14"熊野海上花火         2014年8月16日〜18日
  熊野大花火大会名物三尺玉海上自爆
  鉄骨製のイカダに、重さ250kgの三尺玉を設置してそのまま爆発させます、直径600mに広がる半円形の美しさ大音響は圧巻です。
  これを観ただけで、ヨットで徹夜航行2晩連続なんて苦には成りません、私は其れ位の価値が有ると思います。
動画は此処を


   今年の夏は本当に変な天気です。土日に成ると雨や強風しかも颱風迄来る、お盆過ぎてしまったが未だ海水浴が出来ていない。
   こんな夏は記憶に無いですね〜、全く異常気象です。今回の熊野行も15日の朝に出港でノンビリとセーリングし当日紀伊半島の
   何処かの港へ入りユックリ陸の上で1泊してそれなりに楽しみ、翌16日昼頃に紀伊勝浦へ行き、クジラだ生マグロだ温泉だ〜!
   で1泊。充分に英気を養ってから翌日17日の午後、熊野花火海域へ。終了後はノンビリ帆走で碧南へ直行で帰港する予定でした。
   ところが天気予報を(日本は勿論の事、世界中の風・波・気圧等が、1週間先迄の予測が出来ているし、しかも無料ですよ。
   PassageWeather is a FREE sailing weather website)見ると、雨が降る波が高い強風だのと海況予測は良くない。
   しかし危険と云う程でも無いので、直前に楽しいクルージングは2の次、熊野の花火見物第1にする事に決定。
      16日昼出港し徹夜航行で翌朝紀伊勝浦入港、美味い昼食と天然温泉を楽しみ、午後出港し夜は熊野花火を楽しみ、
   終了後徹夜航行で母港の碧南へ直行帰港。皆さんに賛成して貰い、少々ゆとりの無い2泊3日の航海計画になってしまいました。
   今回はボヘミアンのクルーはお盆が終っているので、仕事の都合で誰も来れません。ですから以下の点の厳守をお願いしました。

   2泊3日の内、2晩共夜間徹夜航行ですから、私から5人の皆さんに、厳守7点セットの夜間航行注意事項の印刷物を配布。

   1、船長の指示以外独断で変針しない。
   2、見張り終了後の就寝前以外は飲酒しない。
   3、コックピット以外デッキに出ない。
   4、迷ったら独断せず、即座に船長の指示を仰ぐ。
   5、怒鳴る位の大声で、指示の確認復唱。
   6、航海計器は、触ったら元に戻す。(原則、触ら無い)
   7、見張り当番中は、ライフジャケットを着ける。

     11時予定通り碧南を出港、(伊良湖岬、15時03分潮止)南へ行くのに風は南からで、14〜5ノットで波静かメインセールのみ揚げて
     2,200回転で機帆走。蒸し暑いので、かき氷を作り食べだす。体の中から冷やす、かき氷は最高に気持ちが良いで〜す。大好評!
動画は此処を                                                                                              
     

   師崎水道手前迄来たら、テンダーが空気漏れか?少々しぼんできた。航行しながらですが、ダビットより外して船内へ回収作業。
   人数が多いって事は素晴らしいですね、素早く&いとも簡単に無事回収。

     

   それぞれ各自が持ち込んだ遅い昼食をとりますが、何故か?食前酒(日本酒)と馬刺しがボヘミアンの冷蔵庫から出てきました。

     

     

                            徹夜航行の親友!私の隠し玉。アリナミンV&V



AISは安全航行に役立ちますよ。伊良湖水道横断中、6隻の船が団子状態です。黒い航跡の頭の部分黄色に右赤、左青がボヘミアンです。



 伊良湖水道を横断した頃から、波が2,5m位に成り風も25ノット強位に吹き上がって来る、セールがシバーしだしたのでヤバイかな?
 と思っていたら、ラフはキツクしてあったつもりなのに、スライダーが1個バテンポケットから外れている。揺れているし差し迫った危険は
 無いし、勝浦へ入港してからスライダーをメインに取り付ければ良いので、取れたスライダー無しで帆走出来る様に取り敢えず
 3ポイントリーフして機帆走する事に。
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           大王埼付近で少々ですが南西へ回頭したら、今度は風が南西からの向かい風っ!参った〜!
           Y君はバシャパシャ波の上で踊る飛行機で、Sさんは海中へ潜る潜航板でトローリング中。

