アゾレス諸島・ホルタ



大西洋横断の際、多くのヨットが立ち寄る場所が「アゾレス諸島」である。
大西洋中央部やや東に位置するポルトガル領で、「諸島」の名のとおり多くの島から成り立っている。

「アゾレス諸島の中の、どの島に立ち寄るべきか?」という情報を出発前に得ようとしたが、日本国内ではついに見つけることができず、寄港した日本のヨットは無いのだろうと考えていた。
しかし、旅を続けるうちに、「アゾレス諸島の中でもホルタという港がイカスぞ」という情報をあちこちで聞くようになった。
実際に立ち寄ってみると、噂どおりの素晴らしい港であった。

ここには公営?のヨットハーバーがあった。
国際VHFで入国を通知する。
無線の指示に従ってハーバーに着けると、入口にヨット専用の燃料スタンド、その向かいに入管、税関、検疫のすべてが整っていた。
日本では考えられない便利さである。
その上、大西洋のど真ん中のためか、港の水は透明度抜群。
水深10mほどあるのだが、泳いでいる魚も、ダイバーの姿も全て透き通って見えてしまう。
この美しさには感激した。


ホルタ名物「マリーナペインティング」、私も記念に一筆

船着き場と道路を隔てた防波堤に、多くのカラフルな「落書き」がしてあった。
「私は○○年に来た」、「次は○○に行く」など、世界中のヨットマンのメッセージが自由に、そしてそれぞれの思いを込めて記されてある。
通称「マリーナペインティング」、大西洋を横断するヨット乗りの間では有名な「落書き」である。
見ていても楽しく、つい写真をたくさん撮りすぎてしまった。

よく見ると日本語の落書きもあった。
「きさらぎ」、「エリカ」をはじめ、他3艇。
何だ、ちゃんと日本人も来ているじゃないか。
私も、その横に記念の「落書き」をした。
これで、ホルタに寄港した日本のヨットは6艇ということになる。



世界一周記に戻る
GO TO HOMEPAGE