２００２年７月２日（火）
１４時半碧南出港、南よりの風真のぼり、伊良湖１８時、大王埼２１時、通過。
大王埼を南西に回りこみ熊野灘に入ると、曇り空で月が出ていないからか？
夜光虫が驚くほど大量にキラメク、凄く綺麗！
３日（水）
グルグルと船を旋回させながら、フェンダー、モヤイロープを取り付けていたら、
Nさんが店から跳んで出て来て、舫いロープを取って呉れました、助かったあ〜！
「ありがとう」還暦近いおじさん？になると、以前より人の情けはとても嬉しいです。
と、云う事で８時半、紀伊勝浦港の成田漁具店前に、徹夜航行終了で着岸。
この漁具屋は漁師用の器具を売っているところですから、品質、品揃え種類は抜群！
温泉出るかなー？湧く湧くするなー！漁港の水揚げ市場斜め前の３００円の温泉へ直行！
安いし空いている、第一漁師のおっさんしか来ないもんネ！町の水産振興会直営だもんね。
（「かつうらシーハウス熊野灘」０７３５５−２−６６７７）名前だけはお洒落です。観光客なんか、見た事無い。
拭いても拭いても汗が出るもんだから、一日に合計３回も行きました。
何故か？第五裕幸丸（マグロ船）の船長からビール１ケース差し入れ有り、ウッシッシッ！！
トリマランがアメンボウの様な異様な格好をしている為、甘えん坊の飴ん棒？
見物客続々！徹夜後で、かたずけ事や、仮眠等何も出来ず、又又温泉へ逃げて行きました。
そうそう、ニラ饅頭って食べた事有る？港の前（バスターミナル横）の
小料理屋「おがわ」５８年間生きて来て、生まれて初めて食べました、
３個４００円で、酒の肴にも成ります。紀伊勝浦へ行ったら一度お試し有れ！
軽油も成田漁具店の隣に、湯川石油店（０７３５−５２−０１１８）が
船迄車で給油に来て呉れます。徹夜で疲れた時は特に嬉しいサービス。
徹夜航行の翌日は睡眠不足気味で、熱帯夜でも寝たいや！
早くも反省第一号！自転車を積み忘れた！！
４日（木）
４時まだ暗い内、台風５号の関係の波浪注意報の中、まあ〜いいかあ〜！で出港。
８時潮岬通過、流石に波浪注意報！うねりはそこそこ気持ちが良い、山から谷、谷から山！
登る、滑り落ちる中々スリルが有って面白い！私は頭がおかしいのでしょうか？
最初予定の周参見沖を１１時通過、田辺湾沖を１３時通過、阿尾漁港に１７時着岸。
港は良いが、町が寂しい、銭湯無し、一軒きりのレストラン、「照ちゃん食堂」
あえて場所、電話は書きません、村の人に聞けば誰でも知っている、猫でも知ってるかも？
メニューが超凄い、ラーメン４００円、カレーライス５００円、タマゴうどん４００円、
カレーうどん５００円、はいからうどん４００円の５品のみ、勘定をごまかしたら、いかんじょう！
「はいからうどん？これって何」って聞き忘れました、御免！
それから、村で一軒のレストランの名誉の為一言、奥さんは美形でした&ビールは有りました。
もう一言、DDIポケット？私のパソコンのH６４はサービスエリア外で通信は駄目！！
田舎だねえ〜。でも、流石漁港！氷の小売は有りました。
５日（金）
阿尾漁港は複雑で危険な所が無く、直ぐ広い外へ出れるし３０分もすれば明るくなるので、
４時に出港、波浪注意報が、ハロ〜！の割には大した波では無い。
徳島のケンチョピアのJ艇K艇長より、徳島の泊地に付いて色々とアドバイスのEメールを頂きました、
ご親切有難う御座いました。徳島の人はスダチ（育ち）が良い？
が、予定の徳島へ寄らずとも瀬戸内へ入れる距離と時間なので変更！！
