7・福井〜小木港(新潟佐渡島)

7月30日(土)本日も石川県の滝なので距離は短いし、ゆっくりと出港しようかとも考えたが、天気予報では雷を伴う雨が
午後からきそうなので、その前に行ってしまおうと、結局5時に出港する。暫くは薄曇でしたが、次第に晴れてきて遂には
ガンがん照り沖縄級の日差しになりました。航行中に暑いし暇だし、今回の航海で初めて下着やシャツの洗濯を始めたら、
2人が珍しい光景だっ!と写真を撮っていました。パンツをライフラインに約10枚干して航行するヨットには、
滅多にお目にかかれないでしょう。12時に石川県営の滝港マリーナ*0767−22−9099*に到着、南北2本有る桟橋の
内側北の桟橋に舫いました、55マイルを7時間でした。電話で入港を事前に知らせたんで係員が2人、
大きな旗を持って桟橋まで来て「此処ここと」、知らせてくれて舫いロープを取るのを手伝って呉れました。
船舶検査証、船検手帳、船舶免許証の3点セットを持って事務所に手続きに行く。普通は5240円ですが、
石川県外艇は5割り増しだそうでそれに何か?1・2を乗じて合計1泊係留料金、9430円也でした。
当然水道は在りますが陸電の設備は無いとの事、1級のマリーナ設備並みの料金から鑑みて考えられないと思ったら、
親切な係員が助けて呉れました。船を少し事務所の方に移動させ、船と事務所の両方から延長コードを取り陸電がやっと取れました。
ゴミを出そうと尋ねたら有料との事、呆れて値段は聞きませんでした。又、桟橋は浮き桟橋では無いので、
波が船に当る度にフェンダーと桟橋のぶち当たる音が一晩中続きますし、夜帰って来たら桟橋は無灯で真っ暗闇、
朝確認したら桟橋に電灯の設備は有りません。係留料を1泊1万円出してゴミ捨て場が無い等、こう云うマリーナは、
日本全国で私の知る限り此処滝マリーナ以外は知りませんし、聞いた事も有りません。ゴミは結局下記に出てくる木南氏が、
気の毒だからと車に積んで自宅へ持っていって呉れました。親切な係員が2名いますが、県の規則と人情の板挟みで、
大変な心労をされているのでしょう。中々良い役人根性と云うか?流石!下々の上に君臨する伝統でしょうか?
加賀百万石の殿様がいた石川県ですね。平民の私は脱帽です!そのせいか、どのせいか?ヨットは10隻位しか見かけませんでした、
後でこのマリーナに係留しているヨットオーナーに聞いた話ですが、夕べも値段を聞いて寄航を諦めて、外へ出て行ったヨットも
いたそうです。かたずけ仕事をしていたら、マリーナに係留している人達が見えて色々とこの町や、
北陸や東北の海関係の情報を親切に教えて頂く。又、「アイリス」の木南氏には釣り道具の店に連れてって頂き、昼食に「都寿し」
*0767−22−3225*を教えて頂き、地元の美味い材料を使った旨い寿司をご一緒に食べ呑む。
ご親切に又、マリーナ迄送って頂く、有難う御座いました。食べて飲んだら夕方迄、定番の御昼寝を全員決め込む。

夕方、本日から乗り込む、三好、山田両氏が羽咋駅に到着したと電話が有り、早速タクシー「羽咋タクシー」*0767−22−1141*
を、17時には閉門し車が入って来れない為、マリーナ入り口迄呼び、駅前の居酒屋「清兵衛」*0767−22−7749*で
落ち合い飲み食い。タクシーでマリーナに戻り又、横地氏送別呑み会&三好、山田両氏歓迎呑み会が始まる。

