港の岸壁で現地の人々と酒を飲み、ビデオを見る。
しかし、もやいをとってくれた人々は愛想良く、親切であった。
聞いてみると、どうやら政変があったらしい。
彼らによると、「エリトリア解放戦線が紅海側のエチオピア軍を駆逐し、現在ここはエチオピアではない。我々はエリトリア共和国として独立したのだ。」とのこと。
彼らは「エチオピア国旗」のために30年間、数千人の仲間の犠牲を払って戦い続けてきたのである。
道理で「旗」が憎いわけである。
しかし、こちらとしては、そんなことは全然知らなかった。
日本のマスメディア、そして私たちは欧米指向が強すぎるのではないか。
アジア・アフリカの事情について疎すぎる一面を垣間見せられた港であった。