5月25日(水)12時半、「ソレイユ」鈴木氏、「フレデリカ」寺島君と3人で碧南出港、いざ新島へ。
南西の風10ノッ5月ト、天気晴れだが向かい風がちょっとしんどいかな?
15時半伊良湖水道15時半通過、風が東北東15ノットに変わりまだマノボリ、19時でもまだ薄明るく目視で入港可能の明るさ。
日没後も13〜4?夜のほぼまん丸な月で夜のワッチは非常に楽、御前崎灯台の真南8マイルを翌26日午前1時に通過。

*免税軽油約400L、水400L積み込み、いざ出港!           *鈴木氏も張り切っています。

05三宅島クルーズ

測ったら丁度30センチの飛び魚。全国?でも珍しい係留場所(無料)新島空港管理事務所(04992−5−1267)へ電話で報告。

5月26日(木)
5時少々前、日の出と共に、神津島、式根島、新島、利島が正面に見える。
又、夜明け前に(海が荒れていた証拠?)30センチの飛び魚が船に飛び込んで来た。たった1匹だ何して食べようか?
9時半新島のプレジャーボート専用岸壁に着岸、八丈島帰りの「ミスケリー」(夢の島マリーナ)にモヤイロープを取って頂く。
朝飯を各自摂ってしばしの放心状態?12時歩いて無料の露天風呂「湯の浜露天温泉」に約10分かけてテクテク歩いて行く。
先に湯船に入って待っていると、鈴木氏しか来ない。
「寺島君が脱衣場の100円ロッカーが壊れ、水着を入れたまま開かなくなってしまったらしい」入り口の方を見ると寺島君は
裸で前を隠しうろうろしている、ここは無料の混浴露天温泉で、水着着用の温泉です、掃除のオジサンに頼んで10円貰い役場へ
電話してコインロッカーを開けて貰い、水着を出して一件落着。携帯電話もコインロッカーの中で本当に困った様です。
ここの温泉からは自分達のヨットのマストは見えるし、眼前には太平洋&式根島、神津島が見え素晴らしい景色が堪能出来ます。
又港から来る途中は海水浴場で海から上がってきたら直ぐ温泉に入れると云う好立地な所でも有ります。

ロッカー事件と途中サーファーの若い女性が数人入浴してきたので?結局約2時間の長風呂。
湯あたり状態プラス腹ペコでとても歩く気になれず横田タクシー(04992−5−0375)を温泉まで呼び本村(新島銀座?)の
「みかさ」(04992−5−1242)へ昼食に行く。お任せで1800円、素晴らしく美味しい村の飯屋とは思えない豪華版でした。
歩いて船に戻り再び昼寝、皆さんは情報収集?散策?らしかった。
16時半「新島村温泉ロッジ」*04992−5−1199*の車がヨットまで迎えに来てくれたので叩き起こされる。
中々小綺麗なロッジです。また天然温泉が在るのが嬉しい。鈴木氏は元気一杯!又温泉に入ると後直ぐ散歩に出かける。
参った!今からここで宴会で、以後明日の三宅島行きに備え早く寝る?予定です。

