第拾伍話

嘘と沈黙

[Those women longed for the touch of others' lips. and thus invited their kisss.]


<あらすじ>

Now Writing.


<評価>


<感想とねたばらし>

加地君の京都旅行
 それっぽいキャラクタらしく、わかりやすい行動をしてくれます。マルドゥク機関の裏をあたっているようです。おまけに内務省の工作員と接触。
 マルドゥク機関の内実がダミーだらけというのは予想通り。だって今のところマルドゥクに発見されたと明確に示されているのはシンジのみ、あとの2人がマルドゥクによって発見されたという証拠はなーんにもありません。そしてシンジもゲンドウの息子ということを考えると、じつはマルドゥク機関なんてのははったりだけのダミーという可能性は十分あります。

ヘリで移動中のゲンドウと冬月
 加持君をまだ利用価値があるからと見逃すゲンドウ、しかしこれまでの展開を考えるに加持は二重スパイでないかい?「人の造りしもの」でJAの情報をリークしたのって加持君でしょ。その場には冬月はいなかったから、ダブルだということはゲンドウしか知らないことかもしれない。
 もちろん、そう思わせといて三重スパイだったりするかもしれないし、ただ本人がダブルの立場を利用して好き勝手やっているだけかもしれない。

ぞうきんを絞るレイ
 水…気持ちのいいもの…という前回のモノローグを思い出させるシーン。手を伝わる水滴の感触を確認していたようにも見える。とくに彼女は世界との相互関係が薄いので、ダイレクトに体に伝わる感触というのが好きなのかもしれない。…人間なら言葉を使えよ。シンジ、彼女を人間にしてやれ。

エレベータ、赤くなるレイ
 …プロポーズとでも思ったのでしょーか(なんてことは絶対ないか) 毎度ながらシンジへの対応はゲンドウ以外のその他大勢とは違いますね。

シンジに小言をいうミサト
 シンジはすでにエヴァに乗る理由を見つけています(「奇跡の価値は」) 彼はすでに歩き出しているのです。ただ歩きなれていないだけ。ミサトさん、自分が一歩を踏み出せないからといって、シンジ君も同じだと思ってちゃダメだよ。ミサトさんのお小言のせいで彼は部屋を出るきっかけを失ってしまったじゃないですか。

ミサトとアスカ
 恋敵に軽く探りをいれるアスカ。しかしあっさりはぐらかされる。そんなんでいいのか!弐号機パイロット!
お墓
 イスカンダルの墓標を思い出すなあ。
 シンジに母親がいたことが明らかになります。実は母親なんてものはいないんじゃないかとも思っていたのですが。「記録・写真はすべて処分してしまった」シンジに見られると困るのでしょうか?例えば母親とレイがそっくりとか。

加持君とリッちゃん
 リツコはけっこう重要なポストにいるようですね。加持君の行動が筒抜けなあたり。ゲンドウ・リツコ・加持が思いもよらない行動(計画)に出たとき、ミサトはついてゆくことができるのでしょうか。

加持君とミサト
ミサトさん、一歩も踏み出せません。相手が助けにきてくれるのを泣きながら待っているだけ。だからって、腹いせにシンジをいじめちゃいけないよ。

シンジとアスカ
 普段好き勝手にえらっそーに振る舞っているくせに、皆が自分の目の届かないところでなにかしていると気になるあたりがネコみたいですな。アスカちゃん。  シンジに手を出すのは加持の代用品&あてつけ&ミサトへの対抗心&(レイへのライバル意識)おまけに好意が少し、ってとこかな。しかしシンジ、相手が何考えてるのか少しでも疑問に思ったことはないのか。考えて行動しろ。使わない頭はカボチャと同じだぞ!

加持君とアスカ
 そう、世界はアスカの想像するよりももうちょっとだけ複雑なんだよん。  「ラベンダーの香りがする…」このセリフは少し説明的。しかし無いと理解できない視聴者はかなりいるだろーな。

レイとゲンドウ
 レイ=YUIとかいうのは安直だからやめてほしいんだけどね。レイはあの感情の乏しさや、体に触れられることの嫌悪感が無いあたり非常に実験動物くさい。人間から生まれたとは思えん。

アダムと加持君とミサト
 加持に銃を向けるミサト、加持はゲンドウの指示かを確かめる。加持の行動はゲンドウの黙認なのか、それとも公認なのか?
 アダムの登場でミサトが完全にみそっかすにされていることが判明。仮にもゲンドウ・冬月に次ぐナンバー・3とは思えない。
 しかし第1使徒・アダムねえ…第2使徒がエバとか言って今は零号機になっていたりするとありがち。そして初号機≒YUI≒レイだったりするとさらにありがち。弐号機以下は完全な量産機としてかなり仕様も違うように思えるしね。


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Feb.,10,1996