イギリス領バミューダ島・セントジョージ

世界各国のクルージングヨットが集まるセントジョージ港



バミューダ島はフロリダ半島の東北東1600kmに位置する大西洋上の小島である。
ここは、もはやカリブ海ではない。
また、スペイン語圏でもない。

この島に入港すると、いかにも落ち着いた雰囲気でイギリス領であることを実感させられる。
カリブ海では当たり前だった、ピストルを持った警官・ガードマンが全くいない。
警官は、かつての香港と同様、半ズボン姿であった。
やはりイギリスの影響が濃いように思われる。

バミューダ島の付近には、陸も島も無いため、各国のクルージングヨットが多数訪れる。
私もテンダーであちこちの船と情報交換に出かけた。
世界一周をしていて楽しいのは、各国のヨット乗りと酒を飲み、ヨタ話をしている時である。
もちろん色々な情報も得られるが、国境・言語を超えて数十年来の友人のように親しく付き合えるというのが最高の楽しみであった。

特に仲よくなったのは、アンドレ・ブッダさんというフランス人であった。
奥さんは、かよ子さんといい、日本人である。
二人で大西洋をゆったりとクルージングしているのだと言う。
各地でロングクルージングを楽しんでいるヨットを色々訪ねたが、こうした夫婦二人のペアが一番多かった。

後に彼らと大西洋の反対側のアゾレス諸島で再会できた時には本当に嬉しかった。
この広い大西洋で、よくぞ巡り会えたものだと思う。



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