第20章 「侍すぴりっと(下)」

前回の話でふっとばされてから早1年以上。

だから続き物をかくとはまるって毎回自分で言ってるくせに、あいかわらず学習能力がないです。

吉野 「前回どうなったんだっけ」
タコ 「いや、とある外国人にやられたらしいよ」
吉野 「で、どうする?」
タコ 「うーん」


そう、策がないのだ。

吉野 「やはり日本人には日本人の戦い方というものがある」
タコ 「ほう」
吉野 「時代はやはりITだろう」
タコ 「そうかも」



吉野 「ということでパソコンを用意してみた。掲示板で助けを頼むんだ」
タコ 「よし!!」



   1:
釣り男 XX/09/05 13:20
   ポイントどこか頼む


吉野「・・・」
タコ「・・・」


  
3時間経過



タコ「誰も書き込みないよ」
吉野「やっぱり酔っ払いとかから助けないといかんのか」



   2:
釣り男 XX/09/05 16:40
   2ゲット


吉野「何やってんだ」
タコ「いや、一応」



   3:
名無しさん XX/09/05 16:50
   かわいそうだから、教えてあげようよ。


吉野「自作自演か!?」
タコ「だって」
吉野「・・・」
タコ「・・・」



  
1時間経過



タコ「荒れました」
吉野「仕方ないなあ。やっぱポイント聞き出そうってのが間違いか」
タコ「どうしよう」
吉野「外国人になくて日本人にあるもの、それは器用さだ」
タコ「ほう」
吉野「ということで、ある筋にルアー開発を依頼しておいた」

ここで、技術者登場。

技術者「従来型のルアーを疑似餌とするなら新型は餌です」
タコ「なんだとう!?」
吉野「これを見ろ。これこそ日本人にしかできない匠の技だ。伊達に1年以上も更新を止めてない」

いや、だから楽屋オチはやめてくれ。
まあ、日本のルアーやらなんやらは外国のソレと比べてすごいですからねえ。
そらもう。

タコ「ていうかこれは餌じゃないのか?」
技術者「・・・」
吉野「いや、違う。限りなく餌に近いルアーだ」
タコ「というか、動いてるし。ミミズっぽいよ」


  
ぴちぴち



吉野「気にするな」
技術者「ただ、問題があります」
タコ「もんだい?・・・あーやだやだ」
技術者「魚をかけるとかけた本人は自尊心の破壊から意識不明になります」
タコ「なんでやねん!」
技術者「そういう設定ですから。やっぱり弱点がないとねえ」
吉野「ぐだぐだ言ってないでとっとと投げろ」
タコ「イヤアアアアア」




ということで無理やり投げさせられる。

吉野「かかってるぞ!!巻け!タコ!!」
タコ「・・・やだ。初のバスが餌なんて絶対やだ」
吉野「なにをう!!おまえがやらんのなら俺が巻いてやる!!」


釣れました。おっきいの



タコ「・・・おっきいね」
吉野「・・・そうだな」
タコ「・・・さびしくない?」
吉野「・・・うん」
タコ「ところで外国の方は?」
吉野「いないね」
タコ「・・・」
吉野「・・・」

秋はそこまで近づいていた。

回の教訓
しかしまあ、バスに行くとつれなくてほんとエサ使ってでもつりてーとかと思いませんでした?
特に遠くに行ったりすると危険ですね。せっかくいったのにって。
最初からエサも使ってやるつもりなのか、それともルアー崩れなのかにより結構違います。
(色々な意味で)
ちなみにまつざかはい○か池でミミズ使ってもつれませんでした。
ええ。