10・深浦(青森)〜松前(北海道)

8月8日(月)
6時に出港、竜飛岬の付け根?に位置する小泊港目指し、東北東の風を受け快調に帆走。
11時に小泊港の入った、最初の突堤の東北の舫い終わる。深浦〜小泊を37マイルを5時間でした。
沖を帆走中かすかに北海道が見えたので、念の為に北海道ヨットクラブの事務局長「リサ」の大瀧氏に電話をし、
予定より2日も前から松前港に停泊出来るか確認を取る。松前町役場水産農林課漁港港湾係りの長谷川係長より
松前港内の係留場所の指示を受け、その場所ならと停泊許可が出る。
じゃあ〜松前へ行こうっ!で12時小泊港を出港。
津軽海峡通過中は潮目(太平洋と日本海の潮のぶっつかりあい?)が凄くハッキリと判りました。
イカ釣りの漁船が港から沢山出て来るので、遠くからでも松前港は直ぐ判りました。
15時松前港の指定の松前鉄工所前、非常に便利の良い場所に係留し終わる。小泊港〜松前港20マイルを3時間でした。

直ぐ、役場の長谷川係長が部下を2名連れ、色々な情報を下さる。又、大瀧氏からの松前のタクシー、温泉、スナック、
居酒屋、レストラン等のリストを預かって持って来て下さいました。大瀧さんっ!ありがとう!ここ松前港もヨットは珍しいらしく、
入れ替わり立ち代り見物人が押し寄せる。今回のクルーズは鹿児島(火山レース)と北海道(HYC2005松前クルージング)に
参加の為ですから、一応目的地に到着した訳で(本当の最終目的地は、出発地母港の碧南へ帰るだけ)焼酎で乾杯!!
乾杯のカンパ〜イ!!結局は明るい内から呑み過ぎて、遅いお昼寝モード。
寺島、山田両氏は、歩いて行ける地域の探検?に出かけ、スーパーマーケット「つしま」01394−2−2800*や、
ホームセンター「イエローグローブ」*01394−2−3711*を見つけて来て、必要な品々を購入して来る。ご苦労様でした!
私は、帰りの安全航海の為に船の点検を念入りに行なうが、エンジンオイルと違い日頃は定期的に点検しないんですが、
新艇から1年間で油圧ステアリング用作動油が思ったより?多く減っており、(多分半年に一回位注ぎ足すのかな?)
明日補充注入する為に、オイルを役場受け取りで発注の手配しました。
私は運の良い男です!!何時エアーが混入しても変ではない状態でした。エアーが混入すると、油圧のオートパイロットは
作動せず、北海道から舵を握りっぱなしで、自動ではなく、手動にて帰らなければいけない事になったんですから。
夕方、リストに載っていた「焼肉松楽苑」へ松前タクシー*01394−2−4188*で行ったが休み。
近くの焼肉「磯舟」*01394―2−3025*へ行き、生ビールで又乾杯の後、久しぶりの肉料理に満足。
ちょっと見た所、居酒屋スナック等がまとまって営業しており、梯子酒には困らない感じの町。
目的地に着いたし、明日出港は無いんだから、朝自然に起きて来るまで起こすな、と言ってお寝んネ。

8月9日(火)
朝起きたら11時、勿論起きた時には、彼らは町へ松前観光見物に出かけていました。
昨日のご飯の残りを電気炊飯器から全部だし、味噌汁をぶっ掛け松前漬けで一人簡単な朝飯。
天気は最高のピーカン状態、キャビンから出てデッキ掃除をしていたら、漁協理事の鈴川氏が船の中を見せて欲しいと
訪ねて見え、しばし雑談。最北限に有る松前城、北海道でクロマグロの水揚げ一番、5月には弘前の桜よりグンと
素晴らしい桜、しかし段々と町が寂れて行くと云う様な話でした。
船が停泊している前には、漁協の直売所が有り、見物に行ったら驚く程安い!殻付きウニが1キロ1250円と、
こんな感じでアワビ、コンブ、イカ等を売っていて、宅急便で翌日配達で送れるそうです。
日にちを考えて女房に何か送ろうと電話をする。先程の鈴川氏が何人乗っているか?と聞くので3人と言ったら、
じゃあ〜これだけ有れば良いかっ!って云って、トロ箱一杯のイカと松前産と云うジャガイモ、カボチャを呉れました。
もう船のデッキは大騒ぎ、箱の底から氷の溶けた水にイカの汁が混じり臭い汚い。
しかし嬉しかったあ〜!イカそーめん、焼きイカ、イカの煮物、イカ一夜干し等が頭を過ぎります。
有難う御座いました!早速冷蔵庫に入れる為に、ビニール袋に入り切らないので、二袋に分けて氷と共に入れる。
その時勘定をしたら、約180匹も有った!ドウスル?アイフル?!