気兼ね無く自分勝手に計画を換えれるのも、シングルハンドの利点の一つ
（本当は、単に知り合いはいても、一緒に行って呉れる友達がいないだけか？）
先ず３０マイル先の鳴門海峡を目指す、やっぱり鳴門となると渦潮。
初めての渦を巻くと言う感動的な海峡に、大きな期待と小さな不安？
（私は気が小さいので有る、あそこと肝は大きくしたいものです）が胸をドキドキさせます。
鹿児島の山川港に停泊しているフライングの水野艇長に、電話をし色々アドバイスを頂く。
何せ彼は日本一周を２回も達成した、７０代のヨット乗りのミラーマン（鏡とも言う）と
言われている大ベテラン！「週刊」実話？阿尾漁港への寄航も、水野艇長のアドバイスです。
保安庁へ堅苦しく問い合わせているより、気楽にアドバイス頂けるので、有り難いです。
本日の鳴門海峡の潮止まりは１１時２８分、北流最強１４時５１分で５．９ノット。
１１時の転流時迄は逆流になるので、早い目に出港したのですが、
沼島（淡路島の南に有る島）過ぎても逆流無し、気抜けすると同時にビックリ！腰はギックリ！喉はゴックリ！
北流に反転迄約３時間も有るし、本船は関係無しにドンドン通過して行くし、
気が短く少々IQレベルの低い私！通過出来れば儲け者、っとばかりに鳴門大橋目指して突進！
ばっちゃん、じっちゃん？じゃ無いけど、バチャン、バッチャンとひどいパンチの連発、
慌てて、諦めひっくり返りそうに成りながらUターン、危なかったあ〜！阿波で慌てる！ （阿波踊り）
本船はタフだなあ〜！パワー無いし、軽いから駄目だネエ、安全に潮待ちしないと。
どんな潮の流れになるか判らなかったので、橋から余り離れたくなく、
本船の行き交う中＆嫌な三角波の中２時間強ヒーブツーで、我慢の子でした。
やっと通過出来る時間が来て、渦が見えるかも？って橋の周りをぎょろぎょろと見回しながら
無事通過、結局はかの有名な渦潮は、見る事が出来ませんでした。
まあ〜いいっか！テレビで見た事有るもん〜ネ〜！橋を通過したら播磨灘、瀬戸内海の実感！
風は南東の追ってからクオーターリー、１５ノット前後、連れ潮、しかもまだ昼前です、
艇速は対地１０ノット前後、１３マイル先の引田港予定をマタマタ変更！その時その時の
自分だけの気分によって、ベストチョイスが許されるボヘミアンの真骨頂です！！
日没前に着けると勝手に甘い判断、３０数マイル先の高松市民ヨットハーバー行きに決定。
映画「２４の瞳」で有名な小豆島の大年増の釈迦ヶ鼻を右側に見て通過、
１６時高松市民ハーバーに到着し、ポンツーンに舫い終わったら、管理人が出て来て明日から土、日と
大学生のヨット競技会（インカレ）が行われる為、競技関係のボートが係留するので
捨てアンカーを拾って沖側の岸壁寄りに係留して呉れって言われ、ガックリ！こっくり！
「何だ、神田の大明神」って言いながらヨット連盟のK氏始めヨット関係の人や事務所の方々も
手伝って頂き、大騒ぎの上、一番苦手な筋肉労働で？３０分位かかって無事係留。
高松滞在中はテンダーを使って船と行き来ですから、携帯電話と、
酔っ払って船に帰って来た時の落水が心配です、ただし無職に最適、繋留料が無料です。
６日（土）
今朝も（６日）早くから学生が、大勢集まってヨット大会が始まっています。
去年と大違い母港を出港してから、梅雨だと言うのにセーリング中に、一度も雨に降られてはいません、
やはり、異常気象なのでしょうか？私自身の性格は確実に異常ですが。
本日の反省第二、テンダー用のエンジンを積み忘れた。
