7月1日(住吉の天井川の流れを思い起こして)
毎日 暑い日が続きます。 冷房を入れたいが 地球環境のことを考えると 躊躇してしまいます。そこで “ああそうだ扇子”と思い出して 机の引き出しを開けてみたら 何と あの時 阪神・淡路大震災の折りに作った詩 それを誰かが 扇子に書き込んで下さった その扇子が出てきました。10年程前のことですね。 合掌して。
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清流住吉川
震災を乗り越えて
あめつちの はじめの時ゆ 日の本は 天の御中の 神まして
たかみむすびと かみむすび あらはれたまふこそ 尊とけれ
あまつかみ いやもろもろの みこともち
いざなぎの神 いざなみの ふたはしらの神に ことよせて
おのころ島をぞ 生みたまふ
はにやすの ひこひめの神 このくにを うましくにとぞ のたまひて
にぎにぎしくも 守りたまふ 神のみことの うるはしき
あまつ世の うつりかはりて よもつくに ちびき岩をば 引きさへて
しこめしこめき 国を去り みそぎのわざを なしたまふ
かみつ瀬は そも瀬ぞ速し しもつせは 瀬のよわしとて 中津瀬に
おりかづきてぞ 水かぶり いざなぎの神 きよまりぬ
あな尊と 底つわたつみ そこつつの 中つわたつみ なかつつの
上つわたつみ 上つつの すみのえの神 あれましぬ
神の戸の 東の灘の 清流の 住吉川こそ そのかみの
神のみそぎの 庭にして にぎにぎしくぞ 流れける
人の世の うつりかはれば 平成の 七年一月十七日
おほきうねりと なゐ揺れて あまたのいのち うばはれぬ
住吉の 里のまちなみ くづおれて さまよひ歩く ひとかげは
水よ水よと ひたすらに いのちのかてを もとめてん
しらざるや 天井川の ゆたかなる 水の流れは すみよしの
神のめぐみぞ いざ汲みて 渇をいやせよ 湯浴みせよ
清流の 住吉川は ひのもとの けがれをはらひ 浄むべく
水をたたへて 神代より 流れゐるこそ 尊とけれ
おのころの 島はもとより 神の戸の なゐにくづれし まちなみを
い建てなほすは すみよしの かみのみわざと おろがまむ
かみのみわざと おろがまむ
