　　　　　 投稿者「かざぐるま」横地
行って来ました！　トム　クルーズも嘆いた、９日間オジサン伊豆クルーズ。
一般社会ではとても出来ないような凄い体験と不真面目な話をしながら船はイクイク神津島。ここからスタートして
式根島　新島　伊豆大島と巡ってきました。もうひとつ利島（トシマ）がありますが　ボヘミアン船頭が
「この島は年増の女しか住んでいないので利島と言うのだ」と言うので　島の横を見つからないように通過です。
途中　1度だけ皆が真面目になったのは　三宅島を遠望した時。3年も島に帰れない住民の無念を思って　
早く噴火が収まるよう皆で島に向かって合掌です。

その後は　普段に戻ってヘッドを詰まらせた原因を追求したり（皆　知ってるくせに）
詰まらせた女性を　カワハギ娘と呼ぶように決定したり（カワハギは餌取り名人と言われ　美味しいエサだけ取るとサッと逃げる、
スケベなボヘミアン船頭も、先週喰い逃げされたらしい）新島の３鬼ばばの恐怖を話し合ったり　航海が続きます。
新島には本当に鬼ばばが住んでいます。皆　飲食店をやっています。１軒目の鬼ばば焼肉屋に住んでいますが入って
注文もしていないのに　いきなり「離島の悪口言ったら　キレルゾ！」と言います。
2軒目の鬼ばば　外から見ると普通の飲食店ですが　4人で入って注文をしようとすると「全員同じものを注文してください」と言います。
勘定も割り勘は絶対許しません。３軒目の鬼ばば　和服着て和風飲み屋に住んでいますが　これが最高に凄い！
「うちにはメニュー（お品書き？）は　ありません。私の出す物を食べて　飲んでください。
そして美味しいと言ってください」　もうひとつ「伊豆七島で私を知らない者は　もぐりです」*確かに伊豆大島で知ってる人がいた*
おとなしい私たち４名は　ここの３軒では注文をする時も敬語を使い　お酒の追加も「もう一杯良いでしょうか？」と
お尋ねしながら飲んでいました。ああ～怖かった～～！

私にとっては４２年ぶりの伊豆大島です。高校を卒業し　大学の合格発表も終わった後であらゆる親戚から入学祝いを掻き集め　
一人で来たのが４２年前です。純情でした～。
熱海に着いたら海が大荒れで　渡船が欠航、伊東からなら出ると聞き　電車に乗って伊東から出航しました。周りの人が船酔いで
ゲロゲロやるなか　初の一人旅で緊張していたのでしょうか
それとも当時から三半規管がいかれていたのでしょうか　平気な顔をしていました。おそらく岡田港だと思いますが接岸。
当時はアンコさんの格好をして　旅館　民宿のノボリを持った勧誘の娘たちが大勢桟橋に居たように覚えています。
そのなかで一番かわいい娘の後に付いて旅館へ。純情でした～。
名古屋を出るときオフクロに「宿に着いたらまずお金を何かに包んで　お願いしますと言って渡すんだよ」ときつく言われていましたので　
お茶を運んで入ってきた宿の娘とおぼしき少女に「お願いします」と言いながら　包みを渡しました。
すると「私　そんなんじゃありません」と言うのです。わたしも何の事か解らず「そんなんじゃないから」と言いながら　
娘にそれを握らせました。「お願いします」が悪かったのでしょうか？
しかし　あのときの　「そんなんじゃ」とは　いったい何だったんでしょうか？純情でした
もちろんその夜　娘は忍んで来ませんでした。三原山の御神火も静かでした。純情でした～。。
港でベンチに座って海を見ていると（絵になっていま～す）東海汽船の係りの人が「どこから来たの？」
と話し掛けてきました。ヨットで名古屋から来たと言うと　俺も昔は漁師だったと興味をしめしていろんな話が出来ました。
私が　「４２年前には桟橋にアンコさんが大勢居ましたね（今はまったくいません）」と言うと「だって年に一度の椿祭りの時だって　
踊っているアンコは皆６０歳以上　芸者にいたっては７０歳以下はいないよ。これじゃ大島はもうダメだ。なにがアンコ椿だ！
これじゃウ○コ椿だ！！」と嘆いていました。これを聞いて６０歳を過ぎた私も　世間から　「あいつはガンコじじいじゃなくて
ウ○コじじいだ」言われているんじゃないかと　心配になってきました。楽しかった旅が急に暗くなってしまいました。
これからは世間様から後ろ指刺されない様に静かに生きてゆく事を誓った有意義な旅でした。.
投稿者「かざぐるま」横地