05‘九州(鹿児島、火山巡りレース)〜北海道(05HYC松前クルーズ)2320マイルのクルーズ
1・
愛知(新川港)〜鹿児島(内之浦港)

7月4日(月)
0時半、深夜しかも雨の中、皆さん(当然女房も)の見送りを受け、先輩の横地、平子両氏と3名で真っ暗闇の母港碧南新川港を、
幼稚園児が遠足に行く様に胸をワクワクさせ出港。出港時南東の風18ノット、4時半頃薄明かりだが、伊良湖水道付近は霧の為
視界1マイル弱、伊良湖水道の伊勢湾海上交通センターに伊良湖の水道巨大船通行情報を国際VHF16〜で聞く、5時15分に
「アンザーコーリエント」が北行との事、10分前に横断、ほっとし神島から205度、大王埼8時通過240度に変針、途端に風が
南西に変わるしかも25ノット前後、ピッチングが激しく対地速度は4ノット前後。
7月5日(火)
1時半やっと大島(潮岬)に来て272度に変針、室戸岬に向ける。雨が降ったり止んだり、一時的に陽が射したり目まぐるしく
天気が変わる中、13時半12マイル先の正面に室戸岬を視認し3人共ニッコリ!退屈で14時前に大きなフェリーが後ろ大阪方面から
室戸岬目指して来る、3人で賭け(内緒)16チャンネルで「室戸岬東8マイルの西行き白いフェリーッ!こちらボヘミアン」流石
職業船員16チャンネルを常時ワッチ、即座に「こちらシャットルよこすか、ボヘミアン06チャンネルどうぞっ」「何処へ行く船ですか?」
「横浜を出て大分行きです」私は高知、横地氏は宮崎、平子氏は宿毛だって皆大外れっ!14時40分室戸岬南0・7マイルを通過、
15時30分室津漁港の漁協氷積み込み所の横、漁協事務所下の岸壁に舫い終わる。200マイルを39時間で予定より
少々遅い到着でした。早速漁協事務所に停泊の知らせに行く。(勿論無料)明日は早く出港予定なので、早めに休もうと云う事で
エアコン入れ温水シャワー、その後作った氷でしっかり冷やしたソーメンを作り、美味い旨いでついでにビールも。
梅雨時のジメジメした船内も、エアコンを入れれば湿度が下がり快適そのものです。
もう寝苦しい、ベタベタする等の不快感からも開放で、快適な船旅を過ごしています。

7月6日(水)
04時雨で真っ暗闇の中、足摺岬へ向け出港。西の風約10ノット、日中雨が止んだり降ったりの中陽が射し始めた時10時40分、
足摺岬視認17マイル先からでした。室戸岬から足摺岬までに31個の「シイラずけ」を視認しました、夜間航行なら全然見えないし
この辺の人はどうやって避けるんだろう?昼前、サンマリーナ宮崎の「ぷかぷか」後藤氏より電話が有り、バース満杯の所何とか
ボヘミアンのバースが予約出来たと嬉しい&有り難い連絡、やっと今航海初の待望の温泉に有りつけそうです。
13時足摺岬の真南0・7マイルを通過し14時15分に土佐清水港の正面「ヤンマー」前に着岸。
同じ衣浦湾の衣浦ヨットクラブの「くんてる」が舫っていました。76マイルをまあまあの約10時間でした。
着岸したヤンマーの3軒隣の「たかはし石油店」の小型タンクローリー車で給油。ところが右舷側のエアーベンドから満タンでもないのに
軽油が溢れ出て来る、こりゃマズイなあ〜で給油中止。鹿児島での修理依頼をFマリンにする。ついでにゴミを持ってって行って貰う。
ありがとう!助かったあ〜!18時まで自由時間、横地氏は昼寝、
平子氏は洗濯物が一杯干してある暑いデッキでウクレレを弾いていますが、男一人ではロマンチック度はゼロに私には見えます。
私は、パソコンに向かい航海日誌打ち込みと、明日の航路の黒潮等の情報収集です。18時から皆で歩いて2〜3分の風呂屋へ行き、
その後、満寿司へ行き名物「カツオの叩き」を食べに行き、20時就寝予定、明日の予定は宮崎迄95マイルも在り、
朝4時出港予定ですから。電話によると我が碧南ヨットクラブ最長老の80歳川村氏「オリーブ」は尾道で豪雨に会い2〜3日足止めを
食っているとの事、明日大三島で明後日「ゆたか海の家」その後宮島へ行かれるそうです。ご安航を祈念致します!
手ぬぐいだけ持って石鹸を忘れたら風呂屋「旭湯」で、無いなら使いなさいと、石鹸を貸してくれた、田舎の方は親切です。
満寿司*0880−2−2116*かつお叩き、土佐ジロウ、とと茶漬け超大盛。