     

    いつもの事ながら、黒潮の枝分かれか?大王埼付近からの熊野灘は、トローリングが楽しめます。釣れた〜御機嫌Sさん。
動画は此処を
     

                            熟睡用に寝る前に、薬害の無い睡眠薬?ゴクリ〜。

     

     

   三重県と和歌山県境・新宮港沖で朝日が上がって来ました。この直後物凄い豪雨が襲来、しかし運の良い私約1時間で降り止む。



                 雨が止んだ途端に、嘘の様に晴天。お早う〜!入港に備えて皆でセールを降ろします。

     
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         「陸前松島」と比べられ、別名「紀の松島」と云われる綺麗な島々を眺めながら、那智勝浦港の奥へと進みます。
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本                  港入り口を左に「ホテル浦島」を右に見て、さらに奥の係留場所へ進めます。
動画は此処を
     

     17日朝6時、舫い完了です。約105マイルを19時間でした。天候不順だからでしょうか?いつもは少なくても数艇は
     花火行きのヨットが来ていますが、今日は1艇もヨットはいません。こんな事は20年近く来ていますが、初めての事です。

     

         無事?到着で、朝から缶ビールでカンパ〜イ!今から約9時間、15時の熊野行き出港迄自由時間です。

     

 散歩がてらに生マグロ水揚げ日本一(三崎・清水港は冷凍マグロ)の、競り市を見に行く。途中源泉かけ流しの無料足湯が複数有ります。

     

                           圧巻です!生マグロ・右も左も生マグロだらけです。
動画は此処を                                                                        


     

      隣の観光客用「朝市」にて、これが冷凍じゃ無い生マグロなんだっ!と自分に言い聞かせながら、マグロ丼を食べる。

     

     

 時間はたっぷり有るので、ヨットを係留して有るところから20分位歩いたところに有る、「湯快リゾート・越之湯」迄、歩いて行ってみた。
 「はまゆ」は13時開店だから、朝勝浦港へ入港したらここは何時でも入浴出来るので、便利だと思う。しかもエアコンが効いて快適だし、
 レストランも有る。新聞も週刊誌も有るし涼しい所で時間潰しにも最高のところです。流石マグロの街、マグロのセルフ販売所が有りました。

     

  昼食にヨットから徒歩3分位の十割そばの「森本屋」へ食べに行く。相変わらず観光客で賑わっている。やまとそば(とろろ)を食べる。

     

     

  13時になったので徒歩約2分の「はまゆ」へ行く。源泉かけ流し320円と、格安天然温泉ですが少々熱いよ&石鹸は持参の事。

     

     

     熊野の花火海域までは約20マイル(約36`)風が弱くても、時間が有ればオール帆走で行けるかも?で、14時出港する。
     花火開始は19時頃だから、5時間有るよ〜。のんびりと帆走を楽しもうじゃない、全員一致で計画より1時間前に出港決定。

     
動画は此処を

                                                                                    
   港内でメインセールを揚げ、港外で即ジブセールを出す。空はピーカン!スッキリ青天井!
   帆走ですからエンジン音が無いので波の音しか聞こえず、又6個のスピーカーから流れ出るハワイアンが心地良く聞こえる。
動画は此処を                                                                        動画は此処を
     

      そろそろ花火海域に入ります。ヨットに乗ってて良かったあ〜!久し振りにセーリングの醍醐味&至福の時を感じる。
動画は此処を                                                                        動画は此処を


         一足先に「飛鳥2」「ぱしふぃっく びいなす」「日本丸」と、日本を代表する豪華客船が錨を降ろしていました。
         やはり、ヨットはいつもより極端に少なく、ボヘミアンの他に3艘しかいませんでした、寂しい限りです。
動画は此処を                                                                        
     

  我々は3大客船よりも岸寄りの花火を打ち上げる台船の近く、水深26mのところに錨をドッボ〜ン!予定通り19時過ぎ花火開始。
動画は此処を                                                                      
     

                      全員ライフジャケットを着用しての、正しい花火観賞の姿勢ですよ。
動画は此処を
     

                                 打ち上げ玉数は約1万発

     