731日(日)
5時名古屋へ帰る横地氏の見送りを受け、曇り空中を出港。港を出て直ぐ、西北西15マイルに定置網が有った。
7時半久しぶりに航行中の小雨、後降ったり止んだりが12時間続くも、結局は止む。港湾案内は狼煙漁港と記して有ったが、
漁船を見ると高屋港と記して有る。高屋港の一番奥、東防波堤の南側のテトラポット置き場に12時半舫う。
滝港〜高屋港57マイルを7時間半でした。早速女房に到着の電話をしようと思ったが、ドコモの携帯電話が圏外で通じない、
当然?AUもボーダフォンも圏外で通じない。荷揚げ岸壁前の珠洲漁協事務所へ係留の挨拶に行くが、非常に愛想が良い
「気を付けて航海を!」とのお言葉、何か嬉しくなってしまった。漁師さん達が続々集まって来るので、町(村?)の情報やら
近海の情報を聞くのに誠に都合が良い。飯屋が山の上に在ると言うので、散歩を兼ねて全員歩いて行く、良い運動になった。
「つばき茶屋」*0768−86−2059*へ着き、ビールとタコ飯を食べる。気の良い奥さんがいて「漁港から歩いて来たの?
帰りは私が軽トラックで送ってあげる」非常に親切です。番匠さんと言い「栄光丸」の船頭&珠洲漁協の組合長の、奥さんだそうです。
「漁協で言ってくれれば、迎えに行って上げたのに」と泣けて来る?程の親切さ!明るい奥さんで夫婦共海と船が大好きだそうで、
ヨットの中でひとしきり話し込んで、帰って行きました。写真を送って呉との事で携帯電話の番号も教えて呉れましたが、
此処には書けません。三好氏は昼寝との事なので、3人で栄光丸を見物がてら、この町?村?唯一、港の直ぐ前に有る、
酒、タバコ、食料品、雑貨「井上商店」*0768−87−2646*へ、酒の肴や明日の食料等を買出しに行く。
そして我々も夕べの睡眠時間が短かったので、それぞれ夕食まで昼寝。ネットの上で寝ていると先程の番匠さんの奥さんが
鯵とカワハギを10匹位料理して食べる?って持って来てくれました、早速山田氏が刺身(タタキでは無い)にする為に、
包丁でお仕事をする。又、別の漁師の奥さんがサザエを食べるか?って聞いて呉れる、食べると云うと、朝早く漁に出て7時には
帰ってくるから、持っていきなさいと言われるが残念明日は5時出港ですと断る、本当に残念!
夕食は呑兵衛が4人ですから自己規制をしないと、明日も今日の様に睡眠不足になります、
私が嫌われ役を買って出て、21時強制就寝を命ずる!?

81日(月)
5時曇り空で出港、進路は79度。1マイルも行ったらドコモの携帯電話が通じる。えっ何だっ!!
テレビの天気予報を見ていたら、本日はピーカンの上天気らしいが、しかし台風89号が発生したらしい、
その内の9号が34日後怪しい?!靄がかかっていて、やっと11時に6マイル先に佐渡島の沢崎鼻が見える。
佐渡小木港近く、新合崎南南西07マイル沖に定置網が有る。13時フェリー岸壁北東のクレーンの有る貨物?岸壁に舫う。
高屋港〜佐渡小木港53マイルを8時間でした。フェリー乗り場の隣に有るレストラン「小木屋」で生ビール付昼食後、
前のタクシー乗り場に客待ち停車していた「佐渡タクシー」*0259−86−2114*に乗り4時間16000円で貸し切る。
佐渡金山、矢島のたらい船、夫婦岩、宿根木の千石船、佐渡民族資料館?等、慌しく観光見物。
帰りに船から歩いて23分のスーパーマーケット「たんぽぽ」*0259−86−3940*へ寄って貰い買い物をして、
船に積み込み、天然温泉が直ぐ近くに有ると教えて貰いサービスで乗せて行って貰う。「かもめ荘」*0259−86−2064*
でしたが露天風呂も有り少々温めの気持ちの良いかけ流しのお湯370円でした。船から歩いても56分の近さも非常に良い。
お湯から上がって夕食&晩酌?は「まつはま」*0259−86−2851*へ歩いて数分かけて行く。
近所には沢山飲み屋や食べ物屋は有ったが、親切な佐渡タクシーの運転手さんに教えて貰った。
観光客は殆どいなく、地元の人達で結構込んでいました。ほろ酔い加減で数分で真っ暗闇の岸壁を歩き船に戻って来ました。
此処を訪れる方は懐中電灯を持って出かける事をお勧めします。街灯は完備していますが、何故か?消灯していました。

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