蘇れ!!二軍落ちルアー!!〜塗飾変更編〜

二軍落ち・・・ それは突然やってくる。 ほかに使うルアーがあれ
ばあるほど二軍落ちの数は増えて行く。 同じものでもチャートは使
うがアユは使わないとか 釣れそうな色じゃないからとかで二軍落ち
してしまったルアーも数多く存在するはずだ。 今回はこう言った使
用頻度が極端に下がってしまったルアーを救済すべき 塗飾変更を行
い、彼らに表舞台に出ていただこうと思う。           

今回私が用意したのは ラッキーのLV−500である。 LV−5
00自体はバリバリの一軍なのだが、この「パールシャッド」カラー
は釣れる気がしないのでバリバリの二軍だ。 つまり こいつは色さ
え変れば使うことが多いのだ。 それでは張り切って行ってみよう。


まず必要な道具 塗料 エアーブラシ一式(無い場合缶スプレーでも よい)マスキングテープ 紙やすり#1000ぐらいの物 吊り下げ 用ワイヤー コーティング用クリアー               塗料はラッカー系の物が良いが、アクリル系の方が発色が良い。 ま たラッカーは油性なので臭い・・・ 一部エナメル系の物もあるがあ まり向いていない。 お勧めはタミヤの水性アクリル塗料だ。    まず フック等の付属品をはずし、 マスキングテープで目をマスキ ングする。 もちろん目は張り替えても良いのだが、私はそのままが 良かったのでマスキングしてみた。 マスキングテープは模型屋サン 画材屋サンに売っているので探してみよう!!           目をマスキング(もしくは剥がす)したら こんどは 塗装のノリを 良くするため全体をペーパー掛けする。 ペーパーは#1000ぐら いのものが良いだろう。 大きな傷がある場合は 丹念に傷を消す。 あまり大きいと消せないのでパテ埋めなどするのも良いと思う。 あ まりパテを用いるともろくなるので程よくやりたいところだ。 また ペーパーを掛け過ぎるとモールド(鱗模様)が消えてしまうので、表 面のつやが消える程度で留めておきましょう。(これで十分塗料が乗 るので問題ないっす)                     


下地塗りをする。 極端に色の濃いものを塗る時は必ずやりましょう いわゆるサフェーサーといわれる物を塗ります。 色はライトグレー か白の物を使います。 この時小傷がある程度埋まりますんで綺麗に 仕上げたいかたは、色に関係なく塗るのをお奨めします。私の場合は パールホワイトのボディがベースになりましたので、省いています。 ベースカラーを塗る。 絵を書くときは薄い色から塗って行きますが ルアーの背中、お腹の様にグラデーションが必要な時は濃い色から塗 って行きます。 きっちりツートン(レッドヘッド等)に塗る時は、 薄い色から塗ります。 まぁルアーなら腹や背が濃い色になりますん で腹、背、頭をまず塗ります。                 

メインカラーを塗る。 よく乾いたらボディに色を塗ります。 腹、 背の色と重なる個所は薄めに。 それ以外は濃くしっかり塗ります。 彩度、明度の高い色は透過性が高いので一回で厚塗りするのではなく 数回に分けて塗装します。 数回塗る場合、グラデーションが欲しい 個所は一回のみ塗ると綺麗にできると思います。 また重ね塗りする 時に材質の違う塗料を使うと(例、アクリルを先に塗って ラッカー で上塗り)下に塗ってある色が溶けることがありますんで、塗料の材 質に注意してください。                    



模様を塗る。 いよいよ腕の見せどころ!! 模様です。 模様を綺 麗に塗ろうと思ったら、ルアーのサイズから考えてエアブラシのノズ ル径に注意しましょう。 万能型が0.3mm 工業用が0.5mm 精密画用が0.15mm となっています。 私は0.2mmの物を 使っていますので、1mmぐらいの線を吹きつけることができます。 しかし値段も張りますんで0.3mmノズル+マスキングをお奨めし ます。 タイガーのような太めの模様なら特にマスキングは必要ない ですが、オイカワやアマゴ、岩魚、山女カラーを作ろうと思うとマス キングが必要です。 マスキングの方法は追々紹介しますので、今回 は塗飾変更の流れのみにしましょう。              

コーティングする。 いよいよ仕上げのコーティングです。 基本的 はクリアーですが、スモークやクリアブルーなんかでもコーティング できます。 作例で使ったのは、アクリルつや消しクリアーのスプレ ー缶です。 コーティングが薄いとすぐに色が剥げますので厚めにや ります。 5〜6回ぬるといいでしょう。 この時セルロースを使う とものの見事に色が溶けるので絶対やめましょう。 ウレタンクリア ーなら大丈夫ですが、一回に厚塗りできる訳ではないので注意してく ださい。(ビン入りだとドボ漬けできますが、ウレタンは流動性が高 いので全て下に落ちます。) コストからいくと、ラッカーかアクリ ルが一番いいと思いますよ。<しかもつや消しクリアーあるし・・・
ってなわけで 完成しました LV−500MAX廃人マッドタイガ ー(流行のつや消し!!) ちなみに色は 背中、腹がパークグリー ン(昔のベネトンF−1カラー) ボディはキャメルイエロー(昔の ロータスホンダカラー)                     まぁまぁでしょ??