STRATA STUDIO Pro
今まで、このアプリケーションを使用してきて、思い付いたバグの回避法や表現力を高めるためのアイディアで覚えているもの(その都度メモをとればもっとあったかと思うと残念)をまとめてみました。現在のところは自分のためのメモを公表しているだけ、という意味あいが強いです。間違いやよりいい方法があれば教えていただきたいと思います。文章がわかりづらいから補足して欲しいとか図をいれて欲しい等の要望も受け付けております。
- モノを円形に並べる(複製する)
- まず、オブジェクトを置きます。
次にオブジェクトを並べたい円の中心を基準に点対称にコピーしてやります。2つになったオブジェクトをシェイプとして登録します。(これでシェイプのオリジナルポイントは並べたい円の中心にきます。)それから、そのシェイプを「指定形式で複製」でコピーします。最後に「シェイプ編集」でいらないほうのオブジェクトを削除します。こうするとオリジナルポイントを移動させる手間がいらず、正確にコピーできます。しかも、シェイプですのでメモリーの節約にもなります。
- 影の不具合の回避
- 影が落ちるべき場所に、影が落ちない場合があります。影が落ちる側のオブジェクトが、グループ化されたオブジェクトかシェイプの場合、これを1度グループ解除してやると回避できる場合があります。
- PICTイメージを使用していないテクスチャーに異常があるとき
- PICTイメージを読み込まないで、色、反射率、透明度等だけ設定したテクスチャーの場合、マッピングサイズは、全く関係ないように思えます。実際、意識する必要は、ありません。が、オブジェクトの拡大縮小等(原因ははっきり解りませんが)で、マッピング変更の領域設定が異常に小さく(通常は常に100%です。)なっている時があります。こんなときは、オブジェクトがあるべきところが透明になっていたりします。この場合、1度テクスチャーの適用をなしにして、再び適用すれば正常に戻ります。
- 暗い画像を作る時
- これは、各々の好みもあると思うんですが、僕が暗い絵柄を作る時はアンビエントを0にします。このままではライトの当たっていないところが真っ暗になってしまうので、スポットライト、グローバルライトを使って、これを補います。僕には、アンビエントライトだけが当たっている場所が無表情に感じて、これを嫌うからです。
また、暗い画像というのは、明るいものより幾分作成が難しく、ライティングの設定に時間がかかったり、うまく設定が出来ないときがあります。そんなときは、普通にレンダリング(少し明るめにライティングを設定する)したものと、透明度以外のテクスチャーの適用をなしにしてレンダリングしたものを用意する。そして、テクスチャーの適用を外した画像をPhotoshopでグレースケールに変換して、レベル調整(自動で十分)、階調の反転。これを普通にレンダリングした画像のαチャンネルにして、明るさを調整(バリエーションを使うと奇麗にいく)するとより深みのある画像が手軽に作ることが出来る。
Galleryの『夢みて(回想)』は、この方法を使用しています。
- アニメーションのコピー(リンク)
- リンクされたオブジェクトを1度に全部、アニメーションをイベントマーカーの[Option]+ドラッグでコピーしようとすると、うまくいきません。そんな時は、リンクの親に当たるオブジェクトのイベントマーカーを先に複製をして、次に子のイベントマーカー、次にさらに子、…と繰り返せばうまくいくことがあります。
Galleryの『歩くねこ』『走るねこ』は、この方法を使用しています。
- アニメーションのコピー(反転コピー)
- この方法は絶対にお奨めしません。よく、動物の手や足など、左右対称に付いているものを片方だけ作り、もう片方を反転コピーして作ります。これをアニメーション設定してやると、一見問題無いように見えますが、レンダリングしてみるとキーフレーム以外のところは、反転させたものが元に戻っています。これは、どうやら回避できないようです。では、この状況でどうしてもアニメーションを作らなければいけない場合は、どうしましょうか?かなり面倒な手順を踏めば不可能ではありません。どうするかというと、「キーフレーム以外で異常が起きる」ことを利用します。ここで、ペンギンの様なキャラクターを作って、手をはばたかせるアニメーションを作るとします。そして、オリジナルの方を右手、反転コピーする方を左手とします。アニメーションは、左右の手が全く同じ動きをするとします。それでは、作業に入りましょう。最初に、左手がある場合は、いらないので削除します。そして、右手に必要なアニメーションを付けます。それから、右手を複製して左手を作ります。この左手には、右手のアニメーションとほぼ同じ動きが付いています。さて、ここからが大変な作業です。ここで、反転させる前に左手だけ、全てのフレームで右手と同じ角度を向いて、位置だけ左右対称になる場所にトランスフォームで変更します。ここで全てのフレームにイベントマーカーを付けます。(もうお解りでしょう。これで全てのフレームがキーフレームになりました。)最後に各フレームで左手を反転させてやれば正常にアニメーションします。
Galleryの『そら飛ぶペンギン』は、この方法を使用しています。
- 崩壊のアニメーション(通常と逆に破片を下から上に上らせる)
- これは、以外と簡単です。崩壊のアニメーションを適用するオブジェクトをシェイプとして登録します(新規シェイプを作成)。次にシェイプそのシェイプウィンドウの中でそのオブジェクトを上下逆にします(回転を使えばいいでしょう)。そして、崩壊のアニメーションを適用します。シェイプウィンドウを閉じて、モデリングウィンドウに戻ると、オブジェクトは上下逆で崩壊した破片は重力にしたがって上から下に落ちていきます。これをまた上下逆さまにすれば、崩壊した後、破片が上に上っていくアニメーションができます。
これを応用すれば、横に流れていくアニメーションもできると思います。(未確認)
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