ジブチ

エチオピア難民の子供たちに「冷ソーメン」をごちそうする。
「うまい」と喜んで食べてくれた。



ようやく、マンデブ海峡を通過し、ジブチに入港する。
ジブチは海峡南西に位置する国で、国名も首都の名前もジブチである。
「世界で最も暑い国」として知られ、日中は摂氏40度を超えることはザラである。

「夜になると市街戦があるので、外国人は船に帰れ」という物騒な通達があった。
実際、夕方など機関銃の音が遠くの方で聞こえることがあった。
とはいえ、街には緊迫感が全くなかった。
「市民を巻き込まない」という暗黙の了解でもあるのだろうか。
市街戦とはいっても、実際には、もっと郊外で行われていたようである。


世界各国のセーラーと交友を深める


陸上の物騒なことに比べると、海上は平和そのものであった。
ジブチには各国のクルージングヨットが集まっており、お互いに行き来しては国際親善を深めていたのである。

ヨット社会は良い意味で特殊である。
一人で船に乗っていても、見ず知らずのヨットマンが当然のように手伝ってくれたり、お互いに助け合ったりする。
ヨット乗りだというだけで目に見えない絆がある。
1週間同じ港にいれば、10年以上付き合って来た友人のようになってしまう。
そういうわけで、この航海では大勢の友達ができた。

4〜5人、ヨット乗りが集まると、ワイワイガヤガヤと賑やかなパーティになる。
こちらはフランス語で喋っている、あちらはドイツ語で喋っている。
しかし、共通の話題となると英語で話し出す。
面白い雰囲気であった。



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