    *三宅島の阿古漁港への水路は非常に狭い。          *漁協の組合長に許可を貰い、此処に係留しました。

27日(金)
8時に北東の風5〜8ノットで、新島出港
23マイル先の火山の噴煙が立ち昇る、三宅島の阿古漁港に10時半入港。
東海汽船の大きな埠頭の先に灯台が有り非常に港は見つけ易いが、漁港の中に入るのは
水道が非常に狭く船同士がすれ違えない位で、ビクビクものでした。
早速三宅島漁業組合の事務所(04994−5−0011)に行き、ここに係留して良いか?聞くと、「あっちへ止めろと」
教えてくれて、しかも「誰かが文句を言ったら組合長が良いと言ったと言えっ!」組合長のO氏は親切なオジイサン?でした。
又、小笠原も含め伊豆諸島は全部(御蔵島以外は全部ヨットで行った)鶯が綺麗に鳴いています。
ここもご多分に漏れず、ホ〜ホケキョと、人情も自然も気持ちが洗われる様です。
ボランテアの若者達が、胸からガスマスクを付けて歩いています、若者も色々ですね感心です。
実は条例?で上陸にはガスマスク携行が義務付けられているんです。当然我々は携行してはいませんが、
何か言われるかと最初の内は少々びくついてました。漁港から見える位置に「ホテル海楽」*04994−5−0131*が有り、
(今は島内は復興キャンペーン中で、1泊2食付6300円とお値打ち?です)
そこへ宿泊の予約を済ませ、以後は各自自由時間。私は約1時間昼寝を決め込み、隣の東海汽船の埠頭へ行ったら両氏共
魚釣りの真っ最中。三宅山の噴火以来4年強の間魚を取っていないので、入れ食い状態で30センチ位のウマズラを、
10匹近く釣り上げましたが、しかし余り簡単に釣れるので面白くないっ!と贅沢な事を言ってました。
歩いて行ける所に「ふれあいの湯」と云う温泉が在るんですが、今は開業していませんでした。残念!!
そういえば、三宅島1泊2日間、子供の姿は一度も見かけませんでした、阿古地区だけしか知りませんが?
観光客はまばらで、殆どが復旧作業関係の仕事の方々が多く見られました。夕食時には釣ったウマズラの刺身と、
てんぷらを料理手間代1000円で出して貰い食べました。白身の美味しい魚です、煮物&肝は有りませんでした。
贅沢でしたっ御免なさ〜い。追記、船内はハエが一杯、ホテルの部屋内もハエが一杯寝ていても顔に止まるので五月蝿〜い!

これが携帯義務のガスマスク。                       三宅山の噴煙!

28日(土)
イルカウオッチで有名な御蔵島までは二時間位なので寄っていこうか?何て言ってたんですが、
結局は見えるか見えないか?判らないものを当てにするより、温泉の在る下田へ行こう!
7時半に三宅島阿古漁港を出港。後ろに三宅、御蔵島、前方に神津、式根、新島と中々の景観を楽しみながらのセーリングでした。
式根島の野伏港の沖0.5マイルを10時半に去年行ったので通過、330度で13時半に46マイルを6時間で下田港内の
下田ボートサービス(0558−22−5511)のサンバード桟橋(ペリー上陸記念碑前)に係留。1日係留代5000円也です。
早速、昼飯に歩いて2〜3分の蕎麦屋へ行き、晩の宴会を考え軽い昼食をとり帰り道に天然温泉350円の「昭和の湯」へ行く。
表から見るともっとも中もですが、普通の銭湯みたいですが、流石に温泉街の風呂屋、本物の温泉だそうです。
ここは歩いて2〜3分で天然温泉から食事、飲み屋なんでも在る最高の係留場所です。
以後夕方の宴会までは自由時間、私は昼寝、皆さんは観光に出かけます。
晩の宴会は金目鯛料理で有名な「松蔭」(0558−23−0020)へ行き、刺身の盛り合わせとでっかい金目鯛の煮付けで一杯呑む。
朝出港予定が早いので2次会は無しでお寝んね。鈴木氏は天然温泉付の素泊まり3900円の「大川屋」
(0558−22−2135)へ行き、我々は船に帰り缶ビールを飲んで早めに寝ました、お利巧です。

29日(日)
朝6時に起きたら北東の風が約20ノット、船が桟橋に吹き寄せられ張り付いています、しかも前後に船が係留して有り
離岸出来ないので出港を諦めて市内の散策。昼飯は「寿司竹」(0558−22−2026)へ行き、
お店お勧めメニユーの地魚寿司を食べたが、値段とのバランスで言えば絶品の美味さ。以後、
下田ボートサービスに行き、社長ご夫妻に挨拶がてら飲み屋や西伊豆の情報収集。
本日西伊豆の松崎へ行き温泉に入る予定が出港出来なくなったんで、伊豆急下田駅に有る日本レンタカーで、
6時間5000円の小型車を借り陸路国道136号で行く事にしました。石廊崎、中木、妻良、松崎と港の探検?に行きました。
私の感じた大体の共通点は各港共に狭く、余り行きたくなる様な港では有りませんでした。
道中「猿に注意」の看板が在りましたが、落居の小道で狸?にで会いました。動物園以外で野生の狸は初めて見ましたから、
皆ビックリで早速追いかけて行って写真を撮りました。堂ヶ島迄行き、往きは海岸線沿いに走ってきたので、
帰りは距離が半分近くの山道15号を走りました。下田市内の日本最初の米国領事館の在った玉泉寺等の観光地を少し周り、
昭和湯の温泉に入り、魚はもう飽きた?って云うんで焼肉屋へ行き久しぶりにロース、ホルモン、キムチ等を腹一杯食べました。
勿論生ビール&焼酎も。明日も予報は強風波浪注意報が出ています、出港が駄目で元々とばかり少々のみ過ぎ。

