3分の1の同乗記(愛知〜山口

                                                                                                                  かざぐるま 平子文清

74日未明、碧南を出て24日山口県のフィッシャリーナ室津まで、ボヘミアンのクルーとして乗船しました。
奴隷覚悟!と思いきや、出航前の打ち合わせ飲み会での「遊びに行くのだから疲れることはしないよ」という
渡辺さんの言葉通り、ラクで楽しさ満載のクルージンクで
した。

74日 
碧南出航夜中12時集合、安全策で明るくなったら出航、のはずが12時半に突然渡辺さんの「行こうか」の一言でピュッと
出てしまいました。なるほど横地先生がいつも言ってる「早漏のなべちゃん」はそういう意味ですか。

75日 串本〜潮岬〜室戸漁港
真上りの2530ノットの風と波、更に雨で結構たたかれ、2日乗っていると胃袋もミキサー状態なので合間には桃を
食べて腹の足しに、これが大正解、突然気分が悪くなってトイレで戻したらぷーんとピーチのいい香り、
後は気分サッパリでまた桃を食べていました。

76日 室戸漁港〜土佐清水
持って行ったデジカメが雨に濡れて使えなくなってしまっていたことに気付く、折角メモリーも1ギガ用意したのに…。

77日 土佐清水〜宮崎サンマリーナ
夜中の28分トイレに起きたら「行こうか」と渡辺さんの声、寝ている横地先生はそのままにしてすぐ出航、
後から起きてきた先生は多分寝ぼけてGPSの読み違え、真っ暗な漁港の岸壁につっこむ所でした。

出てからは2年前、壊れたエンジンをだましだまし心細く宮崎マリーナに向かっていた時の事を思って、
ひとり感傷気分に浸っていました。しかし今回は雲泥の差、ルンルン気分です、イルカにも出会っちゃったものね。

78日 宮崎
夜の飲み会を想定してか、渡辺さん、横地先生は昼間のビールが控えめでした。明朝出航のため9時には解散のはずが
夜中の1時頃まで延々と…にしてもここ宮崎での渡辺さん人気は凄いです、是非渡辺さんと一緒に、
と多くの方が写真を撮っていかれました、でも当の本人はすでに出来上がっていて泥酔状態です、記憶にないだろうなぁ。

79日 宮崎サンマリーナ〜内之浦
横地先生の朝は早い、夜も早いけど…。デッキでゴトゴト音がするので起きて見ると、横地先生、出航準備よし、
すぐ出るぞ、だって。今朝はゆっくりのはずだったのに…泥酔状態で死んでいる渡辺さんを無理やり起こして7時に出航。

これは横地先生、土佐清水の歯科医師(シカイシ)か、仕返し(シカエシ)か?

710日 内之浦〜山川
佐多岬沖0.5M通過、これは凄かった、ボヘミアンだから出来た事、普通だったら岩場へ吸い寄せられてしまうではないですか、
海面がぐぐぐっと持ち上がっていく迫力は凄い!の一言。山川では180度のパノラマ展望の露天風呂へ。
だけど連れて行かれたのは普通の温泉、あれ、話が違う!と思っていたら渡辺さんが「間違えちゃった」と苦笑い、
すぐ出て歩いて露天風呂へ。話の通り素晴らしい眺めでした。期せずして温泉のはしごを経験。

711日 山川〜鹿児島
鹿児島まではまだ日にちもあるし、行きたい所有ったら何処でも行くから、と渡辺さんの優しい言葉で屋久島へ
向かおうとしていたら発電器の故障、予定を変更して早めに鹿児島に行くことになりました。

台風もあったし、これで正解だったかな。

712日 鹿児島
肥後社長からお借りした車で鹿児島見物、とりあえず街の古びた温泉に行って、その後何処へ行くか決めてよ、
と言われ、さてどうしようと思っていたら壁にゴルフコンペの張り紙、見ると知覧GCとあったので、そうだ!
知覧に行きましょうと相談、即決でした。特攻会館は胸にぐさりとくるものを感じつつ、3人とも涙は無しよ。嗚呼無情!

