人間の精巣がどのくらいの大きさあるのかよくしらなぁい♪んで,実感できないんですが,あそこの中に3メートル,です。

それでは,精巣そのものをすぱっと輪切りにして見ましょう。

 

こんな感じになります。丸いの一個一個が精細管の断面というわけです。

で,そのうちの一本の輪切りを拡大しますとこうなるんですね ↓

臓器の名前がわかればもうお分かりでしょう。管の内側にもやもや見えている細い筋スジは,これ全部精子のしっぽです。
つまり,画面に見えてるつぶつぶは,いろんな成熟段階の精子細胞なんですね。
赤いマルで囲んだのがセルトリ細胞といいまして,保母さん。これは精子にはなりません。
分化していく精子にご飯くれたり排泄物をかたづけてあげたりする細胞です。黄色線の外側にあるのは精子の大もとです。こいつが分裂しながらだんだんと内側に移動してくるんです。
一個の大もとが精子になるまで6回分裂しますので,ひとつぶで2の6乗個(256個?)おいしい,ということになります。
いちばんたくさんで,内側よりにある,真中が白く抜けて見える細胞,これが分裂の終わった精子細胞です。まだ丸いでしょ?これが変態して尻尾が生えて精子になるんですね。

ただし,人の精子の頭はマッチ棒の先っぽみたいなカタチしてるけど,ラットの場合はなぎなたみたいな形です。

最後に,みーさんがそんなにたくさん細胞の種類あったかなとおっしゃってたんですが,種類って言うと,確かにみんな精子細胞なんですが,成熟段階で名前が違うんですね。形態とか,染色体の数とかで分けられてます。あと,話が細かくなって恐縮ですが,精細管のどの部分を横断するかでも出てくる細胞の種類が多少違います。昨日載せた写真と今日のやつはちがうんですが,今日のやつの細胞ラインナップをあげますと,生殖細胞以外のものとして,保母さんのセルトリ細胞がありますね。生殖細胞は,精祖細胞(おおもと),プレレプトテン期,パキテン期各精母細胞,丸い精子細胞,細長い精子細胞,の四種類です。ちなみに精細管の外側の隙間にも細胞がいるんですが,これはライディッヒ細胞といいまして,男性ホルモンであるテストステロンを作る細胞です。

こんなもんかなぁ。いやね,詳しく話し始めるとほんと面白いのよん。ほんとにほんとに面白いのよ。

ご希望の方にはぜひ語って差し上げたい。精巣について深く深く・・・(爆)。

・・・要らんか,やっぱ(笑)

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