              三尺玉海上自爆の時は、音でヨットがブルブルっと、震えましたよ!空へ打ち上げません、
              だから空高くじゃ無く身近な海上でクジャクの羽根見たいに600m広がるんです!凄い音です。
              この感動は、筆舌では表す事は難しいです。
              フィナーレでアクシデントが有り、終わったのは21時半頃、抜錨して2晩目の徹夜航行開始。
動画は此処を
     

       熊野灘から大王埼を廻り込み伊良湖水道を目指す頃、夜が明け綺麗な朝日が上がって来ます。朝飯はボヘミアン得意の
       冷え冷え素麺です。今回のゲストは「シマダヤ」の流水麺を全員知らなかった様です、簡単、早い、茹で加減心配なしに吃驚!

 

       素麺を食べようと思うとお鍋でお湯を沸かす事から始めますが、揺れるヨット内では火傷の心配が有ります。
       麺の茹で過ぎや足らずの心配は無し、しっかりコシが有る麺です。又、お湯が沸くまでギャレーで待っていたりすると暑いし。
       「流水麺」なら、茹でずにさっと水でほぐすだけ!火を使わない、鍋も使わない、使用する氷水も少ない、時間がかからない。
       ボヘミアン流カニソーメン。カニ缶・刻みネギ・刻み海苔・おろし生生姜・錦糸卵等の具を、麺つゆに入れます。出来上がり3分。

     

                      皆さん寝起きなのに旨い美味い!であっと云う間に10人前ペロリ。



       来週迄冷蔵庫は電源を切って帰宅しますから、庫内で水滴が蒸れてカビ等を発生させますから、綺麗にして乾燥させます。 
            的矢湾沖は朝早くから、多くの漁船がケンケンを引いています。しかし三河湾内がメチャ漁船が多かったです。
       暇なので漁船を避けながら、船内かたずけや各自の持ち込み荷物の整理をします。

     

             中と外の冷蔵庫から、全部庫外へ取り出して「カビキラー」で掃除をします。夏は食中毒が怖いので徹底的に掃除です。

     

              来週迄冷蔵庫は電源を切って帰宅しますから、庫内で水滴が蒸れてカビ等を発生させます、綺麗にして乾燥させます。
              帰港時間に合わせ、宅配寿司0566-43-5606「銀の皿」へ電話をして、寿司の出前を頼む。

     

  11時半帰港。熊野花火海域から碧南まで約87マイルを、14時間で帰ってきました。2晩徹夜航行とは思えない位皆さんお元気!
  本当は多少お疲れ気味かもしれませんが?早速掃除の開始です。それなりの年齢の方々は律儀に丁寧に掃除をしてくれます。

     

    掃除は外回りのデッキ・コックピットだけでは有りません、内側のキャビン・トイレ・シャワー・ベットルーム等も雑巾がけ

     

  掃除が終る頃タイミング良く、宅配寿司「銀の皿」が、寿司を持って来た。楽しかった思い出話に花を咲かせながら、酒抜きの昼食。
  ボヘミアンのクルー抜きでの2泊3日クルーズ、あれは何処にしまった?等、慣れたクルーの人達がいないと結構不便を感じました。
  いつもクルーの皆さんに助けて貰って楽しいヨット遊びをさせて貰っているんだと実感した今回のクルーズでした。クルーの皆さん
  又、オーバーナイト等初めての体験にも拘らず、安全で楽しく過ごす等、何事にも協力的にお付き合い頂いたゲストの皆さんにも

     
     ヨットで行く海上花火は最高で〜す。
  早くから会場へ行って、場所取りをしなくてもOK。冷たいビール等、飲み物や食べ物等の重い荷物を持って行かなくて良い。
  トイレが付いているから、面倒が無い&トイレを気にせず生ビールがジャンジャン呑める。人ごみ混雑無しで余裕の寛ぎスペース。
  帰路の車での道路交通渋滞が無い。弁当程度じゃなく、本格的御馳走を食べながら・・・・(ギャレーで料理がOK、冷蔵庫が有る)
  場所が狭く無く無いので腰かけても横に寝そべっても何でもOK、好きな姿勢でゆったり見物。 何の障害物もなく一番前で観覧。
  酔っぱらって帰宅困難な場合、バス・トイレ・エアコン・朝飯付きで無料宿泊も出来る。


