南太平洋クルーズ(4、トラック諸島滞在)

3月24日(月)
チャート(海図)に沈船の表示が有る所に、船から確かに何かそれらしき物が見えるので行ってみようと、
シュノーケルを持って、テンダーで行ってみました。定かでは有りませんが、日本軍の沈船と飛行機の主翼らしき物体でした。
トラック環礁内外には80を超える沈没船が有るそうです。環礁内は第二次大戦当時、連合艦隊艦船の停泊地でしたが何故か?
不思議な事に沈没船は極端に軍艦は少なく、95%以上は「**丸」貨物船です。民間の船を見捨てて逃げたって事は無い筈ですが。
米軍は、日本の軍艦が怖く留守を狙って、物資輸送船だけを狙って爆撃したんでしょうか?さて?どちらが卑怯者だったんでしょう?

暇だし濡れついでに、小魚が群れて泳ぐ船底に潜りチェック。左右共シャフトのジンクが取れていましたが、3〜4ヶ月位は問題無し!

午後は街を散策。環礁内の各島から乗り合いでこの島へ来ます。 この道路がメインストリートです。この国には信号機は有りません。

市場です、何でも持ち寄って並べているだけの感じ、何でも超安い! 日本語が上手「たばこ下さい」たばこはチップ代わりの貴重品。

南北約10分歩けばもう郊外です、パンの木、バナナ、パパイア、マンゴ等果樹園ではありません、道端に自然に成っています。

トラック諸島は半分以上の家が水道(雨水)、電気は来ていません。別荘感覚で、周りにはバナナ、パン、マンゴ、パパイアの木等がびっしり。
「僅かな労働と、豊な余暇」この島の場合労働と言っても。家の近所から食事用のフルーツやタロイモを採って又、近くの海で魚を捕って
食べる為に煮炊きする、川や雨水で自分達の着る物の洗濯等、自身の生活行為。だから?、自然への畏怖の念と共生の念を持ってます。
「多くの労働と、僅かな余暇」多くの先進国と称する国々の一般的な庶民は、ほんの一握りの人々の「労働無しで、豊な余暇」生き方を夢とし、
自分も仲間入りしようと云う野望で、バランスを考えず狂った様に労働し、結局は「労働無しで、豊な余暇」の方々に貢献してしまっている。
悪循環に気が付いて自暴自棄になる人も出てきます。最近の世相を見聞きする度に何か?オカシイ、狂っている。皆で考える大切な事です。
両極端は考えさせられますが?バランスのとれた中間の生き方は結構楽しい人生かも?私は戦争中生まれ、1960年代の生活レベルで
充分満足のいく生活は送れると思います。人情、、節約、我慢、努力、素直、信頼、正直、寛容、奉仕、謙虚、感謝等の死語が増えてきました。

3月25日(火)
ODAのお嬢さんや、旅行の方々が船に遊びに来ました、非常に楽しい一時でした。帰国してから、ODAの事を友人に聞いた話ですが、
皆さん!知っていますか?増税しなければ財政がパンクすると言っている日本政府は、皆さんが知らない様なアチコチの国々に、
ODA等で滅茶苦茶お金をばら撒いています。人間衛星や、水爆に大金を使っている人民中国にも、驚く程の大金を注ぎ込んでいます。
中国人民の税金も、わが国からの資金援助も、お金に印が付いていないので、自国の税金を人間衛星や、水爆に回していると言えば、
もう何にも言えませんが。何百万人が被災した、四川大地震の被災者救済、道路や橋等インフラ復旧には天文学的な資金が必要とされると、
素人の私は考えますが国威高揚の為か?オリンピックの延期、(中止とは言ってない)その費用を地震対策にと考えない所が判らない。
地震に対する国家的緊急資金支出と比べ、一部体育会系のお祭り騒ぎのオリンピックは、そんなに緊急かつ不可欠なものでしょうか?
日本も何処も同じ?自分のお金じゃないからと、国際貢献の錦の御旗にお金をばらまく!自国民の弱者を優先的に救うのが本当です
トラック諸島唯一のウエノ港も我が国が、ODAで無償資金援助で工事をした事も有り、対日感情は私が感じた限りでは、非常に良いですが
お金をばら撒いて得た友好親善は、オジサンとお嬢さんの関係と一緒?「金の切れ目が縁の切れ目」不自然と感じるのは私だけでしょうか?

3月26日(水)
寺さん、朝から街へ探検に出かける。私は、「ブルー・ラグーン・リゾート」敷地内で、シュノーケルその他で遊ぶ。
ホテルの敷地内に旧日本軍の水上飛行艇基地跡を始め、戦争の遺物が沢山有ります。ゲートのバーの重りも機銃です。
自分のヨットを見ながら、潜ったり泳いだりは安心感が有り流石高級リゾートの贅沢感たっぷりです。屋外にカウンターバーも有ります。

3月27日(木)〜31日(月)
トラック・オーシャン・サービス」の末永夫妻が、鯵の唐揚げ、ジャガイモのサラダ等、料理を沢山持って船に訪問してくれました。
「波羅蜜多」の二人も呼び、楽しい宴会です。皆さんが帰った後、パクリを一句「ビール缶 ツワモノ共が 夢の跡」(ビールは夏の季語?)

「宝島」*330-4142*は「オーシャン・リゾート」の正面ゲートから一本道を東へ2〜3分、日本食専門と言って良いレストランです。
オーナーは大矢氏で、非常に話好きで退屈をしません。それと云うのも、日本食が安い、美味いは良いのですが、注文してから食べ物が
出てくるのが非常に遅い、時間を計ったら平均約30分位かかります。但しビールは早い!大矢氏には日本食の買い物に、車で連れてって
貰ったり、しかも業者割引?で値引きまでして貰った。お土産に戴いた、「シャシャップ」が超美味い!

明日4月1日首都の有るポンペイ(ポナペ)島へ向け、出港予定です。大変お世話になった末永ご夫妻、隣のヨットのスティーブ氏を
「リゾート」のレストランに特別注文料理でご招待。品良く?(只一人酔っ払いが)しかし賑やかに楽しく、閉店時間まで過ごしました。
末永ご夫妻には、車を使っての軽油の購入、運搬や買い物、情報収集等、筆舌に表し難い程、お世話になりました。
スティーブ氏にも、色々親切にして頂きました。特に日本では知られてない「マックス・シー」の情報は、大変嬉しかったです。

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