07,ウラジオストク(ロシア)航海記(1,碧南〜函館)

碧南(7月24日)〜函館(7月28日) 655マイルを4日と22時間45分
函館(7月30日)〜松前 39マイルを5時間20分
松前(7月31日)〜小樽(8月1日) 170マイルを22時間
小樽(8月5日)〜ウラジオストク(8月8日) 451マイルを3日と8時間
ウラジオストク(8月12日)〜小樽(8月15日) 433マイルを2日間と20時間
小樽(8月17日)〜函館(8月18日) 208マイルを30時間
函館8月21日)〜(御前崎)〜鳥羽(8月25日) 647マイルを4泊6時間
鳥羽(8月26日)〜碧南(8月26日) 31マイルを4時間
             **2634マイル 34日間のクルーズ**

7月28日(土、5日目)
尻屋埼(ミザゴ埼)4時半に通過、いよいよ津軽海峡です。寒冷前線通過の予報通り5時に今回のクルージングで初の小雨。
8時40分北海道保安よりVHFで「函館で漁船ヒロシ丸転覆」の知らせ、嫌な気分です。この先前線の関係で荒れるかも?
って一瞬緊張が走るが、直後マグロで有名な大間の沖手前から
案の定大波で荒れ出し、その上土砂降りで霧と同じ位視界は
50b位に落ちる。
TVでは函館の路面電車が、集中豪雨で運行停止したとの報道が有り、えっ〜!!
しかも、艇速は対水11ノットですが対地は2〜3ノットしか出ない。函館まで残航20マイル強なのに、日没までに入港できるか?
なんて考えが頭を過ぎるが、以外と前線は早く通り過ぎ大鼻岬を12時40分回りこみ、
13時30分、函館港の奥、波止場食堂手前の金森倉庫(金森洋物館)前に舫い終わる。
碧南〜函館、655マイルを4日と22時間45分でした。早速、船上でビールや、竹ちゃん持込のドブロク&ビールで祝杯!
今晩出航は無いんで、思い切り飲む。この場所は函館観光の中心地で、観光客が引っ切り無しに通る所。
周りはお土産屋、レストラン等人通りが絶えず、観光客がジロジロ見るのもかまわず
日中からの宴会はどう写ったでしょうか?名古屋のヨットは変わってると映った?
青森の「天快」のM氏の奥さんとお嬢さんが偶然船の前を通り懐かしい再会。 とうとう、寺さんは本州のウンコを北海道まで
運んで来てしまいました。私が、便秘薬を買って来て飲めと言ったら近くの薬局へ行き、便秘薬「ラキロン」を買って来て飲みましたが、
今のところ効果が出て来ません。今が旬の新サンマ、活イカを食べようと、夕方に歩いて数分の寿司屋「まるかつ水産」へ行くが、
期待を裏切らず大変に美味しかった。寺さんも便秘状態なのに、忘れてバンバン食べている、
大丈夫か?私の方が心配。船上で呑み過ぎ、流石のアル中ハイマー集団も、冷酒を少々呑んだだけで寿司をパクパク状態でした。

店の前には、天然温泉の足湯が「海峡の湯」在り無料で利用出来る、これが又気持ちが最高に宜しい。
船に帰って皆さん一端は寝たんですが、寺さん、成さんは夜中に呑みに行き朝4時頃帰って来たらしい。
私は、久しぶりに12時間寝ました。

7月24日(火)
16時15分母港の碧南ヨットハーバーを、寺さん、成さん、竹ちゃんの4人で出港。船内では、下記の標語が睨んでいます。

                                                行く先は 何処へ行くにも 出発地

                                                *呑んで良し ワッチ終わって 寝る前に

                                                *ハーネスは 家族の願い 命綱

                                                *夜間には キャビン以外は ハーネスを

                                                *ライジャケは 無事な帰港の 保障品 

                                        私は海上保安庁の回し者では有りません、悪しからず!!

南の風、真向かいの風に付き最初から機走。日本の夏機走の夏!「日本の夏キンチョウの夏」とも云う。
19時15分に伊良湖水道通過、途端北東の風に変わり又真向かいの風。
20時、竹ちゃんと寺さんがゴーヤチャンプルを作る。ビールで乾杯の後、沖縄料理には沖縄の音楽が要ると
ビギンのCDを聞きながら食べる、中々に美味い出来映え。

