なべちゃんの甘辛随想 1&2.

(1)クルーは優雅?


天気予報により、本日は颱風が来ても良い様に、ハーバーへ行き、増しアンカーを打ち,

コンクリートパイルから、V字型に増しモヤイロープを取り、

ポンツーンが流されても理屈の上では、ヨットは安全と云う様にして来て、
「さー颱風さん、来るなら来い!やることはやった」後は天命を待つ!の気持ちです。
しかし、どこのヨットも私が見た限り、オーナーばっかり来て、
忙しそうに、颱風の対策をやっていました。私が見た限りでは、
クルーの偉〜い方々は、国民の休日にも関わらず、一人も見かけませんでした。
クルーの方々は祭日にも関わらず、学校に会社にと、余程忙しいのですネ?
自分達が楽しく遊ぶ為の、大切なヨットが颱風で壊されない様に、
ファーラージブを降ろしたりの、強風対策等やる事が色々と有るでしょうが?
ま〜良いかあ〜、お金と暇が有る、オーナーに任せておけば!!
ナンテ云う気持ちのクルーなんて、いる筈が有りません。クルーは本当に忙しいのです。
だから、クルーの方々は、お金が有り余る位有っても、ヨットの整備や颱風対策には
来れない位に忙しいから、ヨットを買わずに貯金して、自分に都合が良い時だけ、
無料で乗りに来るしか無い訳ですね。分かるな〜この気持ち&頭の良さ!!
オーナーって余程暇なのですネ?&お人好し!!お金出して船を買って、整備して。
日曜、祭日は家族サービスもせずに、ヨットばっかりに遊びに行って、
「ヨットウイドーかあ〜!!私よりヨットの方が大切かあ〜!!」と女房に毒つかれて。
整備不良事故等が有ると、オーナー責任だあ〜なんて、自覚が結構強い、
責任感溢れる人達が多いもんね〜。せっせと陰日なた無く、整備に余念が有りません。
お金が有って、暇が無いクルー!(ヨットに乗る暇だけは特別に努力して暇を作る)
暇が有って?お金が無いオーナー!(ヨットに、お金を使わざるを得ない結果)
さあ〜今度、生まれて来る時、どっちを選ぶ?ヨットのオーナーの皆さ〜ん!!

         久し振りの労働で、お腰が痛くて、八つ当たり気味の船頭

(2)2000年6月21日ニュージーランドから衣浦港にトリマラン到着


関係者、友人の方々には色々と、大変ご心配をお掛け致しましたが、

ありがとうございました!!ありがとうございました!!21日朝9時保安庁より電話が有り

「大王埼南46MにてボヘミアンVが
風が無く、ガソリンも無く、漂流している

曳航するなりガソリンを届けるなりして呉れ」
との事、

「そのうち風が出て来るでしょう!ヨットは風で帆走するのですから」と私。

保安庁は再三再四「こちらも連絡を受けた以上放って置けない、何とかして呉れ」

税金払っていない外国人に対しても、日本の公務員は責任感が強いんですネ、我々日本国民は安心です。

皆さん、我々の生命、財産を守って呉れるんです、税金はきちんと払いましょう!!

直ぐ、五ケ所湾に有るヨットクラブのハーバーマスターに電話し、

ガソリンの出前を頼み、快く引き受けて頂きました。

昼頃、保安庁より「只今漁船に曳航されて北へ向かっている」との事。

以後、ボヘミアンVはガソリンを受け取り機走して来ました。

これがプロの職業廻航屋の船乗りとは、素人の私には全く理解し難い事です。

お陰様で、熊野灘近辺海域と、海上保安庁第四管区では、かなり恥ずかしい思いを、今年はさせられそうです。

そんな恥じを晒しながら、
ボヘミアンVはやっと、21日18時に衣浦港防潮堤沖に投錨しました。

何とビックリ驚いたあ〜!!船主の私に何の断りも無く、無断で女性を二人乗せているんです、

そしてサーフボード迄、積んでいたのです。

(複数の人の話によると廻航と云う仕事中にも関わらず、グアムで引っ掛けた、

しかも滅茶苦茶に廻航が遅れているのに、遊んでいたと思われても無理が無い事柄、

誰も見ていないのだから、後で理由は何とでも付け加えられます、

「李下に冠を正さず」「盗人にも三分の理」と云う諺が有る位ですから)

お国柄とはいえ立派!!出来ないネ〜私は古い日本人だから、廻航と云う仕事中に

こんな事は考えられません。硬い事を云う訳では有りません。

理由の如何に関わらず、5月2日に到着と、計画通りの順調なヨットの

廻航をして呉れれば、現代の若い日本人でも、遣りかねない事でしょうから、

多少の事位は目をつむりますが、しかしもう6月も終わりに近いのです。

腹立ち紛れに付け加えるなら、別に大した事では有りませんが、

最初、日本とニュージーランドの業者同士の廻航契約の見積もりが100万円だったので、

私も日本の或る業者にOKをしたのですが、いつのまにか私に無断で206万円に跳ね上がり、その上

保険料と準備品費用と称して130万円足して、合計336万円支払わされたのですから。

私は委託した日本の業者に、2ヶ月分の遅延金等その他を請求したい位です。

後で日本の業者が向こうの廻航業者に、請求すれば良い事ですから。

もっともトリマランのメーカーの社長も余りにも金銭と遅延が酷すぎる、

同じニュージーランドのヨット関係に携わる業界人間として、恥ずかしくて看過出来ない。

クレームするなら、お手伝いをすると連絡してきましたが、(Eメールが保存して有ります)

