第4章 「覚醒」 

研究中(25KB)

初陣にいきなり敗北した、タコ星人。
しかし、彼は休む間もなく次の戦いへの準備をしていた。
入門書を買いあさり、そして日々研究を重ねた。
そして・・・


ドクン
覚醒(7KB)
「う・・・ああ」
ドクン
「こ、これだ!!」

タコ星人はついに新たな境地にたどりついた・・・それは

スプリットショットリグのズル引き
これは、下図のようなリグである。
スプリットショットリグ(8KB)
これを、アリの歩くような速度で、50cm程引き、数秒間停止する、そしてまた、ゆっくりと引く・・・を続けるのである。

「今度こそ釣ってやる!!」
あつい決意を胸に秘め、琵琶湖へとタコ星人は向かった。
そして、早朝、本で読んだ通りにスプリットショットのズル引きを始めた。

数回、それを繰り返した時、急に巻いていたリールが重くなった。

「も、もしや・・・・!」
そして思い切りリールを巻くタコ星人、 水面に飛び上がるバス!!
「か、勝てる!!」

そ・の・と・き
バシャン!
急に巻いていたリールが軽くなった。
つまり、バラしたのである。
唖然(8KB) 「・・・・(唖然)」

タコ星人は一つ重要な事をまだ知らなかった。
それは、アワセである。
基本的にバスがワームを食った時、針がバスの口に掛かるようにロッドをあおり、針をかける必要がある。
まあ、勝手に掛かってくれることもあり(これを向こうアワセという)釣れない訳ではないのだが、針は外れやすい。

そして今日もタコ星人は敗北を喫してしまったのだ。

タコ星人に明日はあるのだろうか・・・