昼過ぎ、観光に行っていた両氏が帰ってきたので、早速イカソーメンにして昼飯を頂く、美味い!!
13時半、松前町役場の長谷川氏が、昨日東京へ注文した油圧ステアリング用の純正オイルを持って来て呉れる。
しかも「松前キムチ」をプレゼントして頂く、これはツブ貝が入っている松前漬けで絶品!!
14時頃、札幌出身の寺島君の従兄弟が函館から4人で、ヨットを見に来る。
雑談&見物の後、従兄弟宅に泊まる、明日船に戻るからと言って、車に同乗して函館に行く。此処は鉄道が有りません。
油圧ステアリングのオイルを補充し、当然エンジンオイルの点検補充も終え、その他点検の続きをダラダラとだが、
しかし確実に行なう。気掛かりなのは一つだけ、2日前メーターによると水はタンクに半分近く有ったが、
今日メーターを見ると満タンになっている、波に揉まれたら直るのだろうか?北海道と言えどもやはり真夏、点検終了後
エアコンの効いたサロンに逃げ込み、昼寝モードに切り替え。
夕方は久しぶりに、にわか雨が降り少々肌寒い位になる、流石に北海道?!夕食は、山田氏は何か作って食べると言うので、
私一人で大瀧氏お勧めリストに載っていて、しかも、役場の長谷川氏推薦の居酒屋「寿美」*01394−2−4145*へ行く。
酒の肴の種類が多く有り、店の女性の応待がにこやかで好感が持てる店でした。生ビールの味は何処も同じだが、
焼きウニ等の海産物のツマミが非常に美味い!店の女の娘が言うには、一昨日スーパーマーケットとホームセンターへ買い物に
行ったが、その場所は先週子連れの熊が出たそうで吃驚、勿論そんな事は知らなかったから船から歩いて行ったんですが、
知っていたら車でしか行けませんネ。又、サザエの壷焼きも有りましたが、松前はサザエ生息地の北限だそうです。
2件目は、「寿美」から歩いて1〜2分の「HYC2005松前クルージング」公式応援ソングの「Sailing」を作詞、作曲したマスターが
経営しているスナック「ラビット」*01394−2−4271*へ行く。
焼酎「タンタカタン」を注文すると、酒屋に電話して持ってこさせていました。又、酒のツマミが欲しいと言ったら、
近所に買いに行ってホタテのサシミを出して呉れました。私のノートパソコンのピッチが繋がらないので、
このパソコンを借りて送信させて貰いました。臨機応変に融通が利くし、将来有望なお方と見た!!

8月10日(水)
ゆっくり起きてぼ〜としていると、海上自衛隊の掃海艇「さくしま」の乗員が来てイカの燻製と
飲料水タンク水の浄化に良いからと、竹墨を持って来て呉れました、当然船内案内ですが。
私にしては珍しく、散歩を兼ねて日本で一番北に有る城の松前城等、観光見物に出かける。
驚いたには、音色!鶯のホーホケキョと共に、蝉のミーンミンミンッ!凄い体験!
又、7月のアジサイが咲いている隣に、9月のコスモスが咲いている!これ又凄い体験!途中、
松前町に2ヶ所有る温泉の内の一つ、「温泉旅館矢野」により、黄色がかった薄茶色の湯遊倶楽部お湯に入り、
外へ出ずに旅館のレストランにてあわび飯を食べる。中々の美味さでした。

ボヘミアンの停泊場所の前、漁協の直販課の建物の前に本部用テントが張られ、漁協係員の手で「歓迎ようこそ松前へ」
の看板が取り付けられ、歓迎ムードが高まって来ています。
岸壁fでは、車座になり、ヨット乗りの飲み会が、あちこちで始まっています。我々は夕べ下調べして有る「寿美」へ行き、
ウニ、アワビ等の美味いもので飲み会が始まりました。2次会は「リサ」大瀧氏、「海星」堀川氏等4人と「ラビット」で合流。
久しぶりの再会で盛り上げる。もう1週間近く航海記が投稿出来ていないので、
「ラビット」に有ったパソコンをお借りして送信した。23時55分、シンデレラ?になる?って事で船に戻る。
0時に船に帰ったら寺島君が起きていて、ビールを口直しで飲もうっ!で男2人で妙に盛り上がり、
ベッドに逃げ込んだ?のは、2時過ぎでした。

寺島君から電話がかかってきて、
今函館から松前に着いたとの連絡が有り、早速船に戻る。寺島君が洗濯機で沢山の洗濯物と格闘中でした。
静岡重須の「どんたく」楢林氏が入港、船に訪ねて見え暫し雑談後、昨日のイカのおすそ分け。
又、小樽の「リサ」大瀧氏が「海星」の堀川氏を伴って、奥尻島経由で14時過ぎ入港。

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