713日 鹿児島
フェリーで桜島、龍神の湯へ。ホテルのお迎えバスが15分後だったのでレンタルサイクルの看板を見つけ
自転車で行こうと決め、申し込むと、そこの頑固そうなおじさんに「15分待てばバスが来るからバスで行きなさい、
もったいない!」ときつく叱られました。その後、「商売気がないなぁ」とつぶやいた横地先生もそのおじさんに叱られていました、
鹿児島の人は親切です。

714日 鹿児島
霧島温泉からの帰り道、とうに昼時が過ぎていたので何か食べようと走っていると、さくらさくら湯を発見、
でも飯が先と言うことでその辺りのおみやげ屋で黒豚のカツカレーを食べる。
その後さくらさくらの湯へ。ところがここにちゃんとした食事処があって、慌てて食うんじゃなかったと渡辺さん、ぼやく事しきり。

715日 鹿児島
21で喫煙者が勝っていたのでキャビンでも喫煙可だったのが、やっぱり冷房中はキャビンが臭くなるのでファブリーズする事に、
以来タバコは外で吸う事になりました。

716日 鹿児島
火山島めぐりレースの第一レース、テレビ写りを考えてフルメンでスタート!のはずが、セールがワンポにセットされたまま
だったので、もたつきひどいスタートとなり大失敗、反省!
鹿児島放送が写してくれたウクレレのシーンはカットされずに放映されたでしょうか?
7月31日放映されました

717日 鹿児島
2レースもDNFでファーストホーム?です。名古屋から空路で新谷先生がみえて、夜は鹿児島名物三昧の食事です。
最後にやっぱり大盛りの白熊が食べたかった。

718日 鹿児島〜山川
急きょ、第3レースと20日のパーティを止め、鹿児島を離れる事になり、お世話になった方に挨拶の暇もなく出航しました、
改めてお礼申し上げます、ありがとうございました。

719日 山川〜上甑島 里港
意外や意外にも、航海中に渡辺さんが大福を「うまいなぁ」と言って食べていました。横地先生は1つ貰ったらしいですが、
こちらには1つも回って来ませんでした。

720日 上甑島 里港〜長崎出島マリーナ
横地先生が「あれって軍艦島じゃないか」って言い出して、近寄って見るとその通り、先生はよく知っているなぁ、
80
へぇ〜です。軍艦島は瀬戸内海に有ると思ってました。これは感動ものです、おまけにうんと近寄って、
島と島の間の狭い所にコースを変更の大サービスでした。

721日 長崎出島マリーナ
ここのロケーションは最高です。最高の気分でウクレレが弾けました。25日に仕事が入った為、
24日には名古屋に戻らなければならなくなり、残念気分でいっぱい。

722日 長崎出島マリーナ〜福岡マリノア
平戸の潮の関係で夜中2時の出航、渡辺さんの潮時の緻密な時間計算のおかげで、川のように流れる潮に乗り
9ノットから10ノット快走を体験しました。渡辺さん、さすがです。流石です。

723日 福岡マリノア〜フィッシャリーナ室津
流れのきつい水島水道も、渡辺さんの緻密な計算で難なくクリア、室津へ着き、タクシーで川棚温泉へ、ここでは温泉付き瓦そば。
こういう変わった組み合わせもあるんですねぇ。

724日 フィッシャリーナ室津
6時にボヘミアンを見送り、名古屋へ。山陰本線と新幹線で1145分には名古屋に着きました。携帯を船に忘れてしまい、
横地先生に宅配で送ってもらうことに、最後まで世話になりっぱなしでスミマセンでした。

こう思い出しながら書いていると、禁煙になってキャビンを出たり入ったりしながら、PCに向かって日誌をつけ続けていた
渡辺さんの姿を思い出します。渡辺さんの全国ボヘミアンファンへのサービス精神には頭が下がります。

また機会があれば是非行きたいです。渡辺オーナー、横地先生、ありがとうございました。

平子さんっ!早速の、投稿有難う御座いました!!

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