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2019年3月2日から角膜剥離発覚、今回対応したことは多くの人に役に立つと思い記録を公開する。
角膜剥離は近視のひとならだれにでも起こりえることだそうです。
半年前に兆候があって、医者に見せていたのですが、突然発生してすぐに進行したので、どうしようもなかったです。
脳梗塞と同様、発生したらすぐに手術をしなければならないことなので、参考にしていただければ幸いです。
角膜剥離闘病生活
- 3/1金曜目に違和感(左眼の下の視野が少し欠けた)あったので3/2土曜午後医者に行くと網膜剥離で緊急入院が必要と言われた。左眼視力は1.0すぐに病院を紹介してもらい夕方迄に行って入院。
- 3/2日夜入院先で診察。さっきより少し視力が落ちたが0.7で視力に重要な黄斑点まで剥離がギリギリ達してない。
- 翌朝起きると、かなりみにくくなって人の顔が判別できない。右目はもともとごく近くしか見えないので左で周りを見てたけど、それが視力を失った。左眼は下から半分以上何も見えない。
- 翌朝月曜の診察で網膜剥離は視力に重要な黄斑点まで達していることが判明、手術は火曜と言われた。少しでも早く手術してもらう様にお願いした。もう少し早く気づいて入院できれば先週手術できたし黄斑点まで行かなかったかもT_T
- 翌朝火曜に手術、手術は硝子体手術というたいへんな大手術。目の中に器具を入れて、萎縮して網膜を引っ張っている硝子体を取り除き、破れている網膜をレーザーで縫合。液体のほかにガスを注入してその浮力で剥離した網膜を元に定着させる。
ガスが黄斑点周りの網膜が定着する様に手術後は、2週以上ずっとうつ伏せ姿勢を続けなければならない。
いとこの眼医者経由で担当教授の見解によると黄斑点剥離の場合でも剥離から3日以内であれば結果に差異はないという論文があるそうだ、今回剥離後2日半での手術なので結構治るかもしれない。
- 木曜、手術から2日眼圧が26.8と高くなっているので薬をもらった。あまり動き回るのもよくないと思い安静にしていることにする。
- 金曜未明2時、火災警報が鳴って11階が火事だと自動音声。非常階段で11階行くが開かないし、煙の様子もない。12階非常階段周りで待機していると、患者が誤って警報を押したとの噂。確認結果もその通りだったので部屋に戻って再入眠。
- 金曜朝、眼圧は19まで低下して、ひと安心。でもまだ眼圧測定器の視線誘導ライトは見えてない。
- 金曜午後、下を見るとぼんやりであるが、剥離して見えなかった部分もものがあるのがわかる。
- 土曜、眼圧は11まで低下したので、ストレッチなど多少の運動を始めた。眼圧測定器のライトは上の方にぼやけて見えてくる。
- 日曜、眼圧は10.5で安定。眼圧測定器のライトは中央ちょっと上に薄く見える。ガスの境界線は真ん中くらいまで下がってきた。
- 月曜、眼圧は19と少し高め。ガスの境界線は真ん中くらいか、それより少し下。
- 火曜、ガスは視界の下1/3くらいに小さくなってきた。
- 3/16土曜、入院して2週間、手術して10日が経過。
ガスも小さくなって、視力検査を実施。矯正しても0.2~0.3程度。
ガスの中に黒い影があってなにかが浮いているみたい。昼くらいには見えなくなっていたが、そういうことはあるけど問題ないと言われた。
手術をした目でいろんなものが見えるようになってきた、しかし、全体的に反対の目より小さく見える。特に視力に影響する中心部分は特に小さい。
これは治らない可能性が高いので慣れるしかない。
- 日曜、ガスはかなり小さくなってきた。もうすぐなくなりそう。
- 3/19火曜、ガスは見えなくなった。診断で退院許可が出た。やっと退院。左眼はぼやっと見える程度だけど、1年くらいかけてある程度視力回復するとのこと。当面右眼だけの生活。
このあと1、2週間自宅療養で、眼帯が必要だったり、顔が洗えなかったりが4/4まで。その間にメガネを作ったり、眼医者で経過見てもらったりする必要があり
手術の際に考えたこと
- この手術を受けるにあたってどのような心構えでいくか考えた。( なにも考えなければ恐怖と不安で悪い記憶を残したかもしれない。)
手術当日、幸いこれは大きなチャンスと思えた。今回、視力を始めとしていろいろなものを失うことになるが、これは要らないものを捨て去り、ほんとに必要なものをより大切に思えるチャンスである。
手術を受けながら、まったく見えなくなった目が多少なりとも見えるようになるのはすごいと思った。1時間以上長い手術でテキパキと手早い器具の動きがよく見える。
長い手術はほとんど痛みを感じなかった、1番痛かったのは頭の重みで手術台に押し付けられる後頭部である。手術の後はうつ伏せで安静にしていた。
- 安静時のうつ伏せ姿勢について。
うつ伏せは目を閉じていると瞳孔が上に移動するので黄斑点は下に移動する。ガスが押す位置がずれてしまうのだ。安静中はトイレを我慢していて確認する余裕がなかった。そのあとのうつ伏せは目を開いていたが暗いと寝てしまう。
- 手術の前日迷う選択があったので書いとく。
十数年前レーシックをやっており、その際左右差が治らなくて左が遠視右が近視になった。これは慣れればメガネもコンタクトも不要で便利だが、網膜剥離手術は白内障を促進させる可能性が高く、その手術も同時に行う。ところが、白内障で入れるレンズは単焦点しかなく、通常はもう片方の度にあわせるそうだ。迷わず今までとおり遠視に合わせるように強く頼んだが手術を担当する先生から以下の説明があった。
手術後視力回復には1年かかる場合もあり、その間右眼を矯正して生活することになる。左遠視、右近眼にすると、矯正をメガネでやると拡大効果が大きくて左との差が大きくて耐えられないのでコンタクトで矯正する必要がある。そうすると近くを見るのにコンタクトを外すか近くを見るメガネが更に必要。左を右の近視にあわせておけば遠く見るのに近眼用メガネだけで良い。
左遠視右近視は利便性が高いが、今回網膜剥離は黄斑点まで剥離しており治ったとしても視力が充分回復しない可能性が高い。そうなるとコンタクトとメガネを常時使用することになる可能性もありリスク高すぎる。
したがって先生の説明にしたがって近視にあわせた手術にした。
その後退院して思いうのは、今手術した目はものがかなり小さく見える。左目を遠視のままにしておいて、遠くを見るときにメガネを使えばちょうど望遠鏡効果で左右差が小さくなったのではないかと思った。
しかし、手術の時点でものが小さく見えるかどうかは判断がつかなかっただろうから、そんな判断はできなかった。これから同様のことを行う人の術後の利便性の判断に考慮すべきこと。
以上、黄斑点まで及んだ角膜剥離の対応について書きました。今後同様の経験をされた方の参考になれば幸いです。
syn@na.rim.or.jp