９時半、岡崎のT君から電話有り、明日日曜日７日１９時位に到着の飛行機にて
高松へ来るとの事、４泊５日休みが取れたらしい。サラリーマンの皆さん大変ですネ！
順調に行けば（私が勝手に予定を変えなければ）粟島〜大崎下島〜長島〜別府と相乗りです。
昼前から、今回のクルージング初めての雨、繋留中なので潮が抜けて嬉しい。
雨で外出は鬱陶しいので、船内整理とビール＆TVで夕方飲み屋が開く迄、船内で過ごす。
去年鹿児島で、フライング水野氏に手伝って貰って取り付けた液晶TVが有り難い！
アンテナは国際VHHと並んで、マストの頂上に取り付けて有りますから、
非常に安定して良く映ります。今日半日はTV人間になって少しだけ今の流行等を感じ取ろう！
無職１４年目になると、女房と限られた友人等しか情報源が少ないので。
もっとも、新聞はTV欄、TVは映画しか見ないし、又見る必要も感じていませんが。
「井の中の蛙、大海を知らず」これも世捨て人に近いボヘミアンには、中々良いものです。
知らなくても良い情報等を多く知ってしまうと、要求不満、未消化等含め精神が狂うかも？
もっとも、これを見ている現代ビジネスマンの闘士諸君は、こんな怠惰な考えは厳禁でしょう！
夕方「あきやま」って言うハーバー事務所の方々や亀井氏に聞いた小料理屋に飲みに行く、
後は、余り覚えて無〜い！今生きている事を考えると、無事テンダーを使って船に戻った様だ。
７日（日）
今宵は七夕、こりゃいいわ、タナボタ、梅雨時だと言うのに何故か？朝からピーカンの上天気！
ひょっとしたら、夜空の星を（牽牛？織姫）男二人で見る事が出来るかも？気持ち悪りい〜！
天の川は無理だし、備讃瀬戸を渡って瀬戸の花嫁でも来ンかいなあ〜小柳のルミちゃあ〜ん！
こんな日はセーリングも気持ちが良いなあ〜って思いつつも、T君が夕方に高松〜別府の
便乗に来るので、出港は明日朝迄待たなければいけない。お互い様の、人助けも少々複雑？
梅雨時に天気が良ければヨット乗りのやる事は一つ、
早速船内の色々な物を取り出し、虫干し開始。ただし四国中の大学から選ばれた
ヨット部女子大生ウヨウヨに付き、干せる物干せない物あり又、見得る方見えない方等考えて。
午後、学生のヨット競技会が終わり、浮き桟橋が空いたので、亀井氏等の手伝いにより
捨てアンカー繋留から、空いた桟橋に船を移し舫う。これで陸との行き来が楽になる。
明日の出港に備えて買い物に行って帰ってきたら、明日の出港が朝４時と言ってあったので、
明朝早いから挨拶に来れないからと言って、出港お別れ会だそうです？有りがたい事に
船でシャンペンを持って、待っていて下さる方々がいました。
酒盛り開始です、そうこうしている内にT君が到着、宴会再開？延長戦？
明朝早いので早寝する積りが、結局０時半惜しみつつも？終了、就寝！
８日（月）
朝起きたら４時をとっくに過ぎて６時、行き先を近くの粟島に変更し、６時半出港。
西よりの１０ノット弱の風で真追って、男二人のチンチン船はハワイアンを聞きながら
（実際は、松田聖子ちゃんの歌も、多く聞いていましたが）
快適そのものの帆走です、となればビール飲んで昼寝が最高！！
与島の電光板に「VHF聴取、見張り励行」が見える。
早速国際ＶＨＦを入れる、風向の関係で図々しく、備讃瀬戸東航路から西航路へ横断、
見張り所から見ていて安全上問題が有れば、VHFで何か言ってくるだろう？てな調子。
瀬戸大橋を９時通過、その時頭上を列車が通過凄い騒音？写真だ！写真だ！と大騒ぎ！
