1990年、大晦日

カツオ鳥と共に年を越す。



1990年の大晦日は、メキシコ・アカプルコからパナマに向かう太平洋上で迎えることになった。
たった一人の大晦日、寂しいものだと思っていたら「珍客」来訪。
海鳥である。
私は鳥には詳しくないが、どうも「カツオ鳥」のようである。
今までの航海でも様々な鳥たちが羽を休めに訪れてくれたが、彼ほどゆっくり休んでいった鳥はいない。
あたかも私の無聊を慰めるがごとく、夕方から年が変わるまでの間、付き合ってくれたのである。

夜中の12時が回って1991年。
一人と一羽は、アカプルコで入手した「ボヘミアビール」で乾杯したのであった。


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