7月7日(木)
幸い雨も降って無くご機嫌で2時半出港、真っ暗闇の中せまい水道を手探り状態で外海へ。風は南5〜6ノット、方位250度。
4時半でも薄っすらで夜がはっきり明けてない、南へ来ると夜明けが少しずつ遅くなる。途中亀2匹、サメの背びれらしき物1回、
イルカの群れに1回会う。14時20分宮崎のシンボル?シーガイヤリゾートのランドマークを8マイル先から確認。
15時半「サンマリーナ宮崎」へ舫う。土佐清水〜宮崎は93マイル、約13時間でした。このマリーナは数回以上来ていますが、
相変わらず親切です。早速「プカプカ」の後藤氏が来船、夕食に「ぐんけい」0985-28-4365と言う地鳥料理の店に招待を受ける。
店内は非常に混雑していて大繁盛している感じ、確かに色々な地鳥料理が出たが皆美味かった。
焼酎は当然「黒霧島」で、最初は味見でロック後は、お湯割りにしてガブ呑み。

2次会は「ホワイトローズ」*0985−227225*と言うカラオケスナック。
スナックでは珍しい着物を着た昔のお嬢さんが2名洋服1名、呑むは唄うはでチャンチキおけさ!

7月8日(金)
久しぶりにゆっくりと朝寝坊、夕べ「ぷかぷか」の後藤氏から借りた車で「ディジー」の舟橋氏が経営する「高屋温泉」へ行く。
ウグイスが鳴いている山の中の静かな天然かけ流しの湯が良い、鯉料理が美味い、宮崎へ来た時は必ず行く素敵な温泉です。
奥さんがメチャ綺麗な方ですし、帰りには富之露酒造の焼酎「あくがれ」をプレゼントして頂き、またまた余計にファンになりました。

夕方、後藤氏始めヨット仲間約10名、刺身の盛り合わせ、寿司等持参でボヘミアンに見え宴会が始まり、ドンちゃん騒ぎ。
焼酎の水割りやロックで、三河ヨット研究所で取り付けた製氷機(ホシザキ電器製)が大活躍!付けて良かったあ〜!

7月9日(土)
6時半出港したらしい?目が覚めたらもう青島付近を航行中でした。
出港以来初の酷い二日酔い、頭はがんガンするし、胸はむかムカするし最悪の状態。都井岬付近は強い潮の流れで3ノット前後、
オマケに風は30ノット強で真向かいになりダブルで最悪。雨が降っていないだけが、せめてもの救いです。
都井岬を13時半に回り込み、志布志湾へ入ったら強い潮は無くなり、その代わり風は35ノット強。
16時半に内之浦漁港の荷降ろし岸壁の一番手前に舫い終わる。宮崎〜内之浦間52マイルを10時間もかかってしまった。
ヨットを見に来た親切な漁師が「今から何処へ行く」と聞くので「温泉」と答えると、内之浦温泉迄車で送って呉れた、
田舎の人たちは非常に親切です。彼の話によると明日12時半に、N5ロケットの打ち上げが有るそうです。
役場に大きな垂れ幕がかかっていました「祈るロケット打ち上げ成功」だって、最先端技術の塊の筈なのに、
「祈る」ってのは神頼みみたいで何か違和感が有りますネ。九州に来て2回目の温泉、気持ちが良かったですが、
酒は抜けませんでした。帰り道にいつも行く和風レストラン「瀬里奈0994-67-2355が有り、横地、平子両氏は生ビールだ!
酒に燗を付けろ等々、美味そうに呑んでいましたが、私は酷い二日酔いの為、吐きそうで一滴も飲めませんでした。

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