フライング水野艇長より、鹿児島港の谷山KMSへ到着、台風６号の避難対策完了との事、
流石ベテラン危機対応が素早い！私はセッカチな性格の癖にノンビリが同居している。
まだ１〜２日は良いだろう位に考えていますが、今晩じっくりパソコンの台風情報とニラメッコしよっと。
１３時半粟島入港、ボヘミアンのHP見ています！って言って頂いた本山氏や（舵誌参照）
地元の方々が「こっちこっち」と誘導して呉れて、ポンツーンに付けようとしたが、
他の浮き桟橋との間隔が約７メーター半と狭くボヘミアンは幅が８メーター有るので
舳先部分がどうしても入らない、結局ポンツーンの先端部分に船体の三分の二を舫う。
皆でわいわいがやがや！「これじゃあ〜ポンツーンが壊れるぞ？いや一晩なら良いだろう？
もう直ぐ来る台風の影響が出るぞ？」等。結局仁尾マリーナが近くに有るから、
そっちの方が台風も大丈夫だし、「マリーナに電話しておいてあげるから仁尾はどうか？」の
本山氏のアドバイスに素直に従い、 慌てて本山氏と写真を並んで撮り、
そそくさと仁尾へ向け出港。三埼を周り込めば直ぐ仁尾です、１５時半マリーナの
サービスポンツーンにマリーナの従業員が２名立っていて「こっち、こっち」と
案内して呉れ舫い終わる。嬉しい事に着岸を見に来た、どこの何方か知らないが、
「ボヘミアンの本を６年前に買って読みました」って言う６０歳代の人がいました。
思わず「毎度有難う御座います」何ちゃって、自分でも何言ってんだ？と考えちゃいました。
碧南を出航してから、初めての本格的民営ヨットハーバー流石に設備もサービスも良い、
しかも、株式会社にしては料金が非情に安価！一泊２２７０円。
早速シャワーを借り、本場の讃岐うどんを食べる、流石に美味い！しかし１８時でハーバーが閉まる為、
飲み食いも１８時迄と言うのが非常に残念！後の町へ飲みに行った話は省略！
９日（火）
朝４時出航予定でしたが、台風６号が下記の状態なので安全なと思われるここで、
台風をやり過ごす事にする。今日は航行に支障が無くとも、行った先の泊地で
安全な条件が保障されないので、確実な方を取る。
以前台風直前飛び込んだ港は、漁船が網の目のと言うか、蜘蛛の巣の様にロープを張り巡らし
入港出来ず大変困った事が有りました、早めに安全な場所の確保が大事です。
今日１２時現在の台風６号
南大東島の北東約１９０km、進行方向北、速度時速２0km/h、中心気圧９４０hPa
最大風速４５m/s、２５m/s以上の最大風速半径１６０km、
このマリーナは火曜日休業のハーバー、シャワー駄目、レストラン兼喫茶店も休み、
だいいち建物内に入れない、残念！来た日にちが悪かった。
一日魚釣りをしたり、本を読んだりして寛ぐ。
ご飯＆晩酌も歩いて２キロ位ある、昨日も今日も帰りはタクシーです。
後明日一日台風６号が過ぎる迄、ここに居座る積り、しかも台風７号がマリアナ諸島、
８号が台湾付近にいるし、大自然が「ナベサン焦るな！」って言っているのでしょう。
大自然のサゼッション、ゆったりと寛がして貰います。
追伸、毎晩の如く友人から、晩酌途中でしょう？酔って携帯電話に行きたい行きたい！
と何人か＆何回も電話が入ります、仕事の都合上行きたくても行けない人達がいる、
私は本当に我侭にしたい放題、私は幸せ者だとつくずく思います、感謝！！
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