-Essay- こちらでは日々感じる事、思う事、楽しい事、ハラ立つこと等をザックバランに綴っております。

 
帰省の時には気をつけて〜多い高速での大事故

  最近、高速道路でよく大きな事故が起きていますね。先日も一家5人が一瞬にして命を奪われたりなど。○○急便で11年をドライバーとして過ごした僕ですら、最近は高速道路が怖くて、時々出向く豊橋との往復にはメインで国道1号を使います。高速を使う時に比べると、1時間10分が45分位と、時間はかかりますし、事故をする危険性が無い訳ではありませんが、それでも高速での事故に比べれば、スピードが低い分命が助かる可能性が高くなります。更に言うと、シトロエンを延々と運転し続ける事は決して苦にならないし、僕にはそれも楽しい時間でもありますから。
 何故だか最近の高速道路の事故は、一度に沢山の犠牲者が出ます。そしてその時には、きっかけとして常に「トラック」が出てきます。
 トラックそのものが決して悪い訳ではありません。運転する「人」に問題があることは軽自動車であれ一緒の事です。
 一番長く居た業界なので今でも少なからず興味を引かれる事がありますが、労働環境は決して良くはなっていません。
 自動車保険の代理店さん曰く「不景気になると(皆さんイライラしながら運転し勝ちなので)事故が増える(結果加入者が増えるので儲かる)」んだそうです。只でさえ皆さんが穏やかでない精神状態での運転を強いられる中、納期に更に厳しくなり、加えてスピード・リミッターの装着を義務付けられた大きな車体は、特に行楽の、「出せるうちにスピードを出しておきたい」状況の中では、馬鹿でかいお邪魔虫以外の何でもなくなります。
 先日の岐阜での一家5人の命が奪われた事故の原因は、トラック側の過積載によるタイヤのバーストが原因との事。トラックは構造上、積載量の倍の過重までは耐えられるそうですが、あくまで車体のハナシで、タイヤはその限りではありません。そういう無茶な仕事を命令する会社は勿論の事ですが、それを知ってまともにスピードを出して走るドライバーのモラルも問題でしょう。
 営業のプロセスが必要な宅配系のセールスドライバーを除けば、トラックの乗務員の仕事はその殆どが、3日もあれば仕事は覚えられるもので、あとは出社から帰社まで、仲間の誰とも話さないなんて仕事も沢山あります。業務の教育なんて必要ないから受けない、いくら仕事とはいえ、
誇りを維持するのが難しい環境に陥ります。結果、スピードを出す事でしか満足を得られない精神状態に陥るといっても、余り外してはいないと思います。

 僕の場合、高速であれ一般道路であれ、大型車と並走したりする事は決して嫌いではありません。むしろ行楽シーズンに、不必要なブレーキをイキナリ踏まれるサンデー・ドライバーよりはずっと安全です。特に荷物を積んだトラックは、加速も原則も極力避けたがります(自分だってそう)から、彼らについて走った方が、走りのリズムも安定して、運転の疲労も少なくて住みます。やはり同じ「人」なんです。

 お盆の行楽へのお出かけ。皆様くれぐれもお気をつけて。

2004年8月7日

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