                                                 ゲストの皆さんからのメール
                                                                                                                                        K・Nさん。
     熊野花火大会クルーズに加えていただきありがとうございました。
     3尺玉海上自爆の迫力もすごかったけれど、ボヘミアンがなんといってもすごかったです。
     1日目は船酔いしてしまいましたが、ベッドルームに横になるとあまりの快適さに、爆睡してしまいました。
     最新の機器を駆使して安全航行をめざすけれど視認が基本。
     セールの上げ下げも息のあったクルーがいてこそ。
     高性能の機器の助けは借りるけれど最後は人間の力ですね。
     でもなんといっても熊野灘でのセーリングで大自然の素晴らしさ、偉大さを感じた旅でもありました。
     その自然と共生するようなナベさんは近くにいるだけで本当に楽しく、力がわくような気がします。
     そして集まる仲間も魅力的な方達ばかりでした。
     私にとっては夢のような3日間、本当にありがとうございました。

                                                                                                                                         Y・Kさん。
     何も知らないとはコワイことですが、今回の旅はヨットのことを知る
     とても良い機会になりました。
     最初はつらめで帰りはセイリングに静かな海。
     深夜でもうごめく貨物船の数など・・・・モノハルではもっと凄いことになっていたであろう事。
     もちものの着替えが少なすぎたこと反省が多く分かりました。

     勝浦に着いた時は嫁に”そと海はつらいぞ、船を持ったとしてもこれは無理かな”
     と伝えましたが、名古屋へ帰ってからはむしろ海からエネルギーを注入された感じでした。
     ヨット 海水には力があるのか・・・・と。山より海の方が平均寿命は違うのかなと思ったり。

     それと若いころ私の職場だった日本丸に邂逅できたこと。うれしかったです。

     そして
     船頭さんの役割というか姿勢が印象的です。夜中までワッチされ交代時間の正確な姿には
     とても感銘しました。それに恐ろしくタフですね〜。やはり船には凄く誠実ですね。

     なんでもお金で済ませてきた方とは違うと・・・・・経営者としての姿勢を垣間見た思いです。

     ヨット、姿勢、経営、生き方 お金とのつきあい方などいつも聞きたい事が有るんですが、
     毎回ちょうどよい言葉が見つからずです。(そんなときはいつも良くない言葉が出ます)
     聞けそうなその時が来たら是非教えてください。

     メンテの日など手が足りない時は言って下さい。いまのところ平日でも動ける日は多いです。

     最近はふつふつとしてましたが、久々に元気を取り戻せました!有り難うございました。


          万歳 ばんざい バンザイ                                                                                          O・Mさん。
          ありがとうございました。小生一生の思い出になりました。ご親切にお誘いいただき渡邉様のお心遣いに感謝します。
          自分の船ではたしてどこまでできるか、これからしっかり考えていきたいと思います。
          今度の航海でいろいろなことも学ぶことができ、さすが世界一周をされた 経験が随所に垣間見ることができ
          それも大きな収穫でした1つ1つの航海の積み重ねが今日に生かされている重みを深く感じ取ることができました。
          これからもよろしくご指導のほどお願いいたします。誠にありがとうございました。あなたの懐の深さに 乾杯

           (new) ほんとに 名前: B [2014/09/11,19:09:07] No.3178

今回 幸運なことに熊野ご一緒させてもらいました。Bです。                                                   Bさん。

よく知らないまま 夜間航行、わっち 外海を体験させてもらいました。
知識がなさすぎてろくな質問もできないなか、教えてもらいました。

船頭さんの他の船のライトからの姿勢把握とかAISの有りがたみと過信。(商用でもAIS結構積んでない船あり)
帆走のスピード、カタマランの安定感ばかり知ってしまう怖さ・・も。うぅぷしながら盛りだくさんのでした。(笑)

夜間のうたた寝の話などもよくわからず聞き流すんですが、そのあとにむくむくと
疑問が湧いたり。知らないとついつい聞き流します。

その間船頭さんはノーアルコールで私は波に翻弄されてぅップでノーアルコール。
船頭さんは2日夜通し操船して変わらないタフさ、そしていつもどうり船にはホント誠実でした。
すごいのはクルーマネージメントも、見習いたいです!感謝しております。
是非またご一緒させてください。お役に立てる時に!
報告が遅れてスミマセン!


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