ナースエンジェル りりかSOS

少女向けアニメにしてはすごくハードな展開だった「ナースエンジェル りりかSOS」。初めの方こそショボかったものの、第2クール以降はよくできていました。
#00001

Newsgroups: fj.rec.animation
From: tuzimura@otsl.oki.co.jp (Hiroshi Tsujimura)
Subject: RIRIKA SOS + Re: [EVA] #26 これもまた一つの逃げの
Message-ID: <TUZIMURA.96Apr19220706@shizuka.otsl.oki.co.jp>
Sender: news@lion.otsl.oki.co.jp
Nntp-Posting-Host: shizuka
Reply-To: tuzimura@otsl.oki.co.jp
Organization: Oki Technosystems Laboratory, Inc., Nagoya, Japan.
References: <4knes3@news.casio.co.jp>
Date: Fri, 19 Apr 1996 13:07:06 GMT
Lines: 88

辻村@OTSLです。newsにフォローを投稿するつもりが厚目さんにmailで
リプライしてしまいました。改めて、投稿し直します。

# 「りりかSOS」の話題が盛り上がるとは思っていなかったので
# ちょっと嬉しい

:Date: Mon, 15 Apr 96 17:56:53 JST
:From: tuzimura@shizuka.otsl.oki.co.jp (Hiroshi Tsujimura)
:Message-Id: <9604150856.AA01986@shizuka.otsl.oki.co.jp>
:Subject: Re: [EVA] #26 これもまた一つの逃げの

   [fj.rec.animationの記事 mumble で
    atsume@casiogw.rd.casio.co.jp (Masato-lilica-Atsume)さん]

 >> 「何もかも与えるような作品」=
 > まあ、何もかもってのが難しいですが、

ううむ。「何もかも与える作品」の定義として、私は

 >>   「他に解釈のしようのない作品」=
 >>     「受け手の想像力を働かせる余地のない作品」=

というのを考えているのですが、他の人は別の定義を考えてるんでしょうね。

 > その解釈が受け手の想像力を超えるものだった場合でもですか?

そういうのは、「何もかも与える作品」とは呼ばない、というのが
私の意見です。

 > 一つの事象を取ってみても、全ての人が同じ行動を取るわけでは
 > ないから、自分とは違う考え行動をとっている作品の登場人物に
 > 受け手が何の影響もされないとは言い切れないと思いますが。

だから、そういう作品は「何もかも与える作品」ではありません。
で、アニメはどこかに必ず受け手側の解釈が入る余地があるので、
「何もかも与える作品」は存在しないのではないか、とも考えてい
ます。

「何もかも与える作品」とは例えば、

	1 + 1 = 2

のような数式がそうです。数学的には意味があるでしょうが、
「芸術」あるいは「娯楽作品」としての意味があるでしょうか?
それを「芸術」あるいは「娯楽作品」として提供することを

 >>         「最初から作る意味のない作品」=
 >>           「くず」

と表現した訳です。

 > 例えば、受け手に何の影響も与えないとしても、息抜きになる
 > だけでも作る意味はあるのでは?

「何もかも与える作品」ということば自体の受け取り方が各人で違
うみたいなので、話が噛み合わない訳ですね。

 > で、その世の中を反映しなくちゃいけないのですか?
 > 私は、世の中がこうであるからこそ、音楽やアニメでは希望が
 > あって欲しいですが。

それはそうなんでしょうが、「絶望」を与えるアニメも
もっと存在していいのではないかと、思うのです。現状
では少な過ぎます。

 > でも、それぞれの作品のどっちが劣っているなんて断言するのは変
 > だし、できないと思う。

「希望」を与えるアニメが劣っているなんていってないのに。
「ウェディングピーチ」や「あずきちゃん」は優れた作品だと思うし、
いろんな人に見て欲しいです。

###
「りりか」は「バレンタインデー」の回で娯楽作品として十分に成功し
ているし、第26話のようなこともできるんだから、最終回は、すごいこ
とをやってくれるという期待が大きかったんです。

 > また、「りりか」に関しては、あそこで死ぬ事に意味があると思わないし、
 > 生きていた事により、作品として劣ってしまったなんてことはない。

これは趣味の相違でしょうね。生死不明のまま(死んでいる可能性の方
が高い)終わることで、効果的な余韻が残ったと思うのです。芸術の域
に到達していたはずです。
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Last Modified: Wednesday, 29-Aug-2007 03:25:44 JST