§パソコンによるＴＶ録画について
従来はＴＶ録画といえばビデオでやるのが当たり前の状態でしたが、昨今ではパソコンで録画したり、家電でもハードディスクに録画するタイプのものが出回ってきました。
従来は記憶容量の問題やら画像圧縮の問題やらから、動画をハードディスクに録画するというのは現実的でありませんでした。しかし、ハードディスクの大容量化／低価格化と、ハードウェアエンコーディング装置の低価格化により、ハードディスク録画は十分に現実的なものとなりました。
ハードディスクに録画するという点ではパソコンでも家電でも同様です。基本的にはハードディスク録画がパソコンで成功を収めたことにより、家電でも同様のものが現れたといった感じでしょうか。最近では書き込み可能なDVDに保存するタイプも現実的な選択肢ですね。ただまあ、DVDは規格の問題がありますので、私はあまり好きになれないです。
§なぜハードディスク録画か
単純に言ってしまえば、ビデオ録画に比べて、ハードディスク録画には以下のような利点があります。
- 画質がいい
ビデオ録画ですとVHS標準モードで録画しても、明らかに元画像よりも劣化した画像になりますが、ハードディスク録画ですと、劣化はかなり軽減されます。（使用するビデオキャプチャにもよりますが） - 録画した番組の管理がしやすい
ビデオ録画ですと、いったん録画してしまった番組は、もうそのテープから動かすことができない状態になってしまいますが（ダビングすると画質が落ちるので）、ハードディスク録画なら、そんな心配は無用です。また、ビデオテープの山に悩まされることもなくなります。（ハードディスクの山に悩まされる可能性はありますが。(^^;） - 再生の利便性が高い
ハードディスクに入ってさえいれば、好きな番組を好きな位置から自由に再生することができます。待ち時間も皆無です。
一方、次のような欠点もあります。
- ハードディスク容量を大量に消費する
30分枠のTVアニメ作品１話を6Mbpsで録画した場合、だいたい1.1GByte前後の容量を消費します。26話録画すれば、28.6GByteもの容量を消費してしまいます。 - ビデオ録画に比べてコストパフォーマンスが悪い
120分のビデオテープはものにもよりますが、一本200円以下です。このビデオテープに、30分枠のTVアニメ作品が４話〜５話入ります。４話として計算した場合で、１話あたり50円以下です。
これに対して、ハードディスク録画では、80GBのハードディスクを１万円として計算すると、１話あたり約137.5円かかります。すなわち、録画時間あたりのメディアのコストが２倍以上となります。 - 機材一式の値段が、ビデオ録画の場合に比べて高い
ビデオ録画ですと、機材としてはビデオデッキが１台あれば事足りますが、ハードディスク録画ですと、パソコン本体とビデオキャプチャが必要です。ビデオデッキは２万円もあれば買えますが、パソコン録画の場合、２万円ではビデオキャプチャの費用にもなりません。
また、家電タイプのものでも、やはりまだまだ高価格帯の商品です。
基本的な欠点は、メディアのコストです。ちなみに書き込み可能なDVDに保存した場合なんですが、これですとハードディスクの場合よりもさらにコストパフォーマンスが悪いようです。(^^;
コストパフォーマンスの点については、今後の改善を期待するしかないです。
私は、画質の良さや管理のしやすさに魅力を感じて、ハードディスク録画の導入を決意しました。
§SkyPerfecTVを録画する
私はいつもはSkyPerfecTVを観ています。地上波は観ていないです。そういうわけで、録画するのはSkyPerfecTVです。
当初、SkyPerfecTVをデジタルのまま録画する手段はないかといろいろ調べました。で、調べた結果なんですが、どうやらデジタルのまま録画する機器はなくはないようです。ただ、私が見つけたそういった機器も、本当に録画できるのかは分からないものが多いです。SkyPerfecTVをiLink経由でデジタルビデオ録画するなんてのもありましたが、なぜかこれは大昔の製品でして、現在は同様な製品が出てないです。どうしてかは不明です。SkyPerfecTVにも問い合わせたんですが、満足な結果が得られませんでした。
そういったところから、SkyPerfecTVをデジタルのまま録画することは私は諦めました。どなたか成功した方がいらっしゃいましたら、お話を伺いたいところではあります。
とりあえずの方針としては、S端子接続でキャプチャ可能なビデオキャプチャを使い、私のメインマシンを使って録画を行うこととしました。
