6月28日


 第2日目。

 とりあえず、名所と言われている場所を順番にまわっている(らしい)。
 今日から香港は休日に入るせいか、どこに行っても人が多い。 テレビ局の取材もいろんな場所で見受けられる。テレビ朝日のレポーターが なんか紹介してる、と思ったらそのそばに筑紫哲也がいてちょっとびっくり。 何にせよ世界各国からテレビ局が乗り込んでいるようである。

 今日は、かねてから強烈な話しか聞いたことがない噂のフルーツ「ドリアン」 を食べることができた。
 あまりにも凄い話ばかり聞いていたので決死の覚悟をして食べたのだが、 思ったほど匂いは気にならなかった。
 味は…、おいしいと思う。やっぱり匂いがちょっと気になるが…。
 なんにせよ、日本の果物なんかとは完全に異質な果物であると思う。

 こっちに来て、色々驚くことはあるのだが、町中での車の流れなんかも その最たるものの一つであろう。
 車はウィンカー出さずに平気でばんばん車線変更はするは、歩行者は 平気で車道を横断するは、で、よくこれで成り立っているなと思うほど むちゃくちゃである。
 バスの2階の最前列の席に座ってると、いかに無茶な飛ばしかたをしてるか よくわかってスリル満点である。道は狭いは、人も車も多いは、で、 そんな中を暴走状態(個人的主観)で走り抜けるのだから、ただただ あきれるばかりであった。
 やっぱりむちゃくちゃな(ほめ言葉)街である。

 そろそろ街の風景に慣れてきて、ごくまれに走っている普通のバスを見ると 違和感を感じるようになったほどではあるが(バスも路面電車も2階がある)、 やっぱり街にあふれかえっている熱気(いや、実際気温もえらく高いのだが) には圧倒される。
 想像していたよりも西洋人は多いし、東洋人も色んな国の人を見かけるので、 その雑多さというかパワーには物凄いものがあると思う。
 鬼のように林立している居住区のビルや、人種の雑多さ、街の中の様々な 看板や注意書がほぼ必ず漢字とアルファベットで併記してある、という 特殊な文化、等、もしかしたらオリュンポスもこんな都市なのかなぁ、 と感じてしまう。

 さて、こちらに来てまだ2日ではあるが、デジカメで写真を撮りまくると1日 約60枚弱のペースで撮るくらいであるようだ。
 このために買った4MBのスマートメディアをほぼいっぱい使いきるくらいで ちょうど一日が終わるので、カード差し替えを途中ですることなく使えて なかなか快適である。
 そして、同じくこのために買ったLibretto 50に1日分のデータを転送して おしまいなのでデータ管理は非常に楽である。
 ただし電池はここまでの消費は予想していなかったので、いずれ現地調達に 頼らなければならなくなることであろう。


 なんとなく気に入った、道路の横断歩道領域。
 漢字とアルファベットの共存している独特の文化というのはなかなか 心地好いものがある。