30日(月)
朝5時半に起きたら東北東の風が20ノット、強風波浪注意報。しかし6時、風が東に振れた瞬間を狙って
1ッ発で離岸に成功!!ばんざあ〜い!!港外に出たら北東の風25〜30ノット、クオーターリーで絶好調の走り。
石廊崎を過ぎた頃から30ノット平均の北北東の風でアビームに近い状態。セールをリーフし平均9ノット強で韋駄天走りっ!
途中御前崎を過ぎ浜岡原子力発電所沖に保安庁の巡視船「PM06 おさつ」が海上警備活動をしていました。
やはりテロ対策の一環です?ご苦労様と全員で手を振ったら保安庁の職員もデッキへ出て来て手を振ってくれました。
税金も有効に使われていますネ!又、国際VHF12チャンネルで11時40分発表の海況速報では強風波浪警報に変わっていました、
しかも東海東部に濃霧警報視界0・3マイルとの事、濃霧を避ける為碧南に帰るのを止め福田港に12時半着岸、
58マイルを6時間半の通勤快速並の快適なセーリングでした。
この福田港は日本水路協会の「小型船用簡易港湾案内本州南岸その1」にも掲載されていない港 (N34度40分E137度54分、
シラス漁水揚げ日本一?)平成3年1月31日発行*ですが、漁港は別に奥の川沿いに有り、
港内はだだっ広く船も殆どいない?不思議な港ですね、こんな広い港湾設備を誰が必要なんでしょう?
今晩の宿泊先の歩いて2〜3分の公営国民宿舎へ(ふくで荘*0538−55−3111*)予約を入れたらチェックインは15時との事、
時間が有るので船内でパソコンに向かいこれを入力していたら、静岡県警察のパトカーが来て、住所氏名、生年月日、
何処から何処へ行くか?と聞いて何か書類のような物に書き込んでいました。保安庁には有りますが、警察とは珍しいです。
ふくで荘へ歩いていったら、東隣に「潮路の宿、丸源0538-55-2235」と云う綺麗で民間の何かと良さそうな旅館が有りました、
キャンセルしてこっちへ泊まろうか?何て言いながらも予約してしまったから公営の方にチェックインしました。
4階の部屋でしたがヨットのマストが見える部屋で、4階なのにエレベーターは有りません、何か有る毎に1階まで大変な運動です。
只、公営か?と思われる程、従業員は愛想の良い方ばかりだったのが印象的です。
明日は遠州灘は強風波浪注意報ですが、30ノット以下の風なら船を出そうかなで、お寝んね。

31日(火)
7時に北西の風15ノット位で離岸。防波堤を出て暫くすると30ノットの西北西の最悪の風向き。
10時半「かざぐるま」の横地氏より電話が有り「なべさん、出港してないよネ?」「今浜名湖の手前だけど」
「えっ!遠州灘は強風警報が出ているよっ」道理で今朝4時頃、シラス漁の漁船群が港から出て行かなかったんだ!
しかしもう遅い、乗り心地が悪いだけで、危険な感じは全然有りませんでしたから、行くも戻るも同じ海、行け!行けっ!
で酷いピッチング連続ドタバタのセーリング。確かに遠州灘、三河湾共漁船は見事に見かけませんでした。
今時、注意報は良いが警報が出ると漁協から出漁が禁止になるんでしょうか?漁船を見かけないなんて、
日本沿岸とは思えない光景でした。15時漁船の全然いない伊良湖水道(初めて)を通過後6回もタックし、
たった68マイルを11時間もかかって、18時「かざぐるま」横地氏の出迎えの中、母港碧南ヨットハーバーに着きました。
三宅島特産?のハエはキャビンの中に未だ数匹います、何日も餌、水無しで良く生きている腹が立つ前に妙に関心してしまいます。

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