みどりばさんちのホムペが、1周年なんやてな。おめでとうさん。
お祝いがてら、ウリ兄やんもやってるていう日記てものを、僕もやってみようと思って書いてみる。まあ、読んでやってや。
と思たけど、ちょっとご飯食べてからにするわ。バアちゃん、呼んではるから。
あ〜、お待たせ。今日のご飯は、チャーハンやった。おいしかったでえ。
えっと、なんやったかな。そや、日記やった。
僕、コジローっていうんや。ウリ兄やんの弟分やねん。口の悪いセンセの友達なんか、タマに僕のこと、おデブって呼ぶんや。失礼やろ。そらまあ、ちょっと体重は重いかもしれへんけどぉ。
センセの友達言うても、ひとりしか知らへん。そいつ、アリスいう名前やねんな。作家や言うてた。本、書いてる人らしいで。僕らには読まれへんから、どないなもん書いてるかは知らん。ま、期待せんとこ。
そいつなあ、センセとエッチッチィな関係やねん。言うとくけど、センセもアリスも男なんや。うっひょー。何考えてるんやろな。
きっと、モテないアリスがセンセを引きずり込んだんやろな。
想像したないけど。
まあ、アリスにもええとこ、ないこともない。あんなあ、アリスなあ、結構お土産持ってきてくれはんねん。今日の煮干し、センセの買うてくるのんより高いで、きっと。
けど、魂胆ミエミエやで。僕らを手なづけて、センセといちゃいちゃするときに、ジャマされへんようにご機嫌とってるつもりやねんな。まあ、正直、僕はどうでもええと思てるから、食べるだけ食べたら、寝るけどな。せやから、僕に関してはアリスの作戦は成功してると言うてええのかもしれへん。けど、ウリ兄やんにその手は効かんでえ。ウリ兄やん、センセのこと好きやもんなあ。ホンマ、好きやねんな。必ず言うてもええほど、アリスが来たときはセンセの取り合いしてはるくらいやから。
今日も、アリスが来たら、この暑いのに、ワザワザ見せつけるみたいに、センセのヒザの上に乗ってくんやもん。かなあんなあ。普段、僕にヤセろ、ヤセろ、暑苦しい言うてるクセに、自分の方がよっぽど暑苦しいことしてるやないか。
センセも、センセ。
アリスとくっついて、チュウしてたで。
その間、ウリ兄やんはなんとかジャマしようとしてたけど、センセに頭押さえこまれて、何もできひんかった。僕が見てたんは、そこまで。
ウリ兄やんは、センセとアリスがそういうことし始めると、だいたい寝室から閉め出されるから、警戒し始めて気が立ってくるし。夏の暑いときに、戸閉め切るなんて、どうかしてるやろ?
僕なんか、もうアホらしゅうて、夏場はセンセの部屋にはあまり近寄らんようにしてんねん。風通しが良くて涼しい一階の廊下の隅で寝てるのが一番なんや。
そんなこととは知らんバアちゃんは、僕に「ウリちゃんは火村さんと有栖川さんとこに居てるのに、コジローは仲間はずれにされてますのか?」やて。ちゃいますて。僕は、ワザワザ仲間に入らんようにしてるの。
男好きになって、何が楽しいんやろな。ほんまに。
アリスが来たんはまだお陽様の出てたときやったんやけど、ウリ兄やんの留守の間に、見てしもた。何って、暑苦しいことしてはることに決まってるがな。センセなあ、ウリ兄やんの居てるとこやとジャマされるから警戒しはるけど、案外僕には無防備なんや。扇風機がんがん回して、センセがアリスの上に乗っかって、チュウしてた。それだけやない、アリスのパンツの中に手え入れてた。センセが。 バアちゃんがスーパーに買い物に行くゆうて出ていかはって、すぐ。
バアちゃんよりウリ兄やんが先に帰ってきたけど、さすがやな、すぐ気配で察知したみたいやった。僕に、「アリス、センセに何かしてたやろ?」て、めっちゃ機嫌の悪い顔で訊くねん。言えるか? 恐ろしいて、よう言わんわ。それに、アリスがセンセに何かしてたんやなくて、センセがアリスにしてはったんやから、知らん言うといた。
けどなあ、いくら男同士や言うても、アリスとセンセのあんときの声はなあ。さすがにちょっと聞いてられへん。聞きたないと思ても、いまさら出ていかれへん状態なワケや。恥ずかしないんか、あんたら!
ウリ兄やんとは違う意味で、たまには僕もジャマしたろかしら。
というワケで、ラブラブな話にはならんかったかも知れへんけど、堪忍やで。なんせ、うっとこのホムペの管理人、年下のかわいいゲイ友くんに「僕のシグマリオン壊れてしもたから、メーカー修理から戻ってくるまで貸して」言われたら、舞い上がってしもて、速攻で自分のシグマリオン送ってしもてん。せやから、よそのPCのホムペ見られへんねん。ホストに貢ぐおばちゃん状態やな。いっぺん笑ろたって。ほな、また。
火村 小次郎
End/2001.06.24