旅行記


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1st Day

 関西国際空港発の12時間のフライト後、ヒースロー空港に到着。日本時間にして 夜中の0時に到着した計算だがイギリスはまだ午後の4時、眠い。
 イギリスは気候が涼しかろうと夫婦揃って長袖を着ていたのだが、気温が15℃ 程度なのでこれは正解だった。

 空港で現地スタッフと合流してホテルまで連れて行かれる。ここで現地スタッフとは 別れて後は帰国日まで二人だけで野放しフリー状態となる。
 そもそも、新婚旅行に限らずパックツアーでイギリスのみというものが ほとんど無く、唯一発見して申し込んだツアーも我々以外は*誰も*申し込まなくて(笑) 成立せず、まぁなんとかなるだろうと選んだのがこのフリープランの旅行なのだ。

 なにはともあれ、まずはホテル備え付けの紅茶を飲む、水の違いからか 味があまりに違うのに驚く。水だけを飲んでも明らかに日本とは質が違うのが わかるのだが。
 で、時差ぼけで半分寝ていた状態なので夕食は無し。寝る。

2nd Day

 朝食はホテルでEnglish Breakfast。 人数二人に対してわりと大きなポットで紅茶を 持って来るのでたっぷりと楽しめる。optionとしてトマトを頼んだら、焼いたトマトが 出て来て驚く。が、これはこれで美味。
 基本的にはセルフサービスで好きなものを自分で取ってきて食べるという 形式である。楽でよい。

 午前、大英博物館へ出発。初めて地下鉄に乗る。ちなみに、地下鉄を使うときは 1day travel cardを購入すると便利である。平日でも朝9時30分から地下鉄乗り降り 自由という特典つき、休日は終日OK。
 さてさて、大英博物館に到着したはいいが、そのあまりの広さに負けて 博物館スタッフがガイドしてくれるツアーにその場で申し込む。所要時間約1時間半、 めぼしい所を見る事はできたが、その広大な領域に自分達で周る気力を失う。
 結局、ここでの収穫は「いかに大英博物館が広くて、いかに莫大な量のものを 世界中からかき集めてきているか、を身に染みて感じた事」である、かな。
 じっくり見て周ると1週間かかるという話は伊達ではなかった。

 午後、ピカデリーサーカスのFortnam & Masonへ行く。ここで発見したのが Fortnam & Masonブランドの干し椎茸(笑)、ちゃんと"SHIITAKE"と書いてある。 これには夫婦揃って大笑いしてしまった(端から見るとヘンな東洋人だったかも)。
 で、Fortnam & MasonのTea Roomで、待望のAfternoon Tea。ここは割とラフな 格好でも入れるみたいなので穴場かも。ちゃんとしたホテルでのAfternoon Teaを 楽しもうとするとそれなりの正装をしないといけない場所もある。
 本場の紅茶に、正しくクロッテッドクリームの添えられたスコーン、という 組み合わせで幸せな気持ちになる。これだけで、イギリスに来た目的の半分を 達成した気分。
 しかし、たっぷりの紅茶とイギリス式サンドイッチにスコーンとケーキ3切れ、 という分量は二人では食べきれないほどで、そのままおなかいっぱいになって、 夕食は抜き。

3rd Day

 ロンドン市内1日観光。1日乗り放題でどこで乗ってどこで降りてもよい 市内周遊観光バスを使う。ロンドン市内はこの手のバスが何種類か走っていて お互いに観光客獲得にしのぎを削っているようだが、この1日観光チケットは 旅行社からもらったものだ。

 まずは、ハイドパーク。いきなり目の前にリスが現われて驚く。とりあえず、写真を パシャパシャと撮る。都会の真ん中とは思えぬほど豊かな自然が素晴らしい。
 次はたまたま立ち寄ったリージェントパーク。鳥が多い、し、リスも結構いる。 人の手から餌を奪うほどの距離によって来るのでここでも喜んで写真をとる。 が、周囲を見てもリスを見て喜んでるのは日本人だけのような気がするのは 気のせい??