7月25日(水、2日目)
御前崎を4時石廊崎を7時40分に通過。
朝、納豆にご飯味噌汁と普通の朝飯。只運が良かった、食べ終わった頃から波が非常に悪く変な揺れ方、神子元島から
伊豆大島の途中は毎回変な波に会う、今回もやっぱりの感。
波浮港沖を11時20分通過。
野島崎沖を14時50分通過中海上自衛隊の護衛艦?を見る。首都の沖だから、哨戒は海上保安庁の船じゃないのかな?
遅めの昼食のメインは蟹ソーメンで冷凍室で作った氷が有り非常に美味い。これが航行中のヨットの中か?
と疑がいたくなる様な食事。勿論冷えたビール付きです。

しかし、作っている寺さんは出航以来、便(ウンコ)が出なくて本人は苦しいのか?苦笑いの連続。
16時15分にデイランを計ったら、178マイルでしたから、極めて順調な平均7.4ノット。
20時に夕食は他人丼、味噌汁、ワカメとタコの酢の物。当然ギンギンに冷えたビールは大当たり

7月26日(木、3日目)
千葉県の犬吠埼(銚子)沖を1時に通過しましたが、漁船が多い。何故か?沖を航行中なのに、いつの間にかショウジョウバエ?
(小さいハエ)やブヨが沢山無断乗船している。蚊を捕る為に買ってきた電撃蚊取り機「ナイス蚊っち」で、どんどん撃墜する、
これが又楽しいの何の、夢中ではまります。優れ物で、ボタンを押すと高電圧の静電気がスパークし小さい虫が感電する仕組みで
良く考えてある。鹿島灘は順調そのもの、朝食はご飯に納豆、目玉焼き、ふりかけ、味噌汁と家庭にいるのと同じ。
11時40分小名浜港南西に隣接する、「いわきサンマリーナ」(рO246−56−3000пjに立ち寄り320g軽油の補充をし、
12時過ぎにさっさと出航。係員のおじさん?の喋りを聞いていると福島県だ東北地方へ来たんだなあ〜の感。

昼食は、蟹ソーメン、玉子焼き、ご飯、ふりかけ。卵の焼き加減やソーメンの茹で加減は絶妙。独身の竹ちゃんはよしとして、
寺さんはいつも家で奥さんの手伝いをしているんだろうか?
航行中は常時16チャンネルをワッチの国際VHFから、
17時塩竃保安が12チャンネルで海上濃霧警報を伝えて来た。「三陸沖は見透し0.3マイル以下」との事。
変わりばんこに左舷右舷の温水シャワーを使って全員さっぱりっ!格別に食前酒冷えたビールが旨い。
夜食は焼肉とご飯、味噌汁、漬物等。

27日(金、4日目)
0時半、宮城県の金華山沖航行中霧が濃くなってきたのでレーダーを使い始め。結果的には、
函館湾の手前まで使用しっぱなしでした。
三陸沖名物の濃霧です。0.3マイルどころかキャビンの中迄霧が入り込み、
前方は全く何も見えない。
皆を起こしレーダーの見方をミニ講習会、凄いって皆が感心&安心。流石全員ヨットオーナー、
余裕たっぷりでマイナスイオンたっぷりで健康に良いんじゃないかかっ!なんて言っていました。塩釜保安から1時50分にVHFで
北緯38度24分9、東経141度18分7付近で男性が海中へ転落
行方不明の情報が入る。この霧では捜索は困難を極めるでしょう。
皆にも「他山の石」と話す。
朝、起きて来て皆一様に「寒〜う〜」、夜中に毛布や服の増し着をした様です。

TVで見ると鹿児島あたりは36.4度でしかも熱帯夜らしい、(宮崎37.3度、佐賀、高知35度)日本は結構細長いんですネ〜。
本日より、昼でも全員ワッチ当番になる以外でも、長シャツに長ズボンなりました。朝飯は、納豆、味噌汁、海苔、ご飯。
昼はパンが全部期限切れに気付き、慌てて全員でパンをひとつ残らずたいらげる。相変わらず保安庁のVHFは
濃霧警報を出しっぱなし。こちらもレーダーをかけっぱなし。
ラットの所にはフォグホーンを何時でも使える様に用意して有るが、
気休めでしか無いでしょうネ。
見えた時には遅いし?聞こえた頃には衝突しているでしょう。レーダーは本当に心強い味方です。
外でワッチしていても何も見えない濃霧なんで、キャビンの中で一日中レーダーを見つめっぱなし。

夜食はビール付でレトルトのカレーに、ゴーヤチャンプル、味噌汁。
蛇足ですが、寺さんの便秘はまだ直らず、相変わらずウンコが出ない。
この分では内地のウンコを蝦夷地へ持ち込む事になるでしょう。おい、オイッ!
今日も、航行中の、左右キャビン内シャワーで皆さん、お
清潔〜!

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