私の代理人の日本の業者は「もうトラブルに疲れたから、先方の業者に請求はしない」(ファックスが保存して有ります)

とオーナーに相談も無く、無責任にも請求を勝手に、放棄してしまいました。

船積みだと200万円位と云われ、「安物買いの銭失い」と昔の人は良い事を

言ったものですネエ〜、結局船積みの方が早くて安くて、予定も確実だったでしょう。

私は、リタイヤしてから11年、もう人間の嫌な面をなるべく見ずに、平安に我儘に人生を送りたいと考えています。

それには、嫌な人、嫌な事柄に直接関わらない事が、一番楽だと考えています。

関わると心が無事で穏やかで、無くなり勝ちです。又、忍耐、我慢、不利益等、私にとって不必要な事を強いられます。

「注」現役のビジネスマン諸君は、こんな考えは絶対に駄目ですヨ!!

だから、今まで早くトライマランを見たい、触りたい?のを、痩せ我慢して

日本に到着したトライマランを、いまだに見に行っていません。

何故なら、今日も顔も見たくない、乗務員&外国人女性達が船にいるからです。

私も、非常に残念に思いますが、本来なら、ご苦労様!と私の事ですから、彼達の時間の許す限り日本の観光見物等、

彼達の望むであろう、楽しい日本の思い出作りに協力出来たでしょう。

到着迄に、散々嫌な目に会わされて到着してからも、心は穏やかで有りません。

簡単に云うと、腹の中でメチャ怒っているのだあ〜!オジサンは。

しかし、対象になる人の前で怒っては、私の信念に反します。一人で怒っています。

怒りを必要以上に我慢すると、心と体に悪影響を与えるから、と思うからです。

複数の方々より「辺さん、何故出迎えに行かないの、何故ねぎらってやらないの?」

と、不思議がる人、又意地を張るな、素直になれ等、非難がましい電話もかかって来ます。

当たっているので、変わり者と云われている内は良いのですが、私が直接、悪い事?の原因を作った訳ではないのに??

女房にも「済んだ事にこだわらず、ヨットに行って、歓迎の気持ちを素直に表したら!

貴方らしく無いわヨ」な〜んて云われている始末です。

基本的に人間は、他人の事である限り、思いやりを持ち、優しく寛容で有り、良い人で有り続ける事は簡単です。

つまり、直接利害関係やトラブルに関係の無い人同士では、仲良くしたいと言う

気持ちを人間なら皆持っていますから、ましてや、期待と不安で見ず知らずの外国へ、

初めて上陸したばかりでは、穏やかで、誠実そうで決して嫌な人間には見せませんし、

日本人も外国人もお互いに、良いところを見せ合うでしょう。

しかし、一旦直接自分自身に不利益や嫌な事が有れば、慈悲は基本のお釈迦様、

愛は全てのキリスト様でも、悠長に構えてはいられないでしょう。

大昔ならいざ知らず、21世紀目前のいまだ、新聞、テレビを賑わせている、

宗教対立や宗教戦争を見れば、もし存在しているなら、神様も苦笑いでしょうネ。

神社、仏閣の偉い?お坊さんや神主さんでも、土地や地位や名誉等が危なく、犯されそうになると争いが始まります。
ましてや凡人嫌、普通の一般的な人間なら大げさに言うと
ただちに、自分と家族の生命と財産を守る為、持てる限りの力で立ち向かうでしょう。
反撃に出ないだけ、痒い時は「ムヒ」無視で波風立てない分だけ、
つまり、争いの元を断つ!!争いの起こりそうな現場に行かない。
それも、一つの考えだと、私は変なところに信念を持っています。
変人だけだったのに「頑固者!」のレッテルを、今回又、加えて頂きました。
鳴呼〜!!孤立無援、八方塞です。しかし頑固中年の意地を張り続けるぞお〜!
明後日には、会いたくない廻航屋の人間は、飛行機に乗って帰って、いなくなるのだから、後2日の苛々だあ〜い!!

でも、まだ問題は最終解決では無い様です。船籍、船検が残っていますし、

良い事は続いて3度無いが、悪い事は続いて3度有り得ますから?
後日談、ビンゴ!大当たり!!良い感してます。
エンジン付けて船検取る迄が、同じ業者で又、ビッグプロブレム!!

私は紳士ですから、今のところは業者の名前は出しません

  参った、参ったマイルドセブンの船頭

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