 さて、明日からは湖水地方への小旅行である、が、大荷物であるスーツケースは 持って行きたくない。加えて、小旅行からロンドンに戻って来た後の滞在ホテルが 変わってしまうという問題があるのだが、先にスーツケースだけ次のホテルに 預けられないかと現地旅行社日本語窓口に問い合わせてみる。
 OKということでスーツケースを運ぼうとする、が、その前に地元のツアー会社の 1日観光バスツアーの申し込みをする。と、今からピカデリーサーカスにチケットを 受け取りに行けと言われ、慌てて地下鉄で移動。戻って来てから、やっと スーツケースをガラガラと押してホテルまで運ぼうとする、が、道に迷ってしまい、 体力的に厳しくなったのでここで初めてタクシーを利用。
 なんとか目的のホテルにたどり着くと、コンシュルジュでスーツケースをちゃんと 預かってくれた。これで身軽になったのでかなり嬉しい。

 まぁ、そんなこんなで疲れ果てたので、夕食は滞在ホテルに戻ってのディナー。

4th Day

 湖水地方への出発日。

 出発前のホテルの朝食で、それまで気になっていたBlack Puddingというものを 選ぶ。文字どおり黒い物体が出て来る。味は…、つなぎが多くて粉っぽい サラミソーセージだ。

 ロンドン発、約4時間の鉄道の旅の後、湖水地方に到着。

 田舎なので空気が澄みきっていて明らかに大気組成が違うのがわかる。
 とりあえず簡単な昼食をとる。イギリスでは昼食は厳密に午後2時までの所が 多いというのを忘れていて危うく食い逃す所だったが間に合う。 で、あまりの生野菜のおいしさにいたく感動する。

 それからバスをなんとかつかまえて、さっさとホテルに移動。行き先をバスの 運転手に告げてから乗ると、バス停も無い場所で止まって降ろしてくれる というおおらかさ。ホテルの目の前が湖で、なかなか気分がよろしい。

 なにはともあれ、ホテル備え付けのセットでお茶を淹れる、のはいつも通りだが、 ここでアールグレイを選択。日本で飲む味と劇的に違うのでまたまた感動する。
 今まで、なぜこんな変な(失礼)匂いのお茶があれだけ有名なのか不思議に 思っていたが、こっちで飲んで見て納得する。レモンティーにも似た独特の香りで ほのかに甘いお茶である。これは非常に美味。淹れる前のお茶の葉の香りは同じなので これも水の違いであろう。やはり水重要。

5th Day

 湖水地方散策。

 朝から歩いて移動して、まずは湖遊覧船に乗る。ちょいと寒いのだが 景色は奇麗だ。

 次の目的地はピーターラビットの絵本の作者の家。のどかな雰囲気の桟橋から フェリー(というほど大層なものでもなかったのだが)に乗って対岸に移動。 そこから山道に入って行くと、なんだか様子が違うし、ひたすら石垣と羊の牧場が 続く風景に不安になる。途中にある立て札を見ても目的地の名前が載っていないので 困ったりもするが、なんとか目的地に到着。のどかな風景を満喫できたので よしとする。
 ここで昼食。やはり野菜はおいしい、し、庶民的料理もおいしい。 ちなみに、頼んだメニューは野生イノシシ&キジ肉のパイと牛肉のパイ。 適当に分けあって食べる。

 蒼い空に白い雲、澄んだ空気にバカみたいに強い日差しのおかげで 私は日に焼けてしまった。

 なんだかんだでひたすら歩きづめで、疲労困憊しつつもホテルに戻る事にする。 ここは緯度が高いのでロンドンよりさらに日が長い。午後8時でも青空が 広がっているのは異様な世界だ。午後10時頃になってやっと夕暮れ時の 景色となる。

 さんざん歩いたので私のポケットピカチウのカウントが1日で21000を越えた。 これは今までの最高記録である。とっくの昔にWatt数はカンストしていたので あまり意味は無かったが(^^;。

 翌日にはロンドンに戻る予定なので、ホテルから列車の駅までタクシーを 呼んでもらうようにフロントに頼む。と、ここでも英語の壁が立ちはだかる。 "for you"が"for ye"っていうような発音で、それを"four eight"と補完してしまい 頭の中をクエスチョンマークが渦巻く。"We will call taxi 4 8"って何?(^^;、 もう一度聞き直してやっと理解した。
 この例に限らず、ここの言葉は全般的に発音をはしょってる感じだ。もうちょっと 手加減して話して欲しいのだが、これでもこちらが東洋人なので手加減してるらしく、 現地の人同士の会話を聴いてるととても英語とは思えない音の連なりである。
 ロンドン市内に滞在していてもテレビから流れてくる言葉などからして米語とは 発音が違うとは感じていたが、イギリスの田舎の言葉はそんなレベルの違いでは なかったのでありました。

6th Day

 湖水地方出発ロンドン着。

 ロンドンに到着後かねてより懸案のFish&Chipsを食べる。予想よりさっぱりしていて おいしい。とにかく白身魚の身が柔らかいのだ。とは言え、やけくそなまでに 大量のポテトフライを盛ってくれるので、これは二人で1皿を食べる。
 で、とっととホテルに入る。3日前に預けておいたスーツケースを無事受け取って (チップも渡して)チェックイン。

 結局、移動だけでほとんど1日が終わる。

7th Day

 4日前に申し込んでいた1日観光バスツアーに参加。

 オックスフォード、コッツウォルズ、ストラットフォードを駆け足で周る コースだ。見渡す限り遥か彼方まで続く牧草地の連なりというのは なかなか壮観である。

 こっちへ来てから初めてのパックツアー形式であり、それはそれで楽なのだが、 あんまり見たくない場所でも足止め食らうし、集合時間は守らないといけないし、 善し悪しである。1日くらいはこんな日があってもいいかな?って程度だ。

 やっぱり新婚旅行そのものをフリープランにしたのは正解だったと思ったのだ、 が、本日夕方からロンドン市内地下鉄が48時間ストに突入と聞いて愕然とする。 そんなことが許されていいのか?ちょっと計画が狂う。

8th Day

 バッキンガム宮殿の近くに滞在しながらも今まで真面目に見ていなかったので行く。 んで、衛兵交代を見る。凄い人だかりだ。
 あまりの人だかりに、私は人垣の後ろから見ていたのだが、うちの奥さんは 宮殿の柵ぎりぎりのよい場所を譲ってもらったので写真撮影はほとんど彼女に お任せとする。
 肝心の衛兵交代は、ほとんど儀礼化していて、見せるためのものになっているように 感じる。でも、これはこれでイギリスの文化が感じられて趣があるものかも。

 で、近くの公園のベンチでホテルの朝食で二人してくすね^H^H^Hもらってきていた 青リンゴをかじる。さっぱりしていておいしい。

 それから、絵に描いたようなショッピングツアーとしてハロッズに行く。 予告通りというか確かに地下鉄は動いてないので全て徒歩移動だ。
#ちなみにこの日はWorldCupのEngland戦の日。ストライキをしてまで試合が 見たいのか!?(笑)

 さて、ハロッズであるが、世界で五指に入る規模というだけあって圧倒的な 広さである。適当にまわってるだけで5時間が経過する。疲れた。

 雨がひどかったのでホテルまでタクシーで戻ってテレビをぼーっと眺めてると、 ISDNのCMをやっていて驚く。そーか、日本だけの規格じゃなかったのか。
 ちなみに、Intelの例のロゴは相変わらずの絵柄と音だ。

9th Day

 ロンドン出発の日。

 午前中、ヴィクトリア駅周辺の散策。適当に時間を潰す。

 そーいえば、イギリス滞在で何が凄かったかと言えば、公衆トイレの設備の 充実ぶりである。落書きなんか無いのはもちろん、トイレットペーパーも充分に 用意されているし、どこに行っても必ずエアータオルがあったというのが 素晴らしい。

 午後、いよいよヒースロー空港より飛び立つ。またもや12時間の旅、行きの 道中より疲れた気がする。
 で、関西国際空港に到着して終了。長袖にジャケットという装備では あまりにも蒸し暑